前回の続きになります。
今回は、2014年を走り切った編成の稼働状況をまとめます。
以下は共通ですが、
・NODOKA編成、きらきらうえつ編成は稼働日数が読めていないため対象外です。
・稼働率は、稼働日数÷在籍日数で求めています。小数点以下第3位を四捨五入し100倍、%表示で示しています。
・稼働日数はどの編成も何かしらの運用に入れば1カウント。そのため走行距離は反映されていません。また、検査入場・検査出場・廃車回送も運用とカウント。ただし把握できていない試運転などは反映していません。
・稼働日数以外、非稼働日数は運用に入らない日を差します。新潟での交番検査や秋田での要部検査・全般検査期間も非稼働日数に含めています(秋田入場の場合は備考で表記)。
・途中で運用離脱した編成の在籍日数は、1月1日~廃車回送施工日までとしています。
・その他に計算ミスや運用把握不足などで微妙に計算にズレが生じている部分もあります。参考程度にご覧ください。
・T18編成 稼働率73%(在籍日数365、稼働日268。9月~11月秋田入場)
<参考>2012年稼働率68%(10月~11月秋田入場)。2013年稼働率81%
T編成で唯一2014年全て走り切ったT18編成。稼働率がやや低いですが、秋田入場があっり2月に特急十日町雪まつりに充当するために大宮に回送される途中大雪に見舞われ高崎で抑止され、4日ほど動けなくなったりといろいろあったこともありますが、秋田入場するかどうかも検討されていたのかもしれません。他の編成と比べやや稼働率が低いのが気になりますが、無事に検査出場を終えたこともあり、活躍が見込めそうです。
・R21編成 稼働率83%(在籍日数365、稼働日302)
<参考>2012年稼働率81%。2013年稼働率69%(1月~2月秋田入場)
T編成に比べまだ将来的には安泰とみられているR編成。R21編成はその中でも、秋田入場があった2013年を除き80%を超える稼働率。状態が良い編成なのかもしれませんが、秋田入場の年の稼働率がやや低いのも気になるところ。一方で、廃車を目前とした編成の稼働率も80%を超えているというのも事実。これから先に大きな動きが見られるかもしれません。
・R22編成 稼働率86%(在籍日数365、稼働日314)
<参考>2012年稼働率82%。2013年稼働率79%(6月~7月秋田入場)
先程のR21編成に比べそれ以上に稼働率が高いのがこのR22編成。秋田入場をした2013年でも80%に近い稼働率であることから、相当状態の良い編成であることがうかがえます。こちらもR21編成同様稼働率が80%台。特に2014年は86%とかなり稼働していることから廃車を目前としている可能性も考えられるため、こちらも大きな動きがあるかもしれません。
・R23編成 稼働率79%(在籍日数365、稼働日288)
<参考>2012年稼働率85%。2013年稼働率76%(8月~9月秋田入場)
R21編成やR22編成に比べやや稼働率が低めなのがR23編成の特徴。2012年の稼働率は高いですが、2013年、2014年の稼働率はやや控えめな感じです。先程の2編成に比べ稼働率はそれほど高くないので、こちらはまだ安泰かもしれません。
・R25編成 稼働率74%(在籍日数365、稼働日270。1月~2月秋田入場)
<参考>2012年稼働率75%(2月~3月秋田入場)。2013年稼働率85%
稼働率だけを見るとR23編成と大きな差がないのが特徴。検査周期がR23編成と逆になっているためこちらは2012年~2014年の間に2回秋田入場をしています。2014年の稼働実績は秋田入場をしていないR23編成と18日しか差がないのが気になるところで、秋田入場をした分多く走り込んでいるようです。R23編成より故障が多く見られるようなので、そこまで安泰と言い切れないかもしれません。
・R26編成 稼働率71%(在籍日数365、稼働日260。11月~12月秋田入場)
<参考>2012年稼働率86%。2013年稼働率80%(1月~2月秋田入場)
2014年からくびき野運用中心になったR26編成。秋田入場をしたとはいえ2012年、2013年のものと比べても分かる通り稼働率は低め。運用を見返すと、確かにくびき野運用に連続して入っていた期間もあったのですが、月によってはあまり動かない月もあったためのようです。無事に2014年冬に秋田入場を終えたためしばらく安泰のようですが、元はR1編成として改造された編成を組み替えたもの。改造からかなりの年数が経っているため、安泰と断言はできないかもしれません。
・R27編成 稼働率81%(在籍日数365、稼働日297)
<参考>2012年稼働率78%。2013年稼働率61%(5月~7月秋田入場)
