秋の模型のお祭・ホビーフォーラムも無事終了し、一息ついている今日この頃。
会場の展示の様子や買い物報告などは、このブログのサイドバーのブックマークのところにある「北澤志朗onTwitter」からご覧下さい。
さてさて。あんまりボーッとしてると、せっかくホビーフォーラム会場で貰ってきたモチベーションが冷めちゃうので、そろそろ次のキットに取りかかりましょう。
大きいのの次は小さいの、のお約束通り1/43にいきます。前回の43はレジンだったので、今回はホワイトメタル。フェラーリ625LMが仲間内でとても好評だったので、もう1台同時代のフェラーリを作る事にしました。タメオのフェラーリ340メキシコです。6、7年前にヤフオク！で落札したキットです。
1952年のカレラ・パナメリカーナ・メヒコに向けて特製されたクルマで、アウレリオ・ランプレーディ設計の4.1リッターV12をフロントに積んでいます。ボディを製作したのはカロッツェリア・ヴィニャーレですが、実際にデザインしたのはジョヴァンニ・ミケロッティ。いかにも彼の作らしいアクのあるスタイリングがとても魅力的です。
タメオはF1専門のイメージが強いけど、初期にはフェラーリのスポーツカーを数種類出していて、これもそのひとつです。メーカーのウェブカタログには今でも載っていますが、まだ買えるのかどうかは判りません。カレラ52年仕様と53年仕様が出ていますが、これは53年にフィル・ヒルとリッチー・ギンサーが乗った個体です。2日目にコースアウトして大破、1980年代にレストアされてオリジナルの姿に戻された顛末は、スーパーCG・06に掲載されています。
↑キット構成はごく普通の43メタルキットって感じですね。エッチングがいっぱい入っているので、仕上がりはかなりゴージャスになりそうです。ヒートプレスは全く黄色くなっていません。タイヤは劣化しかかっていますが、いつもみたいに自作するので問題無し。ホイールは組み立ててないタイプ。デカールも生きているようです。グリーンハウスの白い部分は全部デカールですが、これは塗り分けた方が無難でしょう。
↑左：まずはボディのバリを取って、マイスターシート800番で丁寧に磨きました。複雑な形状のボディを一発で抜くためか、ゴム型に切り込みを入れた痕があちこちにあって段差が出来ているので、カタチを整えるのは結構大変でした。でもカッコ良いボディを弄っていると楽しいので、別に苦にはなりませんでした。
右：表面のザラつきがだいたい取れたら、柔らかいワイヤブラシでよく磨いて面を整えます。凹んでいてブラシが当たらないところは、モーターツールに回転ブラシを付けて磨きました。
↑このキット、ゴム型がかなり荒れた状態で抜かれたようで、窓の開口部がバリでグダグダでした。サイドウィンドウはエッチングのサッシが乗る段があったはずなんですが、全然ダメダメ状態。そこで、段の部分を全部削り落としてプラ板で作り直すことにしました。
左：まずレインドリップの内側の形をキッチリ整え、マスキングテープを貼って直接開口部の型紙を取ります。それを使って0.3㎜のプラ板を切り出し、瞬間接着剤で貼って窓を塞ぎました。
右：接着がガッチリ乾いたら、モーターツールやらナイフやらヤスリやらを駆使して、段の部分を0.7㎜程度残してプラ板を刳り貫きます。
↑エッチングをのせてみました。うん、イイ感じ。
↑1/43のスジ彫りは通常0.15ミリのタガネを使いますが、もともと若干太めだったので、今回は0.2㎜で彫りました。43モデラーには太いスジ彫りを嫌う人が多いけど、私はそこにメタルキットらしい骨太な感じがあるような気がして、結構好きだったりします。線がヨレていなければ良いのではないか、と。
各部のインテークやエアロフォイルなどの凹部にもタガネを入れたり、モーターツールで削り込んだりして、少し深くしておきました。
↑ボディとシャシーの合わせもチェック。コクピット後部のバルクヘッドも入れて調整しています。シャシー後端と側面の厚みが横から見えちゃうので、フチ周りを斜めに削って目立たなくしました。
次回は足回りの仮組みをやろうかな。なんとか年内に完成出来ればイイですけど、年末は何かと忙しいですからね。とりあえず、2月アタマのオートモデラーの集いin横浜に、625LMと並べて飾るのを目標に、ボチボチやっていきます。
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さてさて。あんまりボーッとしてると、せっかくホビーフォーラム会場で貰ってきたモチベーションが冷めちゃうので、そろそろ次のキットに取りかかりましょう。
大きいのの次は小さいの、のお約束通り1/43にいきます。前回の43はレジンだったので、今回はホワイトメタル。フェラーリ625LMが仲間内でとても好評だったので、もう1台同時代のフェラーリを作る事にしました。タメオのフェラーリ340メキシコです。6、7年前にヤフオク！で落札したキットです。
1952年のカレラ・パナメリカーナ・メヒコに向けて特製されたクルマで、アウレリオ・ランプレーディ設計の4.1リッターV12をフロントに積んでいます。ボディを製作したのはカロッツェリア・ヴィニャーレですが、実際にデザインしたのはジョヴァンニ・ミケロッティ。いかにも彼の作らしいアクのあるスタイリングがとても魅力的です。
タメオはF1専門のイメージが強いけど、初期にはフェラーリのスポーツカーを数種類出していて、これもそのひとつです。メーカーのウェブカタログには今でも載っていますが、まだ買えるのかどうかは判りません。カレラ52年仕様と53年仕様が出ていますが、これは53年にフィル・ヒルとリッチー・ギンサーが乗った個体です。2日目にコースアウトして大破、1980年代にレストアされてオリジナルの姿に戻された顛末は、スーパーCG・06に掲載されています。
↑キット構成はごく普通の43メタルキットって感じですね。エッチングがいっぱい入っているので、仕上がりはかなりゴージャスになりそうです。ヒートプレスは全く黄色くなっていません。タイヤは劣化しかかっていますが、いつもみたいに自作するので問題無し。ホイールは組み立ててないタイプ。デカールも生きているようです。グリーンハウスの白い部分は全部デカールですが、これは塗り分けた方が無難でしょう。
↑左：まずはボディのバリを取って、マイスターシート800番で丁寧に磨きました。複雑な形状のボディを一発で抜くためか、ゴム型に切り込みを入れた痕があちこちにあって段差が出来ているので、カタチを整えるのは結構大変でした。でもカッコ良いボディを弄っていると楽しいので、別に苦にはなりませんでした。
右：表面のザラつきがだいたい取れたら、柔らかいワイヤブラシでよく磨いて面を整えます。凹んでいてブラシが当たらないところは、モーターツールに回転ブラシを付けて磨きました。
↑このキット、ゴム型がかなり荒れた状態で抜かれたようで、窓の開口部がバリでグダグダでした。サイドウィンドウはエッチングのサッシが乗る段があったはずなんですが、全然ダメダメ状態。そこで、段の部分を全部削り落としてプラ板で作り直すことにしました。
左：まずレインドリップの内側の形をキッチリ整え、マスキングテープを貼って直接開口部の型紙を取ります。それを使って0.3㎜のプラ板を切り出し、瞬間接着剤で貼って窓を塞ぎました。
右：接着がガッチリ乾いたら、モーターツールやらナイフやらヤスリやらを駆使して、段の部分を0.7㎜程度残してプラ板を刳り貫きます。
↑エッチングをのせてみました。うん、イイ感じ。
↑1/43のスジ彫りは通常0.15ミリのタガネを使いますが、もともと若干太めだったので、今回は0.2㎜で彫りました。43モデラーには太いスジ彫りを嫌う人が多いけど、私はそこにメタルキットらしい骨太な感じがあるような気がして、結構好きだったりします。線がヨレていなければ良いのではないか、と。
各部のインテークやエアロフォイルなどの凹部にもタガネを入れたり、モーターツールで削り込んだりして、少し深くしておきました。
↑ボディとシャシーの合わせもチェック。コクピット後部のバルクヘッドも入れて調整しています。シャシー後端と側面の厚みが横から見えちゃうので、フチ周りを斜めに削って目立たなくしました。
次回は足回りの仮組みをやろうかな。なんとか年内に完成出来ればイイですけど、年末は何かと忙しいですからね。とりあえず、2月アタマのオートモデラーの集いin横浜に、625LMと並べて飾るのを目標に、ボチボチやっていきます。
