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山茶花

2013年11月22日 20時58分25秒 | 花の神話と伝説
別 名  「姫椿」ヒメツバキ 「岩花火」イワハナビ


花言葉  「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」
  (白)「愛嬌」「理想の恋」
(桃・赤)「理性」「謙遜」「謙虚」

季語「初冬」
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《この花の基本情報》
ツバキ科 常緑高木
原産地 日本
・椿(つばき)科。
・学名
  Camellia sasanqua
   Camellia : ツバキ(カメリア)属
   sasanqua : サザンカ
 Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなんでおります。
・高さ 数メートル~12メートル前後
・開花時期は、10/10 ~ 翌 2/10頃。
・花の少ない晩秋から初冬にかけて咲き出します。
 長い間咲き、正月を過ぎても楽しむことができます。 
・日本原産の花木で、学名も「サザンカ」。
 江戸時代に長崎の出島のオランダ商館に来ていた医師ツンベルクさんが ヨーロッパに持ち帰り、西欧で広まり ました。
 九州・四国・沖縄に分布する自生種は白花が多いが、園芸種には赤や桃、ぼかし、八重咲きや濃紅・絞りなど もあります。
・日本固有のツバキ科の常緑小高木で、枝先に白か淡紅色の五弁の花を開きます。
・ツバキと異なり、花びらが一枚一枚バラバラになって散ります。
・花びらは1枚ずつ散ります。(「薮椿」は花ごと散る)
・花はとてもよい香り。
・開花時期は、薮椿は春になってから、山茶花は秋から冬咲き、と異なります。
 また、寒椿とは、葉っぱも花も開花時期もほぼ同じでなかなか見分けがつきませんが、
 背丈でおおよそ区別することができます。
  → 寒椿(ただ、寒椿の中でも背の高い「獅子頭」などとはなかなか区別しにくいです)

名前の由来
もとは「山茶花」(さんざか)と言われておりましたが、音位転換した現在の読みが定着致しました。
・椿(つばき)の漢名(中国名)の「山茶花」が、いつの頃からかこのサザンカの名前として
 間違って定着した。
 読みは「山茶花(さんさか)」
   →「茶山花(ささんか)」
   →「さざんか」
 というぐあいに変化したようです。
 上記から、「山茶花」の漢字名も本当は誤用。

花言葉の意味
・「謙譲」は、赤い花色をして次々と咲くにもかかわらず、ほのかに香る控えめな花の姿に与えられています。
・「理想の恋」は、寒風の中で、けなげに咲いて、ひらひらと赤や白の花びらが散ってなお、地面を美しく彩る さまをたとえたのでしょうか。
・「困難に打ち勝つ」は、冬枯れで花の少ない寒いときに、強く冷たい風に吹かれながら咲くことからきている のでしょうか。

【俳句】
「山茶花を雀のこぼす日和かな」  正岡子規  
「山茶花の花や葉の上に散り映えり」高浜虚子
 
【童謡】
さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」 しもやけ おててが もうかゆい
               たきび(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂)
・11月3日、12月4日の 誕生花(山茶花)
まとめ
特徴
秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせます。
野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は赤や、白や、ピンクなど様々です。
童謡「たきび」(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂)の歌詞に登場することでもよく知られております。
漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれております。
分布
日本では山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島(屋久島から西表島)等に、日本国外では台湾、中国、インドネシアなどに分布します。
なお、ツバキ科の植物は熱帯から亜熱帯に自生しており、ツバキ、サザンカ、チャは温帯に適応した珍しい種であり、日本は自生地としては北限です。
栽培品種
サザンカには多くの栽培品種(園芸品種)があり、花の時期や花形などで3つの群に分けるのが一般的です。
サザンカ群以外はツバキとの交雑です。
サザンカ群
サザンカ Camellia sasanqua Thunb.
カンツバキ群
カンツバキ Camellia sasanqua Thunb. ’Shishigashira’(シノニムC. x hiemalis Nakai,C. sasanqua Thunb. var. fujikoana Makino) カンツバキ(寒椿)は、サザンカとツバキ C. japonica との種間交雑園芸品種群。
ハルサザンカ群
ハルサザンカ Camellia x vernalis (Makino) Makino

病害虫
サザンカ、ツバキ、チャノキなどのツバキ科の葉を食べるチャドクガが知られております。この毒蛾の卵かい、幼虫、繭、成虫には毒針毛があり、触れると皮膚炎を発生させます。また直接触れなくても、木の下を通ったり風下にいるだけでも毒針毛に触れ、被害にあうことがあります。


都道府県・市区町村等の木/花
市の木/花
福島県:相馬市
埼玉県:川口市、桶川市
千葉県:銚子市、船橋市
東京都:清瀬市
神奈川県:横浜市、秦野市、南足柄市
愛知県:常滑市
兵庫県:神戸市、宝塚市、三木市(推奨花)
奈良県:大和高田市
鳥取県:鳥取市
福岡県:福岡市、筑後市
大分県:大分市、日田市
宮崎県:都城市
特別区の木/花
東京都:江東区、杉並区

町の木/花宮城県:亘理郡亘理町
千葉県:印旛郡栄町、香取郡多古町
神奈川県:中郡大磯町
静岡県:周智郡森町
愛知県:西春日井郡豊山町、知多郡武豊町
京都府:久世郡久御山町、綴喜郡宇治田原町
兵庫県:揖保郡太子町
奈良県:生駒郡斑鳩町、北葛城郡河合町
鳥取県:西伯郡大山町
福岡県:田川郡糸田町
佐賀県:神埼郡吉野ヶ里町
長崎県:北松浦郡佐々町
大分県:速見郡日出町
宮崎県:児湯郡川南町
鹿児島県:曽於郡大崎町
行政区の木/花愛知県:名古屋市港区
大阪府:大阪市西淀川区、住之江区

日本が原産地であるだけにこんなにも「山茶花」が愛されているのですね。
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ウィキペディア 其の他より 訂正・加筆の可能性もございます。


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