何度かくびき野運用を経験したことのある編成でしたが、2014年にT16,T17編成が廃車されたことに伴い秋ごろから頻繁にくびき野運用に抜擢。同時に特急運用もこなしていたことから2014年の稼働率はかなり高め。その一方、2013年の稼働率は61%と秋田入場があったとはいえかなりの低さ。ATS-Pや車内灯減光装置も備えかなり汎用性の高い編成ですが、稼働率が安定していないところを見ると老朽化が進行している可能性もあるため、汎用性が高いからと言って残ると言い切ることはできないかなと思われます。
・R28編成 稼働率77%(在籍日数365、稼働日280。6月~7月秋田入場)
<参考>2012年稼働率65%(9月~10月秋田入場)。2013年稼働率85%
こちらも2014年はくびき野運用を中心に担当しつつ特急運用にも顔を出すような運用スタイル。そのため秋田入場の期間があったと考えればかなり高い稼働率であったといえます。2012年の稼働率が65%と低い一方2013年は85%と高い稼働率で、こちらも安定した稼働率を保てているとは言いきれない感じです。改造時期はR1,R2編成と同時期で種車の老朽化も考えられるほか、元青森車の3000番台であることから他の編成と使い勝手が異なるようであれば先は長くない可能性もあるため、こちらも安泰ではないかもしれません。
・K1編成 稼働率67%(在籍日数365、稼働日246)
<参考>2012年稼働率75%(5月~7月秋田入場)。2013年稼働率81%
2014年内では廃車されるのではないかという噂が絶えませんでしたが、無事に2014年を走り切りました。ですが稼働率はかなり低く、2013年の81%から一気に67%へ下がっています。最後の秋田出場が2012年であることを考えると、2014年は休ませながら動かさなければ検査切れを迎えてしまうためではないかと思われます。いつ検査切れを迎えてもおかしくない状態であるため、優先的に運用を抜ける可能性もあり、あまり安心はできなさそうです。
以上で全編成の稼働状況をまとめたことになりますが、稼働率だけでは将来的なことを断言することはできません。動いている今のうちに記録を進めて損はないので、早め早めに記録していくのがいいかもしれません。
(もちろん、記録を最優先にした結果、本来やるべきことをおろそかにしてしまったり、周りの人に迷惑をかけてしまわないようにしなければいけませんが)
残された時間で、悔いのないようにしていきたいところです。
今回は、2014年を走り切った編成の稼働状況をまとめます。
以下は共通ですが、
・NODOKA編成、きらきらうえつ編成は稼働日数が読めていないため対象外です。
・稼働率は、稼働日数÷在籍日数で求めています。小数点以下第3位を四捨五入し100倍、%表示で示しています。
・稼働日数はどの編成も何かしらの運用に入れば1カウント。そのため走行距離は反映されていません。また、検査入場・検査出場・廃車回送も運用とカウント。ただし把握できていない試運転などは反映していません。
・稼働日数以外、非稼働日数は運用に入らない日を差します。新潟での交番検査や秋田での要部検査・全般検査期間も非稼働日数に含めています(秋田入場の場合は備考で表記)。
・途中で運用離脱した編成の在籍日数は、1月1日~廃車回送施工日までとしています。
・その他に計算ミスや運用把握不足などで微妙に計算にズレが生じている部分もあります。参考程度にご覧ください。
・T18編成 稼働率73%(在籍日数365、稼働日268。9月~11月秋田入場)
<参考>2012年稼働率68%(10月~11月秋田入場)。2013年稼働率81%
T編成で唯一2014年全て走り切ったT18編成。稼働率がやや低いですが、秋田入場があっり2月に特急十日町雪まつりに充当するために大宮に回送される途中大雪に見舞われ高崎で抑止され、4日ほど動けなくなったりといろいろあったこともありますが、秋田入場するかどうかも検討されていたのかもしれません。他の編成と比べやや稼働率が低いのが気になりますが、無事に検査出場を終えたこともあり、活躍が見込めそうです。
・R21編成 稼働率83%(在籍日数365、稼働日302)
<参考>2012年稼働率81%。2013年稼働率69%(1月~2月秋田入場)
T編成に比べまだ将来的には安泰とみられているR編成。R21編成はその中でも、秋田入場があった2013年を除き80%を超える稼働率。状態が良い編成なのかもしれませんが、秋田入場の年の稼働率がやや低いのも気になるところ。一方で、廃車を目前とした編成の稼働率も80%を超えているというのも事実。これから先に大きな動きが見られるかもしれません。
・R22編成 稼働率86%(在籍日数365、稼働日314)
<参考>2012年稼働率82%。2013年稼働率79%(6月~7月秋田入場)
