切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 独居老人  大晦日の独り言 》              2023.12.31

2023-12-31 23:56:22 | つぶやき


 2023年も本日で終わり。本日で終わり。なんだかんだ思いながら言いながら、なんとか無事に生き通すことができた。 5月に食道がんの寛解が言い渡され、 ほっとしたのもほんのひととき。今度は激しい胃痛が続き何事かとまたまた日赤へ行くと、胃カメラのモニターには胃壁から血がどくどく 流れ出ている。主治医の見立ては胃潰瘍。 正直、薬を処方されて胃痛が収まると、何だ、胃潰瘍か、と軽く見ていたが、 あれこれと ネットニュースなどを見ていると、胃潰瘍で死亡するケースも結構あるという。 びっくりだ。

  ひょっとしてあまり ゆっくりしてる場合ではないかもしれない。 2年ほど前から戸建て住宅を出て、いわゆるシニアマンションを探してネットでも大手の不動産会社に登録していたが、 一件だけ自分の希望に沿ったマンションを見つけた。 駅から徒歩1分。ここに限定して 空きが出ないかを待っていたが、 ついに初夏に動きがあり、その後トントン拍子に決めることができた。 築10年以上なので2SLDKとしてはかなり手頃の価格。 おまけに売却者がこちらの希望価格を受け入れてくれて、 大幅値引き。ずいぶん 助かった。

  シニアマンションと言っても 全館バリアフリーで、内側 廊下、 大浴場付きで食堂もある。しかし 入居条件は シニア限定ではない。一般の若い夫婦や ファミリーも入ることができる。やはり 全体としては シニア層が多いようだ。 ここだと 近くの私がいつもお世話になっている 中規模病院と連携しており、 毎週 健康相談に看護師さんがやってくる。 常に連携をとっていて何か動きがあれば、すぐに病院に連絡してくれるということは、私がもし室内で倒れて意識不明 、あるいは死亡したとしても すぐに発見してもらえる。

  まさにこのことが 転居する最大の理由だったのだ。 以前の戸建てでは近所付き合いもあまりなく、 例え 部屋の中で倒れていても発見はかなり遅れることになる可能性が高い。まぁ新聞がたまれば 近所の人がおかしいと思うだろうが、 それが発見につながるかどうかは不明だ。そういった意味では一つの安心を獲得できたということになる。

 秋には妹夫婦が早速やってきた。 いつもは車で500km を走ってくるのだが、 駅が近いということで 今回は、 新幹線と奈良線を乗り継いで駅に到着すると目の前がマンションなので、 ずいぶん ある意味 来やすい条件のところとなった。妹夫婦は以前から マンションが気楽でいいよ、ということで 若い時にかなり広いマンションを購入し、 そこで 子育ても行い生活や仕事もそこを拠点に行っていた。そういった意味では私に対しても マンション生活を進めていた。

 しかし やはり 独居生活であることには変わりはない。 しかし 120戸あるマンションの居住者、 あるいは 受付のコンシェルジェの人たちとは必ず挨拶をするようになり、そういった意味では気持ちは若干、 明るくなったと言える。生活そのものは戸建て住宅の時と基本的に同じだが、全体的に早起きになった。電車の音は防音窓と言ってもやはり それなりの大きさで聞こえてくる。朝は5時頃から夜中は0時過ぎまで、 本数も結構多いので気になる人はちょっとしんどいだろう。 私はもうずいぶん 慣れて、 何か物事に集中していると電車の音など全く耳に入ってこない。

  このように考えれば、 この2023年は老後のエポック・メイキングな年になったと言える。マンション内には、 独居のおじいさんやおばあさん なども結構多くお住まいのようだ。 ロビーの横には 掲示板があり、亡くなった人が出ると 貼り出される。 先日も1名 亡くなられ、 ご本人が生前に記していた文章が紹介されていた。私も いずれはそのような立場になるんだろう。

 どうしても独居生活が長引くと自己中心的なものの考え方が、いつのまにか 自分を支配してしまうようになる。自分の趣味や ブログを書くことや、 今勉強している内容のこと読んでいる本のこと。そういったことが中心になってくる。 しかし今のこの日本はそんな 個々人の実態などお構いなしに格差が広がり、 急激な高齢化と人口減により 国力の衰退化が急激に進んでいる。 いわゆる 日本の総合的な 国力というものが、今 世界ランキングからはどんどん下がっている状態だ。

 にもかかわらず、 一部 与党の国会議員どもは 裏金を受け取り記載せず、 当然 税金も払わず などということを平然としている。国民の多くが 激しい 物価高 の中で生活に苦しんでいる中、今日のニュースでは総理大臣が家族で高級寿司店へ行って優雅なお食事をされたと報道していた。 さすがに高給取りは 下々の貧乏人とは違うものなのだ。 もちろん 彼らは特別国家公務員 なので、 歳費と称する給料は全て我々 国民の血税からぶん取られている。年金生活者など、ほんと 悲惨なものだ。 私も年金生活者だがたまたま 公務員の道を選んだので、その分は年金の部分もやや 助かっている。 いわゆる 国民年金 1本だけで生活 せざるを得ない人々は、 月に5~6万円前後で何とかかんとか 生活しなければならない。 それでも日本では一部を除き、 デモンストレーションなどの抗議活動はほとんど 起こらないし、まして 暴動 など考えられない状態だ。もう怒りすら感じなくなって諦めの境地に達してしまって、ただ口で文句言って他人の誰かの攻撃をするなんて言う 情けない状態になってしまった。 いわば 国家によって、日本人の本来 美徳であった、人を思いやり おもてなしして、お互いに助け合う、 そして 文句を言わずに歯を食いしばって我慢する。 これを利用して 日本の政治は日本国民をふぬけ状態にしてしまったのだ。 これから先も 政治家 どもがどんな悪行を行おうが、国民の怒りは部分的なものに終わってしまい、 すぐに忘れてしまうだろう。 政治家 どもを 先生などと呼んでる限り この状態は絶対に変わらない。

 世界を見ると人口爆発、地球沸騰化、 そしてロシアによるウクライナ侵略の戦争、 ハマスとイスラエルの歴史的経緯のある背景から、今や イスラエルによるジェノサイド に等しいイスラム人への 殲滅戦争。 他にも 世界のあちこちで規模の大小 こそあれ、 戦争状態になっているところは極めて多い。 そんな中 中国が一帯一路 の 事実上の失敗の矛先を、領土拡大という形で 巧妙に仕掛けている。 今や 南シナ海の大半を中国の海にしてしまい、 日本との間にある尖閣諸島の問題についても、 中国は明確に対決姿勢を明らかにした。ことと次第によっては 局地戦が実際に起こるかもしれない状況となる。

 これらの動きはいつも女性や子供の弱い部分へ しわ寄せがいき、超貧困の中で大勢の子供達が死んでいく。 ただ単に餓死というだけではなく戦争で犠牲になるものも随分 多い。 このような現実の中で、私など日本の片隅に 独居で生活しているものにとっては、あまりにも遠くの話で、厳しい状況を共有することが正直 難しいところだ。よほどの志がない限り 毎日毎日の生活に、自分自身だけの時間を使って自分自身のためのことをするだけで日々が過ぎてゆく。

 今日の大晦日の日はスーパーへ行くと、大勢の人々がおせち料理や 巻き寿司、いなりずし、 また握りなどなどを楽しそうに買っていたが、どれもこれも高くて手が出ない。そんな中 やっと見つけた 手頃な値段の巻き寿司と稲荷のセットと山芋のベタ焼きを買って帰った。今晩の主食だ。一応 年越しそば として 日清のどん兵衛のそばを用意している。 別にそんなことしなくてもどうということはないが、わびしさを一層 味わうことになるかもしれない。 たった一人での大晦日の日を味わうことにした。 ちなみに大掃除はすっかり忘れていた。 明日にでもしようと思う。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 向島城趾・・・秀吉の宴の場... | トップ | 《 2024年 元旦 ・・・ 年の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つぶやき」カテゴリの最新記事