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金沢ミステリ倶楽部

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若者へのおすすめミステリ

2016年01月04日 00時46分00秒 | おすすめミステリ
若者へのおすすめミステリとしては

まず、米澤穂信さんの古典部シリーズ。
高校生が主人公の日常の謎ミステリで、アニメにもなりました。


法月綸太郎さんの『密閉教室』。
高校が舞台の青春ミステリで、最初封印された教室のドアを開けると机がなくて死体があるという設定が魅力的です。しかも一章の文が短く、次々と読めます。


ドラマになるから有栖川有栖さんの角川ビーンズ文庫の臨床犯罪学者・火村英生の推理シリーズ。
ドラマの予告で薔薇を散らす探偵なんてすごいなぁ。


あ、『アルバトロスは羽ばたかない』(七河 迦南)。
でも前作も読む必要があるか。



(Kさん)

若者へのおすすめミステリ

2016年01月03日 00時18分00秒 | おすすめミステリ
「若い人」の年齢にもよると思いますが、自分の中学生時代に出合った作品は、
結構印象的で、その後ミステリに入り込んだ切っ掛けになりました。
「翻訳もの」は、ポケミスが高くて手が出せず、創元ミステリ文庫を買いましたが、なにか大人になった気分を味わえて密かに「ちょいわる体験中の気分」を満喫した記憶があります。

ということで、お勧めは「古典クラシック」ですね。

クイーン、クリスティ、そしてJ・D・カーものは外せないでしょう。大人になると、邦人作家モノに走ると思うので、中高生なら翻訳ものを体験してほしい。その後、見捨ててもいいけれど、一度は黄金期30年代~60年代の作品に触れてほしいですね。

クイーンは、『ロオマ劇場』『エジプト十字架』、クリスティならポアロもの。「ABC」「オリエント急行」。

カーなら、『死時計』『三つの棺』『九つの答』というところでしょうか。それからカーの「短編集」はいいですね。

ホームズものは原典ですが、ちょっと退屈かも。今の生活速度とはかけ離れているからね。

サスペンスものならば、クライブ・カッスラーのダーク・ピットシリーズや、ロバート・ラドラムが良いでしょう。

ハードボイルドならギャビン・ライアルです。『深夜プラス1』『もっとも危険なゲーム』『ちがった空』『本番台本』の4作は必須です。

別格におすすめが一冊。ルシアン・ネイハムの『シャドー81』です。手に汗握りますぞ。

この世界は、「大人の男」を理解できる超優良図書といえるでしょう。

青年諸君の奮闘を祈ります。(Hさん)

若者へのおすすめミステリ

2016年01月02日 00時15分00秒 | おすすめミステリ
さて、若者向けミステリを考えてみました。

●『十角館の殺人』綾辻行人
あのトリック、そして登場人物がみな有名なミステリ名で呼ばれているので、読み終わるうちに、ミステリに馴染んでいる効果も。


●『ポー短編集』
自分の読んだ短編集がアマゾンになかった。
黒猫(斧!)、アッシャー家(陰鬱さこれに極まれり)、黄金虫(謎解きもあるよ)、メールストロムの渦(自分はこれが一番すき)


●『江戸川乱歩傑作選』
このドロッとした苦痛と快楽の怪奇趣味も堪能したらよいでしょう。ポーもそうだけど世の中にはいろんな世界がある!


●『そして誰もいなくなった』
とりあえず読んでおいたらいいのではないでしょうか。
ミステリに触れない人でもこのタイトルは知っている! という本。


(Mさん)

若者へのおすすめミステリ

2016年01月01日 00時14分00秒 | おすすめミステリ
超幽霊会員のわたしも、少しおすすめさせてください。
やっぱり、若いころにこそ、『ドグラ・マグラ』とか『黒死館殺人事件』を読んで、クラクラとめまいのするような読書体験をしてほしい!
あのクラクラを最も感じられるのは、感受性豊かな若いころだと思うので。
わたしは、本格も読みますが、やっぱり変格が好きなのですが、それでいえば、



竹本健治の『匣の中の失楽』。
あれは、アンチミステリの傑作であると同時に、極めて良質な青春小説と言えるでしょう。
ちなみに、登場人物の1人、曳間了は金沢生まれという設定です。


ご参考になさってください!(Mさん)

若者へのおすすめミステリ

2015年12月31日 00時06分00秒 | おすすめミステリ
『キャットフード』森川智喜(講談社文庫)
人間をキャットフードにしようとたくらむ化け猫プルートたちと、義理はそんなにないけれどとりあえず人間を助けようとする化け猫ウィリー。
南国のコテージに見せかけてつくられた、人間カンヅメ工場におびきよせられた若者たちに対して行われる攻防戦の行方は果たして。
この戦いには人狼ゲームのようにルールがあります。


『星読島に星は流れた』久住四季(東京創元社)
数年に一度、ある時期に隕石が落ちる奇跡の島。世界中の天文ファンが注目し、その隕石が落ちる瞬間に居合わせたいという希望者の中から今年も数名が選ばれる。
集まる参加者。しかしその中の一人が殺される。誰が、なぜ。
作者はラノベ出身者。
この作品のさわやかでロマンチックな感じは読みやすいのではないでしょうか。


『その女アレックス』ピエール・ルメートル、橘明美訳(文春文庫)
2014年に各種のミステリランキング1位を総なめにしてビックリするぐらい売れた外国作品。
国内小説は読むけど翻訳ものはあまり読んだことがない人に。
ミステリーの洋画が好きならきっと大丈夫です。描写もややハードなところがありますが、(コミックやアニメの)東京喰種やサイコパスよりソフトです。


以上です。(Kさん)