LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

セリカGT-Four(9)

2007年06月19日 14時28分55秒 | モデルカー製作記
ボディの下拵え、その2。リア周りの仮組などをしました。

「WRC仕様車」として作る場合、リアウィングには黒い下駄をはかす事になりますが、ボディと下駄の位置決めはダボ1個だけで、しかも下駄側のダボ穴は切り欠きで内側が塞がっていないんですね。
そのせいで、指で押さえようとしても安定しない。しかも下駄とウィングの合わせにはダボ無しです。フラフラして仮組になりません。

こういう3次曲面の所に付けるウィングって、根元が中途半端に浮きやすいんですよね。浮いてしまうと、明るいボディカラーの場合、スキマが目立って非常にカッコ悪い。
なるべくなら、しっかり仮組したいのです。

そこで、下駄の前側にコンマ7ミリの金属線でアシを増設する事にしました。
先にボディに穴をあけておいてから、瞬間接着剤を少量つけて下駄を仮止めし、内側からドリルを入れて下駄に下穴を開けます。それから下駄をパキッと取り外して、金属線を接着。
こうすればピッタリと位置を合わせてアシを増設できるわけです。

で、下駄とウィング本体も接着しちゃいました。ボディカラー問わず下駄は黒なので、塗装の手間を考えると別パーツの方が良いんですが、一体化した方がしっかり取り付けられるので、あえて接着。こうしておけば、塗装後の取付けの時も気を使わないで作業できるし、完成後も壊れにくいですからね。
下駄とボディ、ウィングの合わせはとても良いので、位置決めだけの問題です。

ドアミラーにも同じように金属線でアシをつけました。
さらに、ナンバープレート収納部のパネルも接着。ここは輸出向け仕様と作り分けるために別パーツになっています。

ところで、面白い事に気が付きました。
このキット、パッケージや説明書を見る限りでは、「GT-Four」がデフォルトで「WRC仕様車」も作れます、という構成のようですが、実は無改造だと「WRC仕様車」しか作れないんですね。
というのも、エンジンフードの後端に「WRC仕様車」だけの装備であるはずのフード・エアスクープがついていて、しかもご丁寧な事に裏側がちゃんと抜けているのね。
ノーマルの「GT-Four」を作ろうとすると、フード・エアスクープを削り取って、欠けた部分をポリパテで埋める、という作業が必要になります。
フード・エアスクープを別パーツにしときゃ良かったのにね。

ちなみに、説明書の完成写真はフード・エアスクープがついたままで、リアウィングの下駄は無し、という折衷状態になっちゃってます。
ま、このキットの場合、「オレ様仕様」にこだわる実車オーナー以外、ほとんどのユーザーが「WRC仕様車」を作るでしょうから、問題無いのかも知れませんが。





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