LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ジャガーXKSS(19)

2010年02月10日 00時02分57秒 | モデルカー製作記
なんか温かくなったり寒くなったりと日によって気温がえらく違いますね。
そのせいかちょっと風邪っぽい感じで、昨日は一日ボーッとしてました。こーなると仕事も趣味もはかどりません。

ボディ塗装が一段落したので、エンジンに取りかかりました。キットの説明書もエンジンの組立てから始まっているので、ようやくスタートラインに立った、という感じがします。
エンジン周りの補機類までかなり細かく再現されているキットですが、吸気系や排気系など、フレームに載せてからでないと取付けられない部分が多く、エンジン単体で組めるのはここまでです。

エンジンブロックとミッションケース左右、上部のヘッド部分、ベルトが付く前面、底部のオイルパンでブロック部分をハコ組み。そこにヘッドカバー2個(ツインカムですから)とデスビが付きます。

各パーツの合わせはあんまり良くないです。最近の国産キットと比べると、抜きテーパーが大きめなので、貼り合わせた面はいちいち平らになるようにヤスリで削る必要があります。ダボの位置も若干不正確で、パーツ同士の位置決めは結構アバウトな感じ。
いきなり接着するのではなく、合わせを見ながら摺り合わせていく必要があります。まあこういうのはちょっと前まではごく当たり前の事でした。

ヘッドのプラグキャップのモールドは削り落とし、外径1.2mm/内径0.8mmのアルミパイプを埋め込みました。いつもはただ穴を開けてコードをブッ刺すだけなんですが、今回はなぜかこんな事をやる気になりました。ここにコードをさすと、プラグキャップの存在が目立って良いかな、と。
デスビの方も、3.6mmの穴を開けて同じアルミパイプを7本埋め込みました。



説明書の塗装指示では、ブロック本体・ミッションケース・ヘッドカバーは焼鉄色、オイルパンのみシルバーということになってますが、実物の写真を見ると、どうもそういう感じではないんですね。ブロックの鋳肌はさほど黒っぽい感じではないし、オイルパンは判らんけど、ヘッドカバーはかなりテロッとした磨き仕上げっぽい質感になってます。

そこで、ブロック本体とミッションケースはセミグロスブラックを混ぜたブライトシルバー、ヘッドカバーとオイルパンはスターブライトシルバーで塗装しました。
写真だとあんまり質感の違いが写らないんですが、実物は結構メリハリ効いてます。



ボルトのモールドが結構クッキリとしているので、オイルパンとヘッドカバーのボルトにはブライトゴールド、ヘッドのボルトにはメッキシルバーをのせました。
前面のカムシャフトの丸いフタと、ベルトのプーリーにもメッキシルバーをのせて、ボルトにはこれもゴ-ルドを。
メリハリというより、こりゃちょっとイヤミだったかな(笑)。
まあフレームに載せるとディティールは目立たなくなるはずなので、これくらいハデな色差しでも大丈夫でしょう。多分。

プラグコードをつけようとして、ちょっとタンマ。最近使ってるアドラーズネストの極細コード、あれは0.65mmなんで私の好みよりもちょっと太いんですよね。
昔モデラーズから出てた0.45mmが好きだったんだけど、今は絶版で手に入らない。手持ちの在庫は赤と黄色だけなんですが、ジャガーは黒いのが付いてる個体が多いみたいです。
で、他から同じくらいのコードは出て無いかと調べてみたら、モデルファクトリーヒロから0.4mmが出ているのを発見。早速注文しました。
これが届いたらプラグコードを取りつけます。つーことで今回はここまで。


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4 コメント

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同じシルバーでも… (こぶら酒)
2010-02-10 08:08:29
同じシルバー系でもロッカーカバーやオイルパンで系統を変えると引き立ちますね。

北澤先生が常々おっしゃっている事ですが、
シルバーにしろブラックにしろ同じ部位でもパーツ毎に、
同色でも輝き具合やツヤの度合いで質感が増すと言う技を拝見してきました。

今回の画像はそれがよくわかりました。面倒臭がらずに私も挑戦します。

ところで、またお尋ねしてもよろしいでしょうか?
以前、SHELBY GT350Rのフロントウィンドのモールの周辺の整形で、
彫刻刀を利用されるとのお話がありました。\3,000/本位のグレードのモノだったと記憶しています。
ハイス鋼のモノではないかなと思い、購入しようとネットを徘徊しました。
あるはあるは、メーカーも形状もサイズも…
形状は平・丸・三角位か。三角は角度も様々ありますしどうしたものかと…
差し支えなければメーカーは別としましても形状やサイズは、
プロはどんなところまでを揃えていらしゃるのかご教示いただけないでしょうか。
よろしくお願いします。


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ジャガーエンジン (ミゾロギ)
2010-02-10 08:45:53
このエンジンはやはり模型映えしますね。ジャガーはやはりエンジン付きがいいです。
マーク2をタミヤが出した時も、それが売れたらEやDも考えていたようですが、順番が逆ですね。マーク2は売れなかったらしいです。

こちら、北澤さんが作られていたホーンビーのカマロが完成です。おっしゃる通りいいキットでした!
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彫刻刀の事、ほか (kitazawa)
2010-02-10 10:57:17
>こぶら酒さん
私が使っている彫刻刀は、ご推察どおり、ハイス鋼のものです。
プラ試作工の時代に入手したものなので、平刃・丸刃・平丸・三角など、ひと通り持っていますが、模型工作で使うのはほとんど平刃のみですから、平刃の幅違いを3本くらいお持ちになっていれば充分でしょう。三角や丸刃は必要ないと思います。
ちなみに、私は2㎜・3㎜・6㎜の平刃をよく使います。

あと、ハイスは非常に硬いので、刃先が欠けた時などのために、粗取り用の小型グラインダーが必要です。最近は非常に安いものがありますから、それで充分です。
あと、普通の平らな砥石。包丁を研ぐような時に使う奴です。これを使って、刃先がキッチリ直角の出た四角になるように研いで、そのカドを使って彫り込むのです。

正直、彫り込みそのものよりも、彫刻刀を四角く研ぐ方がよほど難しいです。試作工の修行時代、これが一応それらしくできるようになるのに、3年以上かかりました。
これは職人の基礎技術で、カラダで覚える類いの事ですので、気長に取り組んでみて下さいね。

>ミゾロギさん
ホーンビィのカマロ、良いキットですよね。成型も凄くきれいだし。あのシリーズはあまり売れなかったのか、最近はキットを出していないようで、残念です。
タミヤのマーク2、私はまだ作ってないんですよ。キットは持ってるので、いずれはやりたいな、と。
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感謝 (こぶら酒)
2010-02-10 14:02:45
彫刻刀の件、ありがとうございました。
私も平刀をとりあえずサイズ違いを2本ほど購入して使ってみます。
そうかぁ、グラインダーが必要なんですね。欠けた場合は研いでも追いつかないですね。
プロの使う刃物の研ぎは、専門の職人さんがいらっしゃる位ですもんね。
生半可な経験では正確な作業は困難なのでしょう。
ハイス鋼の彫刻刀を販売しているお店では有料でしょうが、
研ぎもアフターでやってくれるみたいな所があった様な…
それだけ繊細な刃物だと言う事なのでしょうね。
覚悟して使わなきゃ!!
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