ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

バイクが載せて走るものは何?

2016年09月26日 07時20分35秒 | バイクツーリング
昨日(9月25日)、日帰りツーリングに行ってみました。友人と2台で宮城県の鳴子峡に行き、帰りは新庄にでて、そこから最上川沿いに酒田近郊を経由して秋田市に帰ってくる周遊コースです。総走行距離数は378キロでした。費やした時間は8時間半。

鳴子峡で景色をカメラに収めたり、缶コーヒーなどで一服してそこで休んでいたら、トレッキング姿のご夫婦の話を聞く機会がありました。

鳴子峡の展望エリアの谷の下には遊歩道がありますが、今そこから登ってきたところとのことでした。
下ってゆくのに10分、登ってくるのに30分ぐらい掛かるとのことでした。
私たちにも行ってみたらと勧められました。バイク乗りは走るのは何時間でも走れるのだが、歩くのは不得意なので行きませんでした。

その御夫婦の奥様の年齢は私より10歳ほど年上、ご主人は奥様よりさらに5歳ほど年上とのことでした。
話をしているうちに、私が今年の夏に霧ヶ峰高原をバイクで走ったことなどを話しました。
ご夫婦も10年ほど前に霧ヶ峰を訪れ、諏訪湖を自転車で一周したことがあったなどのお話を伺いました。
10月には青森の八甲田などに行ってみる予定があるとのことです。
恐るべし、パワーです。お話を伺っていて、感服しました。

旅先でそのような方と会話ができる事が、ツーリングでの楽しみの一つです。それはバイク乗りの方には限りません。

休んでいるときに友人からメールが届いているのに気が付きました。「今どこを走っているのか?」の内容でした。そこで写メを撮ってもらい、「こんなところにいるんだよ」と返信をしました。

鳴子峡でのご夫婦との会話、ちょうど届いた友人からのメール、それらは帰りの行程が楽しくなる気分なのでした。
さらにうれしくさせたのは新庄市郊外でとった遅めの昼食でした。
食べたのはつぎの物。


私と友人は鳥ガラスープの味噌野菜ラーメンを注文しました。ほかのお客さんも同じものを食べている方が多かったので、この店の定番メニューなのかもしれません。
私は細めんを友人は太麺。出てきたののはごく普通のラーメンなのですが、味が絶妙。

どんなものかと言うと、少し焦がし気味に炒めた野菜などの具をいれて、チャンポンのスープを豚骨の代わりに鳥ガラにして、みそ味にしたものと言えばよいでしょうか。
少し焦げ目の風味と味噌の味とがマッチしていてとても美味しかったのです。一緒に食べた友人と私も、新庄近辺に来ることがあれば、わざわざ食べにくる価値があるとの評価では一致しました。
お店の写真を撮ってきました。これです。


何より今度のツーリングは楽しかったのです。
一緒に走った友人は、三桁国道での貸し切り道路のような快適な走りを堪能し、私はうまいものを食べた幸福感と鳴子峡でのご夫婦との会話、それに思いがけずにもらった友からのメールなどを胸に、無事に秋田市まで帰り着きました。

こんな風にして、バイクはライダーと共に走ってきたわけですが、バイクが載せているのは ライダーだけではないのです。

森昌子が歌った歌謡曲に「悲しみ本線、日本海」と言うのがあります。「日本海」は「悲しみ」を載せて走ったのでしょうが、私のバイクには悲しみは載せません。バイクがライダーと共に載せるにふさわしいのは希望や明るさや幸福感なのです。


「ドン・キホーテ」が年老いてからも夢や希望、正義を胸に旅を続けたように、私ももまたこれからもバイクを走らせて行けたら良いなと思っているのです。


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