先程のR21編成に比べそれ以上に稼働率が高いのがこのR22編成。秋田入場をした2013年でも80%に近い稼働率であることから、相当状態の良い編成であることがうかがえます。こちらもR21編成同様稼働率が80%台。特に2014年は86%とかなり稼働していることから廃車を目前としている可能性も考えられるため、こちらも大きな動きがあるかもしれません。
・R23編成 稼働率79%(在籍日数365、稼働日288)
<参考>2012年稼働率85%。2013年稼働率76%(8月~9月秋田入場)
R21編成やR22編成に比べやや稼働率が低めなのがR23編成の特徴。2012年の稼働率は高いですが、2013年、2014年の稼働率はやや控えめな感じです。先程の2編成に比べ稼働率はそれほど高くないので、こちらはまだ安泰かもしれません。
・R25編成 稼働率74%(在籍日数365、稼働日270。1月~2月秋田入場)
<参考>2012年稼働率75%(2月~3月秋田入場)。2013年稼働率85%
稼働率だけを見るとR23編成と大きな差がないのが特徴。検査周期がR23編成と逆になっているためこちらは2012年~2014年の間に2回秋田入場をしています。2014年の稼働実績は秋田入場をしていないR23編成と18日しか差がないのが気になるところで、秋田入場をした分多く走り込んでいるようです。R23編成より故障が多く見られるようなので、そこまで安泰と言い切れないかもしれません。
・R26編成 稼働率71%(在籍日数365、稼働日260。11月~12月秋田入場)
<参考>2012年稼働率86%。2013年稼働率80%(1月~2月秋田入場)
2014年からくびき野運用中心になったR26編成。秋田入場をしたとはいえ2012年、2013年のものと比べても分かる通り稼働率は低め。運用を見返すと、確かにくびき野運用に連続して入っていた期間もあったのですが、月によってはあまり動かない月もあったためのようです。無事に2014年冬に秋田入場を終えたためしばらく安泰のようですが、元はR1編成として改造された編成を組み替えたもの。改造からかなりの年数が経っているため、安泰と断言はできないかもしれません。
・R27編成 稼働率81%(在籍日数365、稼働日297)
<参考>2012年稼働率78%。2013年稼働率61%(5月~7月秋田入場)
何度かくびき野運用を経験したことのある編成でしたが、2014年にT16,T17編成が廃車されたことに伴い秋ごろから頻繁にくびき野運用に抜擢。同時に特急運用もこなしていたことから2014年の稼働率はかなり高め。その一方、2013年の稼働率は61%と秋田入場があったとはいえかなりの低さ。ATS-Pや車内灯減光装置も備えかなり汎用性の高い編成ですが、稼働率が安定していないところを見ると老朽化が進行している可能性もあるため、汎用性が高いからと言って残ると言い切ることはできないかなと思われます。
・R28編成 稼働率77%(在籍日数365、稼働日280。6月~7月秋田入場)
<参考>2012年稼働率65%(9月~10月秋田入場)。2013年稼働率85%
こちらも2014年はくびき野運用を中心に担当しつつ特急運用にも顔を出すような運用スタイル。そのため秋田入場の期間があったと考えればかなり高い稼働率であったといえます。2012年の稼働率が65%と低い一方2013年は85%と高い稼働率で、こちらも安定した稼働率を保てているとは言いきれない感じです。改造時期はR1,R2編成と同時期で種車の老朽化も考えられるほか、元青森車の3000番台であることから他の編成と使い勝手が異なるようであれば先は長くない可能性もあるため、こちらも安泰ではないかもしれません。
・K1編成 稼働率67%(在籍日数365、稼働日246)
<参考>2012年稼働率75%(5月~7月秋田入場)。2013年稼働率81%
2014年内では廃車されるのではないかという噂が絶えませんでしたが、無事に2014年を走り切りました。ですが稼働率はかなり低く、2013年の81%から一気に67%へ下がっています。最後の秋田出場が2012年であることを考えると、2014年は休ませながら動かさなければ検査切れを迎えてしまうためではないかと思われます。いつ検査切れを迎えてもおかしくない状態であるため、優先的に運用を抜ける可能性もあり、あまり安心はできなさそうです。
以上で全編成の稼働状況をまとめたことになりますが、稼働率だけでは将来的なことを断言することはできません。動いている今のうちに記録を進めて損はないので、早め早めに記録していくのがいいかもしれません。
(もちろん、記録を最優先にした結果、本来やるべきことをおろそかにしてしまったり、周りの人に迷惑をかけてしまわないようにしなければいけませんが)
残された時間で、悔いのないようにしていきたいところです。