高田川河畔(高田千本桜)
2015/4/4(土)
12時前、JR王寺駅に戻り、JR和歌山線で高田駅に向かう。王寺駅から5つ目の駅だから近い。高田駅の西出口より真っ直ぐ西へ3~4百m歩けば府道132号線に沿って流れる高田川、それに架かる高田橋に出会う。もうこの付近は桜一色。昼過ぎなので、人の流れも多くなっている。
高田川は曽我川の支流で、大和高田市を南北に貫流する。高田橋の上から眺めると、川を覆い隠すように両岸から桜が覆いかぶさっている。護岸工事がされているためかやや川幅は狭くなっているが、もう少し水量多くて屋形船を浮かべ舟上から桜見物できたら最高でしょうネ。
堤防上を100mほど南へ歩けば大中公園への入口が見えてくる。この辺りの堤防下には遊歩道が設けられ、それに沿った芝生斜面が一番の桜鑑賞場所となっている。
大和高田市の公式HPに「千本桜の秘話」が載っています。
昭和23年(1948)1月、市制施行を記念して、高田川沿いの堤防に延長2キロメートルサクラ並木をつくる計画を立てた。サクラ苗木は、市内の町内会から、数本ずつの寄贈をうけ、その数は千本を少し越えたという。ところが、河川の堤防にサクラを植樹すると堤防を弱くするという理由で県が許可しなかった。そこで当時の市長が進駐軍の奈良軍政府司令官ヘンダーソン大佐に協力を求め、やっと植樹できたという。
樹齢60年を超えた見事な桜並木は、今や奈良県を、いや関西を代表する桜の名所になっています。
「高田千本桜」と呼ばれ、大中公園を中心に川の両岸南北2.5キロメートルにわたり、見事な桜並木が続きます。その中心が大中公園。三室山と違い、こちらは多くの屋台が並び賑わっている。夕闇とともに、ぼんぼりに灯が入り、ライトアップされた夜桜を見物できるそうです。そのころはすごい人の波でしょうネ。
大中公園の真ん中には大中池がある。池の中に浮舞台が張り出している。「桜華殿(おうかでん)」と呼ばれる本格的な能舞台。岸から渡り廊下で結ばれ、ヒノキ造り65平方メートルの舞台となっている。
池の中に浮かぶ姿は優雅で、能・狂言・雅楽などの芸能が行われるのなら、夕方まで待っても良いかな、と思った。しかしそれらしき様子もければ、案内も無い。満開の桜シーズンで土曜日だというのにもったいない気がします。
以前この舞台で白拍子の舞が演じられたという。白拍子といえば源義経に見初めらた静御前が有名です。雪の吉野山で義経と別れた静御前は、捕われ鎌倉へ送られたが、晩年は母・礒野禅尼の故郷ここ大和高田でその生涯を閉じたと伝えられている。公園の片隅に「静御前記念碑」があるそうだが、見つけられなかった。この舞台で、桜吹雪を浴びながら舞う白拍子の姿を見てみたいものです・・・。
水面に映る“さかさ桜”も綺麗!!。公園の半分は芝生の広場。土曜日とあって宴で盛り上がっていた。ここではバーベーキューもOKのようです。
大中公園から南へ歩きます。高田川に沿って桜のアーチはどこまでも続く。ソメイヨシノがほとんどだが、山桜,彼岸桜などもあるようです。この景色を見ると、桜吹雪の舞う中を歩いてみたくなります。
やがて大中橋へ。ここが南の入口のようですが、堤防沿いの桜並木はまだまだ南へ続いている。関西を代表する桜の名所となった「高田千本桜」、これから夕方にかけてまだまだ人出が増えてきそうです。
大中橋上から撮りました。北側は行楽できるように整備され、皆さん楽しそうに食事をされている。南側は整備されておらず、誰もいてません。川岸で花見見物できるのは大中橋までのようです。
河畔の桜並木はさらに南へ続いている。近鉄電車の踏み切りに出会うあたりで、ようやく桜並木は途絶えます。視界が開け、西方に二上山が見えてきた。「馬の背」を挟み、右の雄岳と左の雌岳の形がよくわかる。
詳しくはホームページを