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パナホームですてきな家

パナホームのソラーナユールキアで建てるマイホーム建築日記です。2008年12月竣工です。

ハウスメーカー決定!

2008年10月13日 | STEP5. ハウスメーカーめぐり
各社からの提案が出揃った8月上旬、ついに一社に絞らなければならない時が来ました。

 ・懇切丁寧で、とても親近感のあるトヨタホームさん。
 ・わずかな提案期間ながら、やはりハイレベルなまとめを見せたヘーベルさん。
 ・電気も化学も、魅力的な商品に化けさせてしまうパナホームさん。

正直、どの提案もその気になれば打開策のある内容でした。悩ましいものです。

そんな時に飛び込んで来た徹底的なニュース。それが「NationalとPanasonicのブランド統合」でした。ブランド統一自体は、だいぶ前から発表になっていましたが、なぜそれが大きな意味を持つのかといいますと、7月末から8月上旬にかけて「キッチン」「バスルーム」の主力新製品の発表が重なったタイミングでもあったからです。

このブランド統合では、従来のNational商品のロゴを単に張り替えるのではなく、新しいコンセプトと技術を盛り込んだ新製品をリリースしてきたのです。

特に「キッチン」で新しく発表された「パナソニックキッチン リビングステーション」は、世界初(?)のトリプルワイドIHと、auの携帯デザインでも良く名のでる「深澤直人氏」デザインのフロートアイランドという斬新なデザインに目を夫婦ともども一目ぼれしてしまいました。


「パナソニックキッチン リビングステーション(サイトへリンクします)」


「トリプルワイドIH(紹介ムービーサイトへリンクします)」

バスルームについても、「Cococino(ココチーノ)」シリーズという、お手洗いのアラウーノで培った素材技術を盛り込んだ新シリーズが発表になったところで、新人造大理石浴槽や、浴室まるごと断熱など、中々魅力のある製品が出てきました。


「Cococino(サイトへリンクします)」

パナホームのプランは、当初キッチンは松下電工のジェネオシリーズ、バスルームは松下電工製(MDシリーズ)でしたが、交渉最終段階で店長Wさんに「新製品が発表になりましたね」と伺ったところ、「わたくしも先日、発表会で見てまいりました。カタログもありますし、採用もできますよ!」とのこと。

これで一気にパナホームが有力になりました。
なにせ、設備については、どの製品も同じに見えてしまい(こだわりのある方、スイマセン!)、夢とか憧れとか無縁だったものが、一気にこだわりが強くなった次第です。

ヘーベルは新製品の採用には、適合検査に時間がかかるとのことでしたから、今回のプランに変更で盛り込むことはまずできないですし、トヨタホームもカタログ外からの採用となるとかなり高額になることが予想されました。

変更価格を伺ったところ、意外なほどに提案プランとの価格差は少なく、価格交渉の過程で吸収までしていただきました。自社製についての情報の早さといい、価格競争力といい、「恐るべしパナソニック」を実感した次第です。


さて、話を元にもどし、各社のプランを比較しますと、

◆建物価格
 ヘーベル:△ 予算を伝えている中で、ストレートな予算オーバー提案。
 トヨタホーム:× 予想外の高価格でした。
 パナホーム:◎ 要所を押さえつつ、適確に予算をクリアしていました。
◆設備仕様
 ヘーベル:○ 当初から比較的ハイグレードな設備を盛り込んでありました。
 トヨタホーム:△ いまひとつ、魅力を感じる点が少なかったです。
 パナホーム:◎ 書きましたとおり、新製品をいち早く、安く。断突です。
◆外観デザイン
 ヘーベル:○ 本当にこの会社はレベルが高いです。
 トヨタホーム:△ タイルの特徴を活かしてほしかったです。
 パナホーム:○ タイルの良さを知り尽くしていますね。
◆間取り案
 ヘーベル:◎ 改良を加えれば相当なレベルになっていたと思います。