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金沢ミステリ倶楽部

金沢ミステリ倶楽部の公式ブログ。

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部員が編んだアンソロジー⑤

2022年11月16日 20時26分42秒 | おすすめミステリ

タイトル:お気に入りの読者への挑戦状
「妖婦の宿」高木彬光
「達也が嗤う」鮎川哲也
「どんどん橋、落ちた」綾辻行人
「疾走する死者」島田荘司
『挑戦者たち』法月綸太郎
コメント:読者への挑戦状入りのミステリが好きで、そういうアンソロジーが出るとつい買ってしまいます。しかし、ほとんど読んでない。というわけで辛うじて読んだものの中からお気に入りを並べてみました。しめは法月さんで。

 


部員が組んだアンソロジー④

2022年11月15日 23時58分38秒 | おすすめミステリ

タイトル:無色の緑の思考が猛烈に眠る
「最初の質問」長田弘
「一千一秒物語」稲垣足穂
「父を失う話」渡辺温
「お供え」吉田知子
「クラス旅行」矢部嵩
「UMC2273テイスティングレポート」cydoniabanana
「閉じ箱」竹本健治
「牛牛」朱雀門出
「三人目の大人」ウニ
「いなか、の、じけん」夢野久作
「そこつ長屋」古典落語
「楢山節考」深沢七郎
コメント:はい、見ての通りミステリらしきものは一冊もありません。ミステロイドすらありません。けれど、ミステリを「特殊な論理で紡がれた特殊な世界を描いた作品」とするならば、ここに収められた物語群はある意味ミステリと言えるかもしれません。言葉の破れ目から垣間見る、覗きからくりの世界。そんな愉快な体験を味わえる(かもしれない)12編を集めてみました。それにしても編者当てやすすぎですね。


2019年度のミステリベスト10

2019年12月31日 07時01分00秒 | おすすめミステリ
ミステリのベスト10が出そろってある程度時間がたったので
今年度のベスト10をまとめておきます。

「ミステリーが読みたい! 2020年版」(早川書房)
1 『刀と傘 明治京洛推理帖』伊吹亜門
2 『ノースライト』横山秀夫 
3 『魔眼の匣の殺人』今村昌弘
4 『罪の轍』奥田英朗
5 『紅蓮館の殺人』阿津川辰海
6 『マーダーズ』長浦 京 
7 『いけない』道尾秀介
8 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人
9 『昨日がなければ明日もない』宮部みゆき
10 『或るエジプト十字架の謎』柄刀 一

1 『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ
2 『ザ・ボーダー』ドン・ウィンズロウ
3 『ディオゲネス変奏曲』』陳浩基
4 『国語教師』ユーディト・W・タシュラー
5 『ブルーバード、ブルーバード』』アッティカ・ロック
6 『休日はコーヒーショップで謎解きを』ロバート・ロプレスティ
7 『ケイトが恐れるすべて』ピーター・スワンソン
8 『イヴリン嬢は七回殺される』スチュアート・タートン
9 『拳銃使いの娘』ジョーダン・ハーパー
10 『ピクニック・アット・ハンギングロック』ジョーン・リンジー

『週刊文春 ミステリーベスト10」(文藝春秋社)
1 『ノースライト』横山秀夫 
2 『罪の轍』奥田英朗
3 『魔眼の匣の殺人』今村昌弘
4 『Iの悲劇』米澤穂信 
5 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼 
6 『いけない』道尾秀介
7 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人
8 『我らが少女A』高村薫 
9 『希望の糸』東野圭吾 
10 『刀と傘 明治京洛推理帖』伊吹亜門

1 『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ
2 『イヴリン嬢は七回殺される』スチュアート・タートン
3 『ケイトが恐れるすべて』ピーター・スワンソン
4 『三体』劉慈欣
5 『ザ・ボーダー』ドン・ウィンズロウ
6 『刑罰』フェルディナント・フォン・シーラッハ
7 『ディオゲネス変奏曲』』陳浩基
8 『わが母なるロージー』ピエール・ルメートル
9 『黄』雷鈞
10 『カッティング・エッジ』ジェフリー・ディーヴァー

『本格ミステリ・ベスト10 2020』(原書房)
1 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼 
2 『魔眼の匣の殺人』今村昌弘
3 『紅蓮館の殺人』阿津川辰海
4 『刀と傘 明治京洛推理帖』伊吹亜門
5 『そして誰も死ななかった』白井智之
6 『或るエジプト十字架の謎』柄刀 一
7 『時空旅行者の砂時計』方丈貴恵
8 『予言の島』澤村伊智
9 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人
10 『潮首岬に郭公の鳴く』平石貴樹

1 『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ
2 『イヴリン嬢は七回殺される』スチュアート・タートン
3 『ディオゲネス変奏曲』』陳浩基
4 『雪が白いとき、そのときに限り』陸秋槎
5 『金時計』ポール・アルテ
6 『黄』雷鈞
7 『密室殺人』ルーパート・ペニー
8 『ついには誰もがすべてを忘れる』フェリシア・ヤップ
9 『休日はコーヒーショップで謎解きを』ロバート・ロプレスティ
10 『八人の招待客』Q・パトリック

「このミステリーがすごい! 2020」(宝島社)
1 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼 
2 『ノースライト』横山秀夫 
3 『魔眼の匣の殺人』今村昌弘
4 『罪の轍』奥田英朗
5 『刀と傘 明治京洛推理帖』伊吹亜門
6 『紅蓮館の殺人』阿津川辰海
7 『欺す衆生』月村了衛
8 『昨日がなければ明日もない』宮部みゆき
9 『本と鍵の季節』米澤穂信
10 『潮首岬に郭公の鳴く』平石貴樹

1 『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ
2 『拳銃使いの娘』ジョーダン・ハーパー
3 『ザ・ボーダー』ドン・ウィンズロウ
4 『イヴリン嬢は七回殺される』スチュアート・タートン
5 『ディオゲネス変奏曲』』陳浩基
6 『11月に去りし者』ルー・バーニー
7 『休日はコーヒーショップで謎解きを』ロバート・ロプレスティ
8 『1793』ニクラス・ナット・オ・ダーク
9 『愛なんてセックスの書き間違い』ハーラン・エリスン
10 『国語教師』ユーディト・W・タシュラー

2016本格ミステリベスト10とKMC

2016年01月10日 00時23分00秒 | おすすめミステリ
『2016本格ミステリベスト10』とKMCのベストを比較してみました。

1 『その可能性はすでに考えた』井上真偽→5位

2 『ミステリー・アリーナ』深水黎一郎→1位

3 『星読島に星は流れた』久住四季→10位

4 『片桐大三郎とXYZの悲劇』倉知淳→2位

5 『東京結合人間』白井智之→8位

他に『王とサーカス』→3位
『救済のゲーム』→なし
『サナキの森』→なし
『太宰治の辞書』→なし
『わが心の底の光』→なし

1 『そして医師も死す』D・M・ディヴァイン→1位

2 『あなたは誰』ヘレン・マクロイ→2位

3 『薔薇の輪』クリスチアナ・ブランド→3位

4 『街への鍵』ルース・レンデル→なし

5 『ザ・リッパー』 シェリー・ディクスン・カー→なし

という結果でした。

謎子さんのおすすめミステリ

2016年01月09日 00時21分00秒 | おすすめミステリ
北陸中日新聞1月8日の朝刊14面に「絆深まる謎解き喫茶」ということで
謎屋珈琲店のことが見開きの3分の2に載っています。
そこで謎子さんが若者へのおすすめミステリを紹介しているので、
ご本人の許可を得て再録します。

1冊目は西尾維新さんの『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』
孤島に天才が集められ、殺人事件が起きる。
推理も面白いが、一押しは女性の登場人物たち。
「みんな男性にこびず、臆さず、かっこいい。
女の子はぜひ読んでみて」


2冊目は米澤穂信さんの『さよなら妖精』
音信不通になった異国の少女の居場所を探すというミステリーで、
主人公と一緒に推理しながら読めば、
「主人公の頑張りを感じ、謎解きへの情熱や面白さが分かる」


最後の1冊は梓崎優さんの『叫びと祈り』
入社3年目の雑誌の記者が世界各地で不思議な事件に出会う短編集で、
「自分とは違う習慣や価値観に基づく行動に驚かされる」


魅力は三者三様だが、デビューは全員20代。
謎子さんは「この本でミステリー好きになった人が作家になり、
いつか本を読ませてくれるとうれしいわね」と期待した。
(担当福岡範行)