LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

2010静岡ホビーショー合同展(3)

2010年05月19日 21時32分21秒 | モデルカー製作記
今年の静岡ホビーショー合同作品展、参加団体総数は175、作品の総数は約6000にのぼった、とのこと。いやはや凄い数です。
とても全部の作品をじっくり見ることなど出来ませんでしたが、カーモデルに関してはなるべくちゃんと見ておこうと思いまして、初日の夜更かしはほどほどにし、2日目にエネルギーを温存しました。

一般来場者のみなさんが合同展の会場に入れるのは午前9時からですが、我々出展者は搬入や準備のために、もっと早くから入ることが出来ます。この2日目のオープン前の時間というのが、実は出展者にとっては他のサークルの作品をじっくりと見ることのできる貴重なチャンスなんですね。
そういうわけで8時頃に会場入りし、昼近くまでせっせと会場内を歩き回りました。その甲斐あって、今年も素晴らしい作品の数々を拝見し、大いに刺激を受けてきました。
以下はそのホンの一部です。



↑トップと2枚目の画像は、ATLIER357さんの高圧作業車(でいいんだっけ?)。作者はこれの実物を製作する会社に勤めておられる方で、タイプの微妙に異なる同じような車両を何台も作っておられました。実物を知り尽くしておられるだけに、細部の作り込みが凄い!
ジオラマは車両製作現場を再現したもので、周囲をトリミングしちゃえば模型とは判らないくらいリアルに出来ています。
フレームから特注なので、ほぼフルスクラッチ。キャブもそのままでは使えないそうで、トラックのキットのパーツを切り刻んで使っているそうです。
いやー世間には凄い人がいるもんだ。感服しました。



↑TDMCの浜口さんのモノグラム1/12カマロ。デカいわりに大味なキットですが、きっちりと丁寧に組んでいるので凄くシャープな雰囲気。やっぱカマロは69に限るね。



↑同じくTDMCの斎藤さんのカングーロ、のホイールとタイヤ。メタルのホイールは原型を樹脂で自作して型取りし、自作の遠心鋳造機でメタルを流して製作。もう「模型工作」の範疇を大幅に逸脱してます。毎年驚かせてくれますねえ。



↑浜松カーモデラーズクラブのOさんのメルセデス・ベンツ300SL。美しい塗装もさることながら、バンパーをロストワックスでそっくり金属化してます。歯科技工士さんならではのワザ。



↑ストラクチャーさんの、AMTのオールズモビル・トロナード。手のこんだ美しい塗装が目を惹きました。単純なパールブルーではなく、プレスラインに沿って淡い濃淡の陰影がついてます。ここは他にもアメリカン・カスタムの美しい作例が揃っていました。



↑静岡オートモデラーの集いからは、勝間田さんのフェラーリ250ルッソ。AMRの43メタルキットです。長いキャリアに裏打ちされた味わい深いフィニッシュに溜め息。



↑GARAGE24からは模型電動士さんの痛カマロ。大昔のオオタキのキットですよ。中学生の時にこのキット作ったなぁ。あれがこんなにカッコ良くなっちゃうとは。2トーンの配色もステキです。



↑おなじくGARAGE24の茶菓餅さんのコルベットは、私のと同じモノグラムのキットですが、ホイールが違うので「ストリートマシーン」のパッケージの方かな。ソリッドの赤が鮮やかで、目が覚めるようにきれいでした。



↑同じブースからSHUN1/24作のビートル。ビートルズのアナログ盤です。リアエンドにはマフラーのかわりにアナログプレーヤーのトーンアームがついてます。お洒落だなぁ…



↑クラブモデナからは、SMERのアルファロメオ。このキット、ホイールはワイヤーのモールドが入った寝ぼけたクリアパーツなんですが、透明プラ板に細切りしたアルミ板を重ね貼りしたそうで、アイデア賞ものかと。ものすごく旧い金型のキットですが、キチッと手を入れて作るとカッコ良くなるんですよね。



↑クラブモデナの会長Langさんのスピリット・オブ・アメリカ。速度記録車です。カッコ良いなぁ。これって日本製の旧いキットなんですよね確か。珍しいモノを見せていただきました。



↑ルマンの会の安永さんのブガッティT57。1/43のお手本みたいな清潔な仕上がりで、一分の隙も無い佇まいです。勉強になります。



↑DucktailsのMさんのブガッティは、エレールのT50プロフィレーを改造したもの。そうとは思えない自然な仕上がりです。



↑レプリカンパニーのタナヤンさんのゴルフ。今作ってるのと同じキットですが、こちらはノーマル仕様です。いかにもヨーロッパのベーシックカーらしい飾り気の無い雰囲気がステキ。わたしゃミーハーだからついついそうじゃない方向に行っちゃうんだよねぇ。



↑ミゾロギさんのジャガーEタイプ・クーペ。エレールのキットです。このシックなボディカラーは実に魅力的。ロンドンよりもパリに似合いそうです。カラーの選び方にはいつも唸らされます。



↑畦蒜御大のジョーハン1/25グラントリノ。なんといってもこっち方面では無く子も黙る第一人者でいらっしゃいます。アメプラ初心者の私なんざ全く足下にも及ばない、この迫力と繊細さを兼ね備えた仕上がり! 今にもデロデロ走り出しそうですヨ。



↑こちらもレプリカンパニーから、ヒロッシJPさんのランボルギーニ・イオタ。これを含むイオタ/ミウラ連作、ブログで製作状況をずーっと見ていたので、実物を見るのが楽しみでした。やっぱり細部までこだわって手を入れた作品には、強烈な説得力があるんですよね。凄い存在感です。

まだまだイケてる作品がいっぱいなんですが、今夜はこのへんで、続きはまた明日ね。



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1 コメント

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こちらでも (ミゾロギ)
2010-05-21 05:16:41
ジャガーのご紹介ありがとうございます。
早速次回作のamtのサンビームタイガーを作り始めました。
このキットって昔模型店で良く見たのに、完成作って見たこと無いんです。
作ってみると素晴らしいキット、まだまだあるんですね。
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