切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 山際経済再生担当大臣のとんでもない傲慢発言 》   2022.7.5

2022-07-05 22:52:32 | つぶやき


 報道等で周知の通り、今回の参議院議員選挙に関わり与党自民党の経済再生担当大臣である山際氏が、青森県八戸市の演説会で次のような耳を疑う発言をした。

「野党の人からくる話はわれわれ政府は何一つ聞かない。生活をよくしようと思うなら、自民党、与党の政治家を議員にしなくてはいけない。」

 野党からの話は政府として何一つ聞かない。まさしく議会制民主主義の基本的なルール、しかも中学校でも教科書に載っているような中身を、この人物は知らないのか。こういうことが平然と発言できるということは文字通り、自民・公明の与党が絶対的多数を取っており、そして今回の参議院選挙においても圧勝が予想されている最中で出てきた、文字通り奢り昂ぶりの、一般国民を下々の者として見下すような発言に他ならない。



 文字通り何一つ聞かないというのは、言論封殺以外の何者でもなく、今現在の中国やロシアでまかり通っているような言論弾圧に等しい発想としか言いようがない。このような人物が経済再生の大臣に就任しているということ自体、極めて恥ずかしいことだし、大臣どころか国会議員の資格すらないとしか思えない。
 彼が言うところの野党というのは、具体的にどこの政党を指しているのかわからないが、少なくとも野党であれ与党であれ、あるいは中間派であれ国会の場においては、一人でも議員を出している限りは、その国会の場で発言する権利はあるのだ。その内容に賛成か反対かは別にして、与党政府はたとえどのような少数意見であったとしても、それを聞く義務がある。こんな当たり前のことをわざわざここで言わなければならないほど、日本の政治家の「質」は落ちるところまで落ちたなと感じる。



 加えて、生活をよくしようと思うなら自民党与党の政治家を議員に、との発言。日本がもはや一流国ではなくなりつつあるような状況を作り出し、多くの低所得者が生活に困窮している実態に至らせたのは一体誰なのか。一時期を除いてこの間ずっと、政権与党として政治を進めてきた自民・公明ではないのか。自分たちが高所得者や大企業に優遇税制を実施し、 輸出大企業の利益になるような極度な円安をもたらしているのは、自民・公明の政治ではないのか。
 実際の政策を実施するに当たり多くの国民を苦しめておきながら、更に加えてこの身勝手な発言。自民・公明の政治が国を苦しい立場に追い込んでいるのに、よくもこんなことが言えたものだ。こんな政策を続けていけばますます日本の未来はなくなっていくだろう。
 我々は長期にわたる安倍政権下で、でたらめ政治をつい最近まで経験してきたばかりだ。本来なら検察の手が入ってもいいようなところを、誰も逮捕されずに逃れてきた。政権上部の思惑の中で、真面目な国家公務員が自殺に追い込まれ亡くなったというのに、上層部の人物は誰一人葬儀の場にも姿を現さない。謝罪もしない。いわば当時の安倍政権としてみれば、重要な事実を実行させられた張本人が、自ら死んでくれてバンザイ、といったところだろう。

 安倍晋三氏は未だに政権の背後から一種院政のような形で手を伸ばしているとみられる。そのことが総理大臣の首がすげ変わっても、誰も彼もが偉そうにしていられる要因となっているんだろう。
 今回の発言に対しては官房長官が山際氏本人に、”誤解を招かないように”との注意を行った。山際氏本人は謝罪や発言の取り消しなど一切なく、これからは慎重にと言うに止めた。まさしく国民をなめきった態度。適当に答えていればこれで済むだろうと言う、やはり上から目線の態度。おそらくこの演説が行われた青森県においては、ほとんど何の影響もなく自民党が勝つんだろう。本当にそうなれば、これだけ現地の人々がバカにされていても、自民党が勝つんだから情けないとしか言いようがない。「 まあ、先生もちょっと口が滑ったんだろう。」といった受け止めで終わってしまう。国民あるいは県民の情けなさが見えてくる。国民自身が、各都道府県民が、きちっと今の与党がどのような人物から成り立っているのか、を見極めて投票しないと、これからもっともっと傲慢な態度に出てくるのは目に見えている。だからこそそれを見抜いている一部の人たちは、特に若者たちには、選挙のバカバカしさ、そして国の政治のバカバカしさが、嫌が応にも覆い被さってくるんだろうと思う。



 ほんと、日本の政治・政治家の、そして選挙の無様さ。世界に向けても恥ずかしいとしか言いようがない。


 (画像はTVニュースより)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三室戸寺・・・季節は紫陽花... | トップ | 檀王法林寺・・・紫陽花があ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つぶやき」カテゴリの最新記事