LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

F31レパード(16)

2007年11月25日 12時03分51秒 | モデルカー製作記
ウィンドウを磨きました。新しいキットだったらほとんど要らん手間なんですが、こういう作業にもそれなりの楽しみって奴が、ちゃんとありまして。

このキット、窓ガラスがウェルドやら金型の腐食痕やらで少々ズビズビ。
全然使い物にならんほど汚いというワケではないので、別に腹は立ちません。

ウェルドは左右リアクォーターと、リアガラスのど真ん中というお約束の位置に鎮座していました。これは放置しとくとかなり目立ちます。
でも大して深いものではないので、2000番のペーパーを丁寧にかけて、コンパウンドで磨いたら、バッチリきれいに消えてくれました。ついでにリアの熱線のモールドもヒワヒワになっちまいましたが、これは完成すると意外に気にならない、筈です。

むしろ手間がかかったのは腐食痕の方。
フロントやサイドの全体にポチポチと沢山点在していました。金型の研摩はしてあるようですが、取りきれなかったんでしょうな。
腐食痕は金型では凹みなので、成型品では凸になります。ってことはペーパーかければキレイに消せる。
これが錆だと金型の表面に出っ張りますから、成型品では凹みになっちゃう。なかなかペーパーでは消し切れない。
腐食痕だけで、錆の痕は無いって事は、金型の管理をちゃんとしてるって事でしょう。多分。小さい腐食は不可抗力で、古くなるとどうしても出来ますからね。

さて、こういう時に活躍してくれるのがソフト99コンパウンド「細目」。切削力があるので、ペーパー傷なんかサクサク消えちゃいます。その後でタミヤの3種を使えば、ピカピカツルツル、透明度もグッとアップ。
小1時間ほどの作業で磨き終わりました。

冒頭に「楽しみがある」って書きましたけど、アタシャ昔からこういう作業を「辛い」とか「余計な事させやがって」とか思った事が無いんだよね。
たまに文書の流れで「メンドクセェ」とか書きますが、ホントにそう思ってるワケじゃないんですよ。あれはレトリックって奴でして。

だって自分の知恵と工夫とちょっとの手間で、いまいちキレイじゃなかった物が、ばっちりキレイになるワケですヨ。これってある意味、模型趣味の真髄でしょ?
こういうトコが楽しくなくて、一体、模型作りの何が楽しいのか?って思うんですがね。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (rocketeer)
2007-11-26 15:10:15
わかるなー
こういうのがスカッときれいになると気持ちがいいというか、ちょっとした征服感?がありますね(笑
モデラーの手でなんとでもなるような合いの悪さや表面の乱れでもって、キットを批判するのを時々聞きますが、あまりいいことではないですね。自戒も込めつつ…
返信する
キモチ良いんですよねホント (kitazawa)
2007-11-26 17:38:39
キットのクタビレてる所に自分なりに手を入れてシャキッとさせるのって、言ってみれば実物の旧車に手を入れて乗るのと同じようなもんだと思うんですよ。
ちょこちょこ壊れるし、たまには路上でエンコしちゃったりもしますが、そういうも含めてクルマ道楽・模型道楽を楽しみたい、ってところでしょうか。




返信する

コメントを投稿