![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/87/83b5f6961d8709e1a5d35253117216ba.jpg)
昨日切断加工しておいた後部フレームを溶接加工をしました。
溶接の前準備として、切断したフレームにパイプと丸棒を差し込んで切断面の面合わせと補強の対策をしましょう。
そこらにちょうど良さげなパイプと丸棒が転がっていました。
パイプは19.1Φ、丸棒は16Φの物を使用。後部フレームの上側パイプには16Φの丸棒の外周を少し削れば差込OK.
フレームの下側パイプには19.1Φのパイプを差し込むにはやや太すぎでしたのでちょっと小細工。
19.1Φのパイプを縦切りしてスリットを入れることで外径を少なくした「サヤ管」を作りました。
ちなみに「サヤ管」というのは手すりなどのパイプを連続して現場接続したりするときに用いる旧来からの方法です。(今ではサヤ管部品として専用のものがあります)
後部フレームのパイプは上側が2本、下側が2本の計4本がありますが、ここで問題が発生。
4本のパイプがそれぞれ平行であれば何の問題も無く差し込めるのですが、フレームは上側パイプを水平とみなせば下側パイプは傾斜しています。それゆえ、上側パイプと下側パイプの差込口がうまくあわせることが出来ません。
上側と下側のどちらかだけにサヤ管を使用して接続し、他方のパイプは突きつけ溶接で済ませば問題は無いのですが、それでは強度的に不安が残ります。単気筒エンジンの振動で溶接部にクラックが入らないとも限りません。
しばし、対策を考えましょう。
サヤ管の長さを短くし無理やりパイプの接合部を合わせるよりうまい方法は考え付きません。とにかくやってみましょう。
前後のフレームの状態は次のようにサヤ管をお互いに2ヶ所ずつ差し込んでおきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/1f/7816d6edb2661e464434ea8628cbb817_s.jpg)
次にフレーム同士を接合させる訳ですが、前後フレームを番線でつないで締め上げてパイプとサヤ管が接するまでしめていきます。サヤ管が接する位置まできましたなら、パイプとサヤ管の口を合わせるため(ちからワザです)、万力を使用して接合部を調整し、番線を締め上げてフレームのパイプにサヤ管を接合させます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1f/b2/e8c1a250d16d49dcae4a61bb26d81dd9_s.jpg)
このようにして前部と後部のフレームの合体が完了しましたので、後は熔接の作業です。
この状態で知り合いのステンレス加工屋に持ち込み熔接をお願いしてきましょう。
熔接作業は見る間に終了。次の画像のように前後のフレームが接合されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/61/87/83b5f6961d8709e1a5d35253117216ba_s.jpg)
家に持ち帰り、熔接個所を丁寧にグラインダーで研削します。初めは荒削り、次にペーパーホイールで仕上げます。
仕上げ後の熔接個所は上記の画像のようになりました。
その後、ワイヤーブラシとサンドペーパーなどで錆び落しをします。
奥まったところの錆びは完全に取れませんので適当な段階で終了。
次の作業は下塗りに移ります。塗装の仕上げを左右する大事な作業です。油脂分や汚れが残っていますと仕上げの塗装がきれいに仕上がりませんので、パーツクリーナーを充分に吹き付けフレームの隅から隅まできれいにしましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/61/e1/458644a300a996f1f0e582e5a080569c_s.jpg)
脱脂、清掃の終わったフレームを下塗り塗装をして本日の作業は終わりました。
塗装後のフレームの様子を見ていただいて、本日は終了。![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/05/70/0c791bcf3df4e7c2750ff5e2543495e1_s.jpg)
今日も暑くてお疲れ様でしたね。
次に続く
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溶接の前準備として、切断したフレームにパイプと丸棒を差し込んで切断面の面合わせと補強の対策をしましょう。
そこらにちょうど良さげなパイプと丸棒が転がっていました。
パイプは19.1Φ、丸棒は16Φの物を使用。後部フレームの上側パイプには16Φの丸棒の外周を少し削れば差込OK.
フレームの下側パイプには19.1Φのパイプを差し込むにはやや太すぎでしたのでちょっと小細工。
19.1Φのパイプを縦切りしてスリットを入れることで外径を少なくした「サヤ管」を作りました。
ちなみに「サヤ管」というのは手すりなどのパイプを連続して現場接続したりするときに用いる旧来からの方法です。(今ではサヤ管部品として専用のものがあります)
後部フレームのパイプは上側が2本、下側が2本の計4本がありますが、ここで問題が発生。
4本のパイプがそれぞれ平行であれば何の問題も無く差し込めるのですが、フレームは上側パイプを水平とみなせば下側パイプは傾斜しています。それゆえ、上側パイプと下側パイプの差込口がうまくあわせることが出来ません。
上側と下側のどちらかだけにサヤ管を使用して接続し、他方のパイプは突きつけ溶接で済ませば問題は無いのですが、それでは強度的に不安が残ります。単気筒エンジンの振動で溶接部にクラックが入らないとも限りません。
しばし、対策を考えましょう。
サヤ管の長さを短くし無理やりパイプの接合部を合わせるよりうまい方法は考え付きません。とにかくやってみましょう。
前後のフレームの状態は次のようにサヤ管をお互いに2ヶ所ずつ差し込んでおきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/18/37/9b0f9da205665f069b2369693683c82b_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/1f/7816d6edb2661e464434ea8628cbb817_s.jpg)
次にフレーム同士を接合させる訳ですが、前後フレームを番線でつないで締め上げてパイプとサヤ管が接するまでしめていきます。サヤ管が接する位置まできましたなら、パイプとサヤ管の口を合わせるため(ちからワザです)、万力を使用して接合部を調整し、番線を締め上げてフレームのパイプにサヤ管を接合させます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1f/b2/e8c1a250d16d49dcae4a61bb26d81dd9_s.jpg)
このようにして前部と後部のフレームの合体が完了しましたので、後は熔接の作業です。
この状態で知り合いのステンレス加工屋に持ち込み熔接をお願いしてきましょう。
熔接作業は見る間に終了。次の画像のように前後のフレームが接合されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/61/87/83b5f6961d8709e1a5d35253117216ba_s.jpg)
家に持ち帰り、熔接個所を丁寧にグラインダーで研削します。初めは荒削り、次にペーパーホイールで仕上げます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/21/5c/258bc7c1d0dae6d6ab72b4819cd4be34_s.jpg)
仕上げ後の熔接個所は上記の画像のようになりました。
その後、ワイヤーブラシとサンドペーパーなどで錆び落しをします。
奥まったところの錆びは完全に取れませんので適当な段階で終了。
次の作業は下塗りに移ります。塗装の仕上げを左右する大事な作業です。油脂分や汚れが残っていますと仕上げの塗装がきれいに仕上がりませんので、パーツクリーナーを充分に吹き付けフレームの隅から隅まできれいにしましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/61/e1/458644a300a996f1f0e582e5a080569c_s.jpg)
脱脂、清掃の終わったフレームを下塗り塗装をして本日の作業は終わりました。
塗装後のフレームの様子を見ていただいて、本日は終了。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/05/70/0c791bcf3df4e7c2750ff5e2543495e1_s.jpg)
今日も暑くてお疲れ様でしたね。
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