忘れ物になる前に

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新潟車485系稼働状況 1

2015-01-02 14:47:11 | 485系まとめ
あけましておめでとうございます。

昨年もたくさんの方々のお世話になりました。今年もいろいろなことがあると思いますが、よろしくお願いします。




昨年は新潟車485系にとって、大きな動きが見られた年でもありました。特にT編成とK編成はそれぞれ1編成を残し全て廃車。R編成の廃車も再びスタートするなど、徐々に引退へのカウントダウンが始まっています。
そこで今回は、個人的にまとめていた運用データをもとに、2014年の稼働率をまとめてみます。また、2012年と2013年のデータも同時にまとめ、2年間での稼働状況を見て行こうと思います。
まず最初は、2014年に運用を離脱した編成から見ていきます。

以下は共通ですが、
・NODOKA編成、きらきらうえつ編成は稼働日数が読めていないため対象外です。
・稼働率は、稼働日数÷在籍日数で求めています。小数点以下第3位を四捨五入し100倍、%表示で示しています。
・稼働日数はどの編成も何かしらの運用に入れば1カウント。そのため走行距離は反映されていません。また、検査入場・検査出場・廃車回送も運用とカウント。ただし把握できていない試運転などは反映していません。
・稼働日数以外、非稼働日数は運用に入らない日を差します。新潟での交番検査や秋田での要部検査・全般検査期間も非稼働日数に含めています(秋田入場の場合は備考で表記)。
・途中で運用離脱した編成の在籍日数は、1月1日~廃車回送施工日までとしています。
・その他に計算ミスや運用把握不足などで微妙に計算にズレが生じている部分もあります。参考程度にご覧ください。


・T17編成 稼働率88%(在籍日数8、稼働日7)
<参考>2012年稼働率83%(4月~5月秋田入場)。2013年稼働率89%
2014年に在籍していたとはいえ、在籍日は廃車回送日も含めてもわずか8日。そのため年間稼働率、と称していいのかという疑問は残りますが…。2012年、2013年の稼働率を参考にすると例年と同じくらいの稼働率だったことが分かります。くびき野専属編成だったことから他の編成と比べ稼働率が高くなる傾向にありますが、毎月80%を超える稼働率は最後までその使命を全うしたともいえます。

・T16編成 稼働率44%(在籍日数107、稼働日47)
<参考>2012年稼働率75%(11月~12月秋田入場)。2013年稼働率95%
T17編成と同じくくびき野専属編成で、2012年と2013年の稼働率は高い傾向にありますが、2014年の稼働率はかなり減少。これはT16編成が2/17~廃車回送日前日の4/16まで一切運用に入らなかったことが原因にあります。車両にトラブルがあり運用入りできない事情があったようですが、2013年の稼働率95%は他にない稼働率であったので、今までの苦労をねぎらった休憩期間…と見ていいでしょうか。2012年は検査入場に行ったこともありましたが、同時に車両トラブルにも見舞われ、稼働率が低下しています。検査入場と車両トラブルがありつつも75%を保つのはなかなかできることではないと思います。

・K2編成 稼働率76%(在籍日数160、稼働日121)
<参考>2012年稼働率77%。2013年稼働率73%
T編成やR編成と異なり実質定期運用を持たないK編成。担当列車である「ムーンライトえちご」は年々設定日が減少し、2014年には「ムーンライトえちご」とその後継にあたる「えちご春の夜空」の設定が消滅。ですがK2編成の稼働率自体は安定を保っていました。2012年のT16編成稼働率は秋田入場日を含め75%だったところをみると、K2編成は同じ2012年では検査入場に行かなかったものの77%をキープ。やはり定期的な運用を持たない編成であるため、稼働率はやや低めであるようです。

・T12編成 稼働率82%(在籍日数177、稼働日146)
<参考>2012年稼働率80%(5月~6月秋田入場)。2013年稼働率80%
特急運用を担当した編成。くびき野運用は予備編成がないため稼働率が高くなる傾向にありますが、やはり運用離脱を目前にしているためか比較的稼働するように運用を組んでいたようです。2012年に検査入場をしつつ80%を保っていたのはかなりの稼働率ですが、翌2013年は検査入場がなくても稼働率は同じ。やはり調子が必ずしも良いというわけではない編成ですが、それでも晩年は稼働率を上げ、多く走り込んでいたようです。

