〈別名〉 浜万年青(はまおもと)
〈花言葉〉「どこか遠くへ」「汚れがない」「あなたを信じます」
季 語 【晩夏】
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*
・日本では関東以西の温暖な地の海岸に咲きます。
・万年青のような葉であるが大きく、七、八月頃傘形の白い花を咲かせます。
・葉の艶と花の芳香がよい。万葉の柿本人麻呂にも詠まれております。
夏の海を感じさせる花。
植物界 Plantae
被子植物門 Angiospermae
単子葉植物綱 Angiospermae
ユリ目 Liliales
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
ハマオモト属 Crinum
ハマユウ C. asiaticum
ハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum)はヒガンバナ科の多年草。
(クロンキスト体系ではユリ科)。
名前の由来
・花の様子は、コウゾなどの樹皮を細く裂いて作った繊維から作った布と
似ており、神道神事で用いられる白い布をゆう(ゆふ)と呼びます。
・別名のハマオモトは、肉厚で長い葉がオモト(万年青)に似ることから。
大きく厚みのある葉を、万年青にみたてたのです。
水はけが良く日あたりの良い場所を好み、主に温暖な海浜で見られます。
(海浜植物)。道ばたや公園、庭に植えられることもあります。
日本に自生するのは亜種 C. a. var. japonicum (Baker)。
・宮崎県の県花となっております。
形態
草姿は太い円柱状の幹のようなものの上から昆布のような葉が周囲に
広がる態を成します。この幹のようなものは真の茎ではなく、
葉の付け根が多肉質の筒状に重なったもので偽茎と呼ばれ、
ヒガンバナやタマネギの鱗茎とほぼ相同なものです。
茎はこの偽茎の基部に、短縮した円盤型のものがあります。
ヒガンバナ科の中でもヒガンバナ属(Lycoris)に縁が近く、
ヒガンバナと同じリコリンというアルカロイドを、特に偽茎に多く含み、
食べると吐き気や下痢を催します。
花
・花期は夏で、葉の間の真ん中から太くてまっすぐな茎を上に伸ばし、
先端に多数の花を散形につけます。
花序ははじめ苞に包まれ、 開花時にはこの苞は下に垂れます。
花は短い柄の先にあって白く細長い6枚の花被を持ち、
花弁の根本の方は互いに接して筒状、先端部はバラバラに反り返る。
花は日没前後から強い芳香を発するようになり、
大型のスズメガ科のガが吸蜜に訪れて花粉を媒介します。
種子
受粉が成立すると、花被筒と融合した子房が肥大して歪な球形の
果実となり、熟すと裂開して丸くコルク質の厚い種皮に覆われた種子を
数個落とします。
この種子は海上を何ヶ月も生きたまま漂流する能力があり、
海流によって現在の分布域に広がったと考えられております。
種子は水がなくても発芽し、机の上などに放置した状態で
発芽するのを観察できます。
自然状態では海岸に漂着してから潮上帯の砂や砂礫の上で発芽し、
雨が降って周囲に水が供給されたときに速やかに根を伸ばすものと
考えられております。
分布
東アジアから南アジアにかけて温暖な地域に分布します。
日本では三浦半島・房総半島南部以南で自生しております。
ハマユウの分布北限は黒潮の影響を受けて南方から
侵入する生物の典型的な分布域とも考えられ、ほぼ同様の分布を
示す生物がいくつもあげられております。
このことから小清水卓二は1930年にこれを一つの分布境界線と見なし、
ハマオモト線と呼びました。
この線の西端は敦賀湾、東端は千葉県の銚子となり、年平均気温の
等温線を描くと14℃の線とほぼ一致します。
ほぼ同等のものに本州南岸線というのもあります。
市町村の花
以下の市町村で市の花・町の花に指定されております。
神奈川県 横須賀市、三浦市、真鶴町
静岡県 沼津市
三重県 紀伊長島町
和歌山県 新宮市、太地町、すさみ町
山口県 下関市
徳島県 牟岐町
高知県 室戸市、大月町
福岡県 芦屋町
熊本県 苓北町
ウィキペディアより
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*
浜万年青(はまおもと)は昨年都内の銀行の前に植栽されておりました。
自然豊かな浜辺や海岸などはさぞかし美しいことでしょうね。
〈花言葉〉「どこか遠くへ」「汚れがない」「あなたを信じます」
季 語 【晩夏】
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・日本では関東以西の温暖な地の海岸に咲きます。
・万年青のような葉であるが大きく、七、八月頃傘形の白い花を咲かせます。
・葉の艶と花の芳香がよい。万葉の柿本人麻呂にも詠まれております。
夏の海を感じさせる花。
植物界 Plantae
被子植物門 Angiospermae
単子葉植物綱 Angiospermae
ユリ目 Liliales
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
ハマオモト属 Crinum
ハマユウ C. asiaticum
ハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum)はヒガンバナ科の多年草。
(クロンキスト体系ではユリ科)。
名前の由来
・花の様子は、コウゾなどの樹皮を細く裂いて作った繊維から作った布と
似ており、神道神事で用いられる白い布をゆう(ゆふ)と呼びます。
・別名のハマオモトは、肉厚で長い葉がオモト(万年青)に似ることから。
大きく厚みのある葉を、万年青にみたてたのです。
水はけが良く日あたりの良い場所を好み、主に温暖な海浜で見られます。
(海浜植物)。道ばたや公園、庭に植えられることもあります。
日本に自生するのは亜種 C. a. var. japonicum (Baker)。
・宮崎県の県花となっております。
形態
草姿は太い円柱状の幹のようなものの上から昆布のような葉が周囲に
広がる態を成します。この幹のようなものは真の茎ではなく、
葉の付け根が多肉質の筒状に重なったもので偽茎と呼ばれ、
ヒガンバナやタマネギの鱗茎とほぼ相同なものです。
茎はこの偽茎の基部に、短縮した円盤型のものがあります。
ヒガンバナ科の中でもヒガンバナ属(Lycoris)に縁が近く、
ヒガンバナと同じリコリンというアルカロイドを、特に偽茎に多く含み、
食べると吐き気や下痢を催します。
花
・花期は夏で、葉の間の真ん中から太くてまっすぐな茎を上に伸ばし、
先端に多数の花を散形につけます。
花序ははじめ苞に包まれ、 開花時にはこの苞は下に垂れます。
花は短い柄の先にあって白く細長い6枚の花被を持ち、
花弁の根本の方は互いに接して筒状、先端部はバラバラに反り返る。
花は日没前後から強い芳香を発するようになり、
大型のスズメガ科のガが吸蜜に訪れて花粉を媒介します。
種子
受粉が成立すると、花被筒と融合した子房が肥大して歪な球形の
果実となり、熟すと裂開して丸くコルク質の厚い種皮に覆われた種子を
数個落とします。
この種子は海上を何ヶ月も生きたまま漂流する能力があり、
海流によって現在の分布域に広がったと考えられております。
種子は水がなくても発芽し、机の上などに放置した状態で
発芽するのを観察できます。
自然状態では海岸に漂着してから潮上帯の砂や砂礫の上で発芽し、
雨が降って周囲に水が供給されたときに速やかに根を伸ばすものと
考えられております。
分布
東アジアから南アジアにかけて温暖な地域に分布します。
日本では三浦半島・房総半島南部以南で自生しております。
ハマユウの分布北限は黒潮の影響を受けて南方から
侵入する生物の典型的な分布域とも考えられ、ほぼ同様の分布を
示す生物がいくつもあげられております。
このことから小清水卓二は1930年にこれを一つの分布境界線と見なし、
ハマオモト線と呼びました。
この線の西端は敦賀湾、東端は千葉県の銚子となり、年平均気温の
等温線を描くと14℃の線とほぼ一致します。
ほぼ同等のものに本州南岸線というのもあります。
市町村の花
以下の市町村で市の花・町の花に指定されております。
神奈川県 横須賀市、三浦市、真鶴町
静岡県 沼津市
三重県 紀伊長島町
和歌山県 新宮市、太地町、すさみ町
山口県 下関市
徳島県 牟岐町
高知県 室戸市、大月町
福岡県 芦屋町
熊本県 苓北町
ウィキペディアより
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浜万年青(はまおもと)は昨年都内の銀行の前に植栽されておりました。
自然豊かな浜辺や海岸などはさぞかし美しいことでしょうね。
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