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糸瓜(へちま)

2012年10月15日 17時10分28秒 | 花の神話と伝説


〈花言葉〉  「悠々自適」「剽軽(ひょうきん)な」

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ヘチマ(糸瓜、天糸瓜、学名:Luffa cylindrica (L.) Roem.、
シノニムLuffa aegyptica Mill.)はインド原産のウリ科の一年草。
また、その果実のこと。
日本には江戸時代に渡来したといわれております。

本来の名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)で、
これが後に「とうり」と訛りました。
「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で
「へちま」と呼ばれるようになりました。
今でも「糸瓜」と書いて「へちま」と訓じます。
沖縄ではナーベーラーと呼ばれるが、これは果実の繊維を
鍋洗い(なべあらい)に用いたことに由来するといわれております。

特徴
つる性の植物。
巻きひげで他のものに絡みつきながら生長します。
花期は7 - 9月。雌花と雄花に別れており、
直径8cmほどの黄色い花を咲かせます。
自家和合性で同一株で受粉が可能。

果実は細長く、大きなキュウリのような形をしております。
若い果実は食用に、成熟した果実は強い繊維が発達するので
たわしなどに用いられます。
果実は成熟後、次第に乾燥し、種子の周囲が繊維で支えられた
空洞となります。
その頃になると果実の先端が蓋のように外れ、
果実が風でブラブラと揺れるたびにここから遠心力で
種子が振り出され、飛び出します。
原産地で野生植物であったときには、こうして一種の
投石器のような機構で種子散布を図っていたと考えられます。

有用植物としてのヘチマ
食用 繊維が未発達の若い果実には独特の風味があり、
固い皮を剥いて加熱すると甘味のある液が出ます。
汁物や煮物などに用いるほか、台湾では小籠包の具としても
使用されております。
日本では主に南西諸島と南九州で食べられております。
沖縄では味噌味の蒸し煮であるナーベラーンブシーとして食べるほか、
シチューやカレーなどの洋風料理にも用いられております。
南九州では煮物や焼き物などにし、味噌汁の具になることが多い。
へちま水 秋に実が完熟したころ、地上30cmほどのところで蔓を切り、
切り口を容器に差し込んでおくとたまる液体を「へちま水」といいます。
化粧水として用いるほか、民間薬としては飲み薬や塗り薬として
用いられます。
飲み薬としては咳止め、むくみ、利尿に効くとされ、塗るとあせも、
ひび、あかぎれ、日焼け後の手当てにも効くとされております。
含有成分は、ヘチマサポニン、硝酸カリウム、ペクチン、タンパク質、
糖分等です。

正岡子規の句「痰一斗糸瓜の水も間に合わず」はこの咳止めの
効能に関わるものです。
そのままでは防腐剤が入っていないため腐りやすいので煮沸、
濾過をして冷蔵庫にしまい、使う時だけ取りだすと長持ち致します。
タワシ 晩秋に茶色くなった果実を、水にさらして軟部組織を腐敗させて
除き、繊維だけにして、タワシを作ります。
果実の先端(雌しべのある方)を地面などに軽く叩きつけて、
蓋のようになっている部分を開いて取り除いて水にさらします。
他にも、完熟して乾燥した果実の皮を剥いて中身の種を取り出す方法のほか、
煮て中身を溶かして作ったり、酵素剤を使って中身を溶かす方法で
作ることができます。
産地には、江戸時代から静岡県浜松市・袋井市があります。
学習教材 1年で発芽、開花、受粉、結果、枯死し、雄花と雌花によって
他家受粉することから、日本では小学校の理科教材として
使用されております。

近縁種
トカドヘチマ トカドヘチマ(Luffa acutangula (L.) Roxb.)の
果実にはとても硬い筋があり、そこから名前がつけられました。
野菜としての用途が主たる栽培目的です。
トカドヘチマの葉と茎にはナッツ系の独特の臭気があります。
タワシを作る場合は、完熟乾燥すると果実が硬く加工が難しく
なりますので、やや緑がかった状態が適しております。
繊維採取用の種類より幾分果実が小さく、15 - 40cm程度です。
小さい果実であれば原型を活かしたままタワシにすることができます。

・瓜(うり)科。
・学名 Luffa aegyptiaca
Luffa : ヘチマ属
aegyptiaca : エジプトの
Luffa は、「ヘチマ」の昔のアラビア名。

「へちま」の名の由来
・ 実(み)が繊維質なところから
「糸瓜(いとうり)」と呼ばれ、さらに、「糸瓜(いとうり)」の
 「と」は、
”いろはにほへとちりぬる・・・”の 「へ」と「ち」の間に
 あることから、
”「へ」と「ち」の間” →”「へ」「ち」間”→ へちま

「痰(たん)一斗 糸瓜の水も 間に合はず」
「糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな」
「をととひの へちまの水も 取らざりき」
(正岡子規)

上記3首は子規の辞世の三句と言われております。
子規が亡くなったのは1902年9月19日。
子規の命日9月19日は
「糸瓜忌(へちまき)」と呼ばれて秋の季語にもなっております。

・繊維の多い実をつけることから「いとうり」と呼ばれ、
 次第になまって「とうり」となり、
「と」は、「いろは四十七文字詩」では「へ」と「ち」の間で
 あることから、 「へち間(ま)」の名になったという説もございます。

西アジア地方原産で、日本には江戸初期に中国から渡来。
夏から秋にかけて黄色い花が咲き、その後、筒型の長い実がなります。

花言葉の由来
花言葉「悠々自適」は、茎に気持ちよさそうにぶらさがった実に、
ぶらりとして自分の思いのままに暮らしていることの喩えかと・・

花言葉「剽軽な」は、ぶらんと垂れさがる大きな実が風に揺れる様子が
剽軽なことを表しています。

ヘチマ(糸瓜、天糸瓜、学名:Luffa cylindrica (L.) Roem.、
シノニムLuffa aegyptica Mill.)はインド原産のウリ科の一年草。
また、その果実のこと。
日本には江戸時代に渡来したといわれております。

本来の名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)で、
これが後に「とうり」と訛った。
「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で
「へちま」と呼ばれるようになりました。
今でも「糸瓜」と書いて「へちま」と訓じる。
沖縄ではナーベーラーと呼ばれるが、これは果実の繊維を鍋洗い(なべあらい)
に用いたことに由来するといわれております。
ウィキ・その他より転載

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糸瓜から正岡子規の糸瓜忌が想起されます。