・T15編成 稼働率90%(在籍日数209、稼働日189)
<参考>2012年稼働率80%(8月~9月秋田入場)。2013年稼働率90%
特急運用とくびき野運用を兼ねた使い勝手の良い編成ではありましたが、その使い勝手の良さは稼働率によく表れています。2012年は検査入場をしつつも80%、2013年はくびき野運用ではなく特急運用を主体としていながら稼働率は90%を維持。そして去年2014年は在籍日数中約半分をくびき野運用、残りの半分は特急運用に従事。それをして90%という稼働率の高さは、汎用性の高さと状態の良さを示すものとしてふさわしいでしょう。在籍最後の月になった7月を除いて各月の稼働率が90%を超えていたのもT15編成のみ。特急運用だけでなく、くびき野や団体運用もこなすのには理由があるようです。

・T13編成 稼働率86%(在籍日数360、稼働日311)
<参考>2012年稼働率87%。2013年稼働率79%(3月~4月秋田入場)
最後まで1000番台編成の上沼垂色として在籍していた編成。晩年は上沼垂色として唯一の存在で、かなりの動いていたこともあり数値化するとかなり高めのようです。検査入場のために秋田に入場した2013年は少し稼働率が低いですが、他の年はくびき野編成に負けず劣らずの稼働率。くびき野編成とは走行距離・最高速度共に違う特急運用にこの稼働率で動き続けたため、検査周期的に見るともう少し走れそうな気もしますが、おそらく車両的には相当走り込んだと思われます。

・増結ユニット 稼働率7%(在籍日数151、稼働日11)
<参考>2012年稼働率21%。2013年稼働率12%
R編成に増結する形で残っていた増結ユニットも、2014年5月に役目を終えました。主にR編成に組み込まれいなほ7号・8号で運用されていましたが、2013年9月にE653系に置き換わったため実質運用が消滅。定期運用となりつつあるいなほ7号・8号がE653系化される前である2012年でも稼働率は21%で1年のうち2割強しか動かなかった車両で、2013年はE653系が置き換わる半年間は稼働したためなんとか2桁の稼働率を保ちましたがそれでも12%。そして2014年はいなほ7号・8号がE653系に置き換えが完全に完了していたためほとんど動くことがなく、かろうじて高田お花見といなほ増結(修学旅行関連のもの)に使用されましたが、稼働率は2桁を割り1桁台の7%。他の編成がかなりの稼働率を見せていた中かなり希少な車両だったということがこれで分かると思います。


以上が2014年に役目を終えた編成。次は2014年も走り切った編成…ですがその前に、2014年を迎えることができなかった2編成を。

・T14編成 2013年稼働率76%(在籍日数259、稼働日196)
<参考>2012年稼働率83%
新潟車485系としては久々の廃車のスタートとなった編成。2012年、2013年共に秋田入場はしていませんが、2013年はやや稼働率が低め。これは3月、4月、6月に10日以上運用を抜けている日があったため。この間に検査を通すかどうか検討していたのかもしれません。ただ、T15編成が秋田入場に行きつつ80%を保つ中、入場しなかったとはいえ83%。やはり他の編成に比べ状態は良くなかったのかもしれません。とはいえ、最後の検査出場が2011年夏で、離脱した2013年9月。特急編成はおおよそ1年8カ月ほどで次の検査に入るというように周期が組まれている中、2年強走り続けたT14編成。稼働率は高くなかったですが、それなりの理由があったのかもしれません。

・T11編成 2013年稼働率83%(在籍日数283、稼働日234)
<参考>2012年稼働率81%(1月~2月秋田入場)
T14編成の次に抜けたのがT11編成。こちらはT14編成ほど長々走り続けたわけではないですが、稼働率はなかなか。特に2012年は秋田へ検査入場に行きつつも81%。T15編成並みの稼働率でした。こちらもT12編成と同様、2013年は離脱を目前にしているため稼働率を上げた、といった傾向が見てとれます。T13編成のところでも述べたように、特急編成は485系として出せる120km/hで走り続け、運用次第では走行距離が1日900km以上になる特急運用に入りながら稼働率が80%を超えている、というのは、くびき野編成などに比べ数値が低いとはいえかなり走り込んだということになります。


改めて、次は2014年も走り切った編成をまとめます。

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