普段から瓜生山の土に触れている子どもたち。
今日は土粘土で遊びました。
粘土は粘土でも、土の粘土。
「地面の下のいきもの」という絵本を読み、
土はたくさんの生き物の家でもあると知りました。
それから春に植えた稲が大きく育っているのを見ました。
この稲が育ち、お米になれるのは、土というお母さんが育ててくれるから。
さあ、みんなで遊び開始です!
両手で一杯の粘土で、思い思いに遊びました。
初めは手と足から。
手や足、からだで粘土を感じました。
かっぱ? ぼうし?
この二人は、何やら企んでいますよ・・・なになに・・・?
「ドラえもんをカパってする!」
二人の粘土を合わせてドラえもんをつくり、切り紐で切って盛り上がっていました。
あんこが入っていたらいいのになあ・・・。
今日のお母さんとの振り返りで、興味深かったことがありました。
ある年少のお母さんが「うちの子は粘土とか手が汚れるものを嫌がるんですけど、どうしたらよいですか?」と質問されました。
すると年中のお母さんが「うちの子もそうなんです。田んぼに入るのなんか、絶対だめ。だから今日も嫌がるだろうなあと思っていたら案の定。でも、具体的な物を作ったら、それに乗ってきて、楽しくなってきて、自分からするようになりました」とのこと。
また他のお母さんは「うちの子は、もう粘土の感触が大好きで、何をつくるわけでもなく、ずっと触っていました」
私は自分の感覚で、子どもは感触から入っていくだろうなと勝手に思っていたのです。
でも、そうではない入り口から始まる子どももいるんだ!
いろんな入り口があるんだ、というのが今回の新発見。
粘土は触った手に、素直に応えてくれる素材。
感触から入るか、具象から入るか、それも自由。向き合い方は、人それぞれ。
それぞれを許容してくれる土粘土の懐の深さを、今回新しく発見しました。
なるほどなあと思いました。
やっぱり、土はお母さん。
(杉野)