ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

掛魚祭り(かけよまつり)を観る

2014年02月06日 21時03分23秒 | 秋田県のくらしと歴史
秋田県にかほ市の金浦の伝統行事の「掛魚祭り」が2月4日にありました。
にかほ市金浦(このうら)は旧町名を「金浦町」と言い、古くからの漁師町です。
このお祭りは別名を「鱈祭り」といいます。
この時期に日本海で獲れた「寒鱈」を金浦山神社に奉納し、大漁祈願や家内安全を祈願してきた伝統あるお祭りです。

30数年前に漁業関係の仕事に就いてたときには、地元の漁師さんの招待で「掛魚祭り」を観にいき、一杯ご馳走になりその上、取れたばかりの鱈を頂いてきた事もありました。
大きな鱈では15キロほどもありますので、鱈一本を何日も掛けて食べた記憶があります。

漁協の荷捌き所に集められた鱈を漁師さんたちが竿の中間に吊るして、およそ2キロほど離れた金浦山神社まで、担いで奉納します。
鱈が多く取れた当時は一本の竿に数本の鱈を吊るして練り歩きましたので、金浦神社までの2キロの道のりはさぞかし大変だったと思われます。
今年の漁は不漁のようで例年の数分の一だそうです。
   
奉納の列の先頭には笛、太鼓のお囃子がつきます。その後を鱈を担いだ行列が続いていきます。
子供たちの鱈担ぎもいました。

子供たちが担ぐ鱈の大きさは大人達に比べると小ぶりな魚体です。それでも5キロぐらいの重さはありそうです。行列の途中で子供たちは担ぎ手を交替しているようでした。本職の漁師さんたちは自分の鱈は最後まで自分たちで担いで行くようでした。
30分ほどで奉納先の神社に到着します。
こちらの神社です。
   
神社の本殿の両脇には奉納された鱈が吊るされております。

その鱈の前には子供が一人、親の撮るカメラに向かってポーズをとっていました。そこに居合わせた他のカメラマンの注文もあってかその子はなかなかその場から離れられなかったようです。

金浦山神社の向かいには「勢至公園(せいしこうえん)」があります。
公園の広場では鱈汁の販売も行われておりました。
  
大鍋に湯を沸騰させ、鱈汁を煮ておりました。
皆、鱈汁を食べてご満悦の様子です。

私たちも食べました。よそってくれたおばさんのサービスが良くて、山盛りの具が入ったものですから、どんぶり一杯を食べきるのがやっとでした。

久しぶりに外に出かけてみましたが、冬空の中、あったかい物を頂いて満足した「鱈まつり」でした。


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