![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/39/81db25e3749e682d44058f670536f643.jpg)
ここ、秋田は裏日本です。天体観測にはまったくといってよいほど冬場の天候には恵まれません。
雪かき以外には何もすることがありません。
という訳で今日はカメラレンズを使ったお遊びをしてみました。
「カメラレンズは望遠鏡になるのか?」ということなんです。
結論を言いますと立派な望遠鏡になります。
以下は小生が試してみた顛末です。
まずは手持ちのカメラレンズの中から良さげな物を選びましょう。望遠鏡にするからにはなるべく焦点距離の長いのが良いのです。次のようなレンズがありました。
①CANON FD70-210mm、②Tokina SZ-X 60-300mm、それに③SOLIGOR 200mmの3種のレンズです。
今となっては手動フォーカスの誰も見向きもしない旧式レンズです。①と②はズームレンズ、③は単焦点のレンズです。
以上の3本のレンズのカメラ接続側に望遠鏡の接眼レンズをあてがいます。
適当にカメラレンズと接眼レンズをくっつけたり離したりしながら接眼レンズを覗いて見ますと景色がくっきりと見える位置がありました。その位置で接眼レンズをカメラレンズに固定できれば、それはもう立派な望遠鏡になるわけです。
望遠鏡の接眼レンズの接続口径が31.7mmですので、それに合うものは何かないかと探します。
そういえば一週間ほど前に届いたビクセンのフリップミラーがあったな。
このフリップミラーは望遠鏡の部品なので次のように使います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5d/8d/65baf63ad42bb56b8041af8181389172_s.jpg)
望遠鏡の接眼部に取り付けて、対物レンズから導入した光を、接眼レンズ2本かまたはカメラなどの撮影機材に振り分けるための部品です。
カメラなどで天体を撮影するときには対象物を接眼レンズで捕らえ、その接眼レンズを取り外しその代わりにカメラを装着して撮影しなければなりませんが、フリップミラーを使うと、光路を切り替えることが素早く出来るので対物レンズを望遠鏡の本体より外すことなく撮影が出来るのです。
元々のフリップミラー単体の画像は次のもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/40/ad/f4c1ee0feb1f5c996d0d485fa3706cc0_s.jpg)
カメラをフリップミラーに装着すると出力側の接眼アダプターが一つ不要になります。
今回はこの余ってしまった接眼アダプターに接眼レンズを付けてカメラのレンズに装着してみたいと思います。
先ほどの3種類の望遠レンズより選んだのは次のもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/59/8d/d71b0d41af54264ef9ae2a35b6580daa_s.jpg)
ソリゴールと言うブランド名の200mmのレンズです。
カメラに付けると次のようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/54/63/cc44459b85b53fc2bb161153f487c483_s.jpg)
細身のレンズが気にいっているんですがね。
あまり聞いたことのないメーカーですね。主に海外向けに作られていたと言うことを聞いたことがありましたが、小生が入手したレンズにも光学製品の輸出に当たっての資格に適合したという「PASSED」のシールが貼ってありました。
ということはこのソリゴールレンズの個体は一度海外に輸出されたものが国内に還流されたものなのでしょうか。
さてこのレンズの特徴は輸出向けに作られたという事もあって、色んなメーカーのカメラにも適合させるためにそのマウント方式は「Tマウント」というものになっています。「Tマウント」の先にカメラメーカーのマウントをさらに接続できるようになっています。
「Tマウント」というのは実は望遠鏡の標準的な接合方式で、M42の口径にピッチが0.75mmのネジをきっています。
次の画像が「Tマウント」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0c/3b/64c063820b38014598c6c815b452bc1a_s.jpg)
単純なネジ込みの構造です。
ビクセンのフリップミラーの接眼レンズを接合するアダプターも本体へはTマウントになっています。
ですから、フリップミラーの不要になったアダプターをソリゴールのレンズの後端に接続させ、さらにそれに接眼レンズをつなげてやれば次のようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/2e/4fbc50caea71d08a2d400216cb47bde3_s.jpg)
はい、望遠鏡の一丁あがりです。
ですが、心配が一つあります。このなんちゃって望遠鏡はちゃんと焦点を結んでくれるのでしょうか。
恐る恐る覗いてみました。
心配は杞憂に終わりました。
次の画像はこのなんちゃって望遠鏡で覗いた電柱の天辺です。コンデジのレンズを接眼レンズに押し当てて撮って見ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1a/67/3e1ee3e28fcb993c138ee27678412086_s.jpg)
ピントも合ってなく、しかも倒立像ですが一応安物双眼鏡ぐらいには見えることがわかりました。
この望遠鏡まがいの倍率を計算してみましょう。
カメラレンズの焦点距離は200mm。接眼レンズの焦点距離は32mmです。{対物レンズの焦点距離÷接眼レンズの焦点距離=倍率]ですので6.25倍の望遠鏡と言うことになります。
焦点距離の短い接眼レンズを使えばもっと倍率を上げることは出来ますが、三脚座のない手持ち望遠鏡ですので、あまり高倍率にすると、手ぶれにより見えずらくなります。
このなんちゃって望遠鏡の次の課題は三脚に固定できるようにならないかと言うことでしょうね。
①CANON FD70-210mm、②Tokina SZ-X 60-300mmのレンズもありますので、それらも望遠鏡にしたいですね。
これからの暇つぶしの課題です。
長々となんちゃって望遠鏡の顛末を書いてきましたが、自分がやったことはフリップミラーの部品を流用しただけなのでした。お粗末でした。
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雪かき以外には何もすることがありません。
という訳で今日はカメラレンズを使ったお遊びをしてみました。
「カメラレンズは望遠鏡になるのか?」ということなんです。
結論を言いますと立派な望遠鏡になります。
以下は小生が試してみた顛末です。
まずは手持ちのカメラレンズの中から良さげな物を選びましょう。望遠鏡にするからにはなるべく焦点距離の長いのが良いのです。次のようなレンズがありました。
①CANON FD70-210mm、②Tokina SZ-X 60-300mm、それに③SOLIGOR 200mmの3種のレンズです。
今となっては手動フォーカスの誰も見向きもしない旧式レンズです。①と②はズームレンズ、③は単焦点のレンズです。
以上の3本のレンズのカメラ接続側に望遠鏡の接眼レンズをあてがいます。
適当にカメラレンズと接眼レンズをくっつけたり離したりしながら接眼レンズを覗いて見ますと景色がくっきりと見える位置がありました。その位置で接眼レンズをカメラレンズに固定できれば、それはもう立派な望遠鏡になるわけです。
望遠鏡の接眼レンズの接続口径が31.7mmですので、それに合うものは何かないかと探します。
そういえば一週間ほど前に届いたビクセンのフリップミラーがあったな。
このフリップミラーは望遠鏡の部品なので次のように使います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4b/ac/4e07e4deda3f1230a897b082237c6767_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5d/8d/65baf63ad42bb56b8041af8181389172_s.jpg)
望遠鏡の接眼部に取り付けて、対物レンズから導入した光を、接眼レンズ2本かまたはカメラなどの撮影機材に振り分けるための部品です。
カメラなどで天体を撮影するときには対象物を接眼レンズで捕らえ、その接眼レンズを取り外しその代わりにカメラを装着して撮影しなければなりませんが、フリップミラーを使うと、光路を切り替えることが素早く出来るので対物レンズを望遠鏡の本体より外すことなく撮影が出来るのです。
元々のフリップミラー単体の画像は次のもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/40/ad/f4c1ee0feb1f5c996d0d485fa3706cc0_s.jpg)
カメラをフリップミラーに装着すると出力側の接眼アダプターが一つ不要になります。
今回はこの余ってしまった接眼アダプターに接眼レンズを付けてカメラのレンズに装着してみたいと思います。
先ほどの3種類の望遠レンズより選んだのは次のもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/59/8d/d71b0d41af54264ef9ae2a35b6580daa_s.jpg)
ソリゴールと言うブランド名の200mmのレンズです。
カメラに付けると次のようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/54/63/cc44459b85b53fc2bb161153f487c483_s.jpg)
細身のレンズが気にいっているんですがね。
あまり聞いたことのないメーカーですね。主に海外向けに作られていたと言うことを聞いたことがありましたが、小生が入手したレンズにも光学製品の輸出に当たっての資格に適合したという「PASSED」のシールが貼ってありました。
ということはこのソリゴールレンズの個体は一度海外に輸出されたものが国内に還流されたものなのでしょうか。
さてこのレンズの特徴は輸出向けに作られたという事もあって、色んなメーカーのカメラにも適合させるためにそのマウント方式は「Tマウント」というものになっています。「Tマウント」の先にカメラメーカーのマウントをさらに接続できるようになっています。
「Tマウント」というのは実は望遠鏡の標準的な接合方式で、M42の口径にピッチが0.75mmのネジをきっています。
次の画像が「Tマウント」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0c/3b/64c063820b38014598c6c815b452bc1a_s.jpg)
単純なネジ込みの構造です。
ビクセンのフリップミラーの接眼レンズを接合するアダプターも本体へはTマウントになっています。
ですから、フリップミラーの不要になったアダプターをソリゴールのレンズの後端に接続させ、さらにそれに接眼レンズをつなげてやれば次のようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/2e/4fbc50caea71d08a2d400216cb47bde3_s.jpg)
はい、望遠鏡の一丁あがりです。
ですが、心配が一つあります。このなんちゃって望遠鏡はちゃんと焦点を結んでくれるのでしょうか。
恐る恐る覗いてみました。
心配は杞憂に終わりました。
次の画像はこのなんちゃって望遠鏡で覗いた電柱の天辺です。コンデジのレンズを接眼レンズに押し当てて撮って見ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1a/67/3e1ee3e28fcb993c138ee27678412086_s.jpg)
ピントも合ってなく、しかも倒立像ですが一応安物双眼鏡ぐらいには見えることがわかりました。
この望遠鏡まがいの倍率を計算してみましょう。
カメラレンズの焦点距離は200mm。接眼レンズの焦点距離は32mmです。{対物レンズの焦点距離÷接眼レンズの焦点距離=倍率]ですので6.25倍の望遠鏡と言うことになります。
焦点距離の短い接眼レンズを使えばもっと倍率を上げることは出来ますが、三脚座のない手持ち望遠鏡ですので、あまり高倍率にすると、手ぶれにより見えずらくなります。
このなんちゃって望遠鏡の次の課題は三脚に固定できるようにならないかと言うことでしょうね。
①CANON FD70-210mm、②Tokina SZ-X 60-300mmのレンズもありますので、それらも望遠鏡にしたいですね。
これからの暇つぶしの課題です。
長々となんちゃって望遠鏡の顛末を書いてきましたが、自分がやったことはフリップミラーの部品を流用しただけなのでした。お粗末でした。
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