LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ジャガーXKSS(11)

2010年01月14日 11時00分49秒 | モデルカー製作記
先週末からちょっと資料探しに忙しくて、ちょっと開いちゃいました。夕べようやく再開。
まあ要するに、地雷踏んでぶっ飛んでたワケです。

意外な所に埋まってた地雷っつーのは、コレ。まあ、上の写真をジーッと見ておくんさないまし。
幌カバー、なんかズレてると思いません? 向かって左側に。そーなんですよ。幌カバーの幅の中心が、ボディの中心線よりも運転席側(つまり車の右側ね)に約1.5㎜ズレてるんです。1/24で1.5㎜は小さくないですよ。真上から見るとズレてるのがハッキリ判りますから。

で、考えちゃったわけです。XKSSってDタイプがベースだよな。Dタイプってボディが左右非対称だよな。ヘッド・フェアリングとフィンが付いてるし、助手席側はフタしてあるのが多いし。ってことはコイツも左右非対称なのか?
そーいえばコクピット開口部、助手席側の方が前後長がちょっと短いよな。幅方向も、もしかして開口部全体が右寄りになってるのか?

でも、これは考え過ぎでした。キットのボディを計測してみると、左右のドアの厚みはほぼ同一。って事は幌カバーだけが右に寄ってるわけね。あくまでカバーであって幌本体ではないワケだけど、薄くてペナペナのカバーで、畳んだ幌のカタチが浮き上がって見えるみたいなシロモノだから、これだと幌自体がズレて付いてるように見えちゃいます。
ウィンドシールドは真ん中にあるわけだから、それじゃツジツマが合わんよな。
で、ここ数日、実車の写真を書物やネットでさんざん漁っていたんですがね。幌が中心からズレて付いてるように見える写真は
1枚もなし。やはりこれはキットのミス、であるらしい。

↓そこで、とりあえずボディに開いてる2個のダボ穴をプラリペアで埋めて、1.5㎜左にズラしました。白くボーッと見えてるのが元々のダボ穴の痕ね。



リアデッキは緩やかとはいえ曲面だし、幌カバーの左右はフェンダーの盛り上がりに乗っかってもいるので、取付け位置を左にズラすと、当然ピッタリ合わなくなります。ボディに合うように幌カバーの裾を削って修正しましたが、フチのフランジ状の出っ張りが部分的に無くなっちゃいました。

↓こういう時は、エンジン配線用のコードがイイんですよ。フチを全部削り落としちゃって、ボディに合わせた状態でアドラーズネストの極細コードをぐるりと全周に瞬着で接着しました。幌カバーがボディから浮いちゃってるところも、コードでスキマを埋める感じで接着したので、パテの必要すら無く、非常にウマい事いっちゃいました。

ボディの曲面にバチピタで合ってるという感じじゃなく、よく見ると部分的にちょっと浮いてますが、これは意識的にそういう風にしました。実物はボディにファスナーで止まってるようですが、全然ピッタリ合ってなくて、浮いちゃってる個体がほとんどなんですよ。経年劣化なのか、元々アバウトな出来なのかは判りませんけどね。



↓再び同じアングルから撮ってみました。コクピット開口部の形状が左右で若干違ってるのに合わせてあるので、幌カバー自体も完全な左右対称ではありませんから、見た目ちょっとビミョーなんですが、とりあえず「ズレてる」的な違和感は無くなりました。
予想外なところで手間をかけさせられましたが、資料探しも含めてちょっと面白かったですね。ドイツレベル、全く楽しませてくれます。
これで、実はホントに幌はズレて付いている、なんてオチだったら、正真正銘の地雷ですがね。もしそうだったとしても、教えてくれなくて結構です(笑)。



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