ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

リーマンショックとの違いはあまりに大きい。

2020年04月18日 14時35分09秒 | コロナ
リーマンブラザーズ銀行の破綻が引き金になった経済不況と比べると、この度のコロナ災禍による経済活動の停滞は、各国の地域経済が崩壊の瀬戸際である点が違っている。人々が出歩けない事は生産現場が稼働しない事であり、商店や観光地に人が足を運ばないことを意味する。リーマンショックの時、大手銀行の貸出金の回収が上手くゆかない事の危惧(サブプライムローンの破綻)から経済活動に支障が出たが、一方市民はそれまでと変わらずに日常の消費活動を続けることが出来た。映画を見たり観光地に出掛けお土産を買ったり、ブティックで洋服を買う事が出来た。オジサンたちはスナックでカラオケを歌い、英気を養う事も出来た。
ところが今のコロナショックではそれらのほとんどすべてが出来なくなってきつつある。このことの意味は大きい。
近代経済は商品経済として成り立ってきた。生産された物品を消費することでお金が循環してそこでもうけたお金が資本蓄積され、それが次の商品の開発と生産に使う事が出来る原資となっていた。資本主義経済は消費される見込みのない物品とサービスは供給しない。だから消費の停滞は致命的である。休業者が貰った「補償金」なぞすぐに底をついてしまうだろう。これから出るであろう失業者の多さを思うと、為政者は頭の痛い事だろう・・・。
と言う考えは予想できる最悪の近未来である。

こんなことにならないためには、コロナウイルスの拡散を少なくする以外には、今のところ道はない。




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