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◆ 前立腺が ・・・
食道がんの精密検査結果が出て、主治医からはまあいいだろうと言う言葉を頂いたが、何か妙な違和感を感じたのも事実だ。まぁしかしあれこれ気にしてもしょうがないので、あと半年の期間、無事に行けば寛解になるということでそこに期待をもって過ごすことに決めた。
つい先日、自宅近くの中規模病院であれこれとお世話になっているが、久しぶりに泌尿器での検査を行った。採血及び採尿だ。その結果を診察という形で聞きに行った。ところが前立腺の不具合の状況を示す指標がかなり悪化していると言われた。癌で言えば腫瘍マーカーみたいなものだ。その値が基準値を大きく超えている。ショック!
この数値が高くなればなるほど前立腺がんのリスクが一気に高まっていく。やはり泌尿器の主治医としてもこれは放っておけないということで、来週精密検査をすることになった。 MRI を撮る。ひょっとして前立腺がんの初期症状が現れるかもしれない。とどうしてもマイナスの方に考えてしまう。
前立腺肥大については、これは老化とともにある意味、男性としては必然的にやってくるものだとの認識だ。誰彼泣く何らかの前立腺肥大はあるだろう。それは夜中に目が覚めてトイレに行くという行動に現れる。私の場合も何年も前からそのような状況にあった。まーしかし友人たちに聞いても同じような状況だったし、みんな齢を取るとそうなるんだなという軽い捉え方であった。
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ところが1年前に日赤で、食道がんの診察を受けた際、 CT スキャンの結果を見た主治医が、前立腺がずいぶん大きくなっているので近くの病院で診てもらった方がいいと言われた。もし希望するのなら、日赤ではロボットで前立腺除去手術を行っているとのこと。あのダヴィンチと言う手術ロボットのことだ。
このようなことを言われて、循環器でお世話になっている自宅近くの病院で泌尿科で診てもらうことにした。それから1年余り経っている。今回の指標数値の悪化というのは予想していなかったので、思わず心の中でエッと思ってしまった。
考えてみれば私自身、なぜこんな事態に陥ってしまったのか。一定齢をとっても病院知らずの健康体を保っている人は大勢いる。しかし私はそれとは全く正反対であり、病院にかかっている内容で言うと、外科、循環器内科、泌尿器科、皮膚科、眼科、歯科、とこれだけある。このうち歯科については何年も前に治療はすべて終了し、今現在は2ヶ月に1回メンテナンスに通院しているだけで特に何も問題はない。眼科は定年退職後、黄斑変性に似た名前の症状があって一部がゆがんで見えるというもので、一駅離れたところに有名な眼科があったので、そこへ年に1度通っている。今のところ症状の悪化はないのだが、前回の診察で白内障になり始めていると言われた。その時には左目だけだったので、次に9月、右目を診てもらう。今のところ物が見えにくいということはないが、何れ悪化してくると見えなくなってきて手術ということになる。要するに眼球のレンズ部の交換ということだ。私の亡くなった父親もかなり高齢になってから、ある日突然物が見えないと訴えてきて、急遽入院し白内障手術をした。人工レンズに入れ替える。その結果綺麗に見えるようになったとのことだった。私も何れこの手術を受けることになるかもしれない。
外科はもちろん食道がんの関係だ。寛解すればこれは終わりとなるかもしれないが、ひょっとして逆流性食道炎の関係で、服薬が続く可能性はある。
循環器は糖尿病だ。この原因ははっきりしている。20代の若い頃から仕事関係で完全にでたらめな生活リズム。今から考えても、あまりにも無茶苦茶な勤務実態だった。今頃文科省が中学校教員の残業は過労死リスクのレベルを超えている、などと言っているが、私自身もそんな生活を何十年もやってきた。朝食なし、通勤に1時間以上軽くかかる。昼食は給食もしくはないところは弁当屋さんの弁当。当然昼食の最中も休憩なし。午後も休憩なしで部活や会議。勤務時間は5時15分までだが、そんなのはただ単なる形式的な問題だ。実際には生徒は6時頃に下校し、それから様々な仕事が待っている。終わるのは早くて9時から10時、そして11時頃にファミレスで晩御飯。家に帰れば午前様だ。そこから風呂に入り次の日の予定。指導案づくりなどなど、まさしくブラック職場と言う典型的なケースだ。
こうして長年でたらめな生活が体を痛めつけたという結果になる。結局退職した時点でたくさんの病を抱えて老後を迎えることになったわけだ。自分なりには仕事は頑張ってきたつもりだが、そのための犠牲はやはり大きく、精神的にもかなり追い詰められた。
さてこのようなことを振り返っても仕方ないが、もしこれを読んでいる若い人がいるならば、どのような仕事であれ、8時間労働はきっちりと守ること。1日3食はきっちり取ること。規則正しい生活をしなければ100%何らかの病を抱えることになる。公立学校教員何ていうのは上記のように、大変な残業時間があっても残業代はない。代わりに特金手当というのが給料の4%分付く。若ければ1万円前後だろう。中年以降になってもせいぜい2万円あまりぐらいだろう。誰がどう考えても100%割りの合わない実態なのだ。だから今教員を目指す若者が大幅に減っているという実態がある。同時に教員試験のレベルも下がっており、教員自体の質の低下があからさまに言われている。その証拠の一つに教員による犯罪のあまりにもの多さにただただ驚くばかりだ。
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話がずれたが、こうして今回新たに「前立腺がん」と言う可能性が出てきたことによって、これからの残り少ない人生を何を優先しながら、日々の生活を立てていくのかを考えなければならない。まあ高齢者なので今更前立腺が有ろうが無かろうが関係ないといえば関係ないのだが。
(前立腺癌の図表は県立広島病院のHPより)