ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

バイクに乗った女性(マリアンヌ・フェイスフルのこと)

2016年09月27日 09時19分21秒 | 映画
ヒロインがバイクに乗る映画といえば、「あの胸に、もう一度」をオジサンの世代は思い出しますね。
この映画の原題は「英: The Girl On A Motorcycle、仏: La Motocyclette」なので、直訳すると英語では「バイクに跨る女性」、仏語では単に「モーターサイクル」となってしまうのだが、邦題は「あの胸にもう一度」と付けられています。
この映画はフランスの文学者アンドレ・ピエール・ド・マンデイアルグの小説「オートバイ」が原作です。邦訳が白水社より出ています。
これです。


この小説と映画のあらすじなどはここでの主眼ではないので、他のサイトに譲ります。
ただ一つだけは述べておきましょう。ヒロインのレベッカの最後が、悲しい。
愛人の元へバイクを走らせるレベッカを、悲劇は突然に、そして運命的に襲ってゆくのでした。

興味を抱かれた方はDVDを見るなり小説を読まれてはいかがでしょうか。恋愛小説としても読んでもよし、レベッカの心理描写を絡めた心象風景と読んでも、とても面白く読める小説ではないかと思います。

さて、本日の記事は小説や映画のお話ではありません。
映画の「この胸にもう一度」のヒロインを演じたマリアンヌ・フェイスフルが歌った楽曲に付いてです。

マリアンヌ・フェイスフルが歌った楽曲に「As tears go by」があります。この歌の邦題は確か「涙あふれて」といったかと思います。
この楽曲をを作ったのはローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズでした。

ミック・ジャガーとマリアンヌ・フェイスフルはこの楽曲を契機に恋仲になります。マリアンヌはその後、ミックの子を身ごもったのですが流産をしてしまいます。
マリアンヌは精神に変調をきたし、ドラッグと飲酒におぼれるようになったと言われています。
見かねたミック・ジャガーがクスリと酒をやめるようにと何度も彼女に行ったそうですが、聞き入れられなかったようです。
そして、天性の浮気性もあってか、ミック・ジャガーはマリアンヌ・フェイスフルから離れて行ってしまうのです。マリアンヌ・フェイスフルはますますドラッグと酒にのめり込んでいったのです。

「あの胸にもう一度」のレベッカや「As tears go by」を歌ったマリアンヌ・フェイスフルが人々の記憶から去っていくのには多くの時間はかかりませんでした。
そう、レベッカの悲劇的な最後のように、マリアンヌ・フェイスフルは私たちの前から消えていったかに思われたのです。

だが、マリアンヌは1980年代にカムバックをしたのです。そうして、いままた若い時に歌った「As tears go by」を歌ったのでした。
デビュー当時とはかなり変わってしまった歌声になってはいましたが、それはそれで味のある歌となっていました。

酒とクスリとタバコによる不摂生の日常のため、往年の可愛らしかった歌声からは遠ざかってしまってますが、それでも十分に味のある歌を私たちに届けてくれました。

Youtubeに彼女が歌っている画像がありましたので、載せておきます。

マリアンヌ・フェイスフルの動画が2つ。
同じ歌をミック・ジャガーとキース・リチャーズが歌ったものが一つです。







ミックがこの歌を歌うときはどこか神妙な様子なのが見て取れますね。マリアンヌを思い出すことでもあるのでしょうかね。

余談ですが、ミック・ジャガーは今もってお盛んなようですね。いつぞやの報道では44歳年下の恋人との間に子供ができたとのことでした。ミック・ジャガーは72歳、彼の恋人は28歳とのことです。

凡人にはとても真似できることではありませんね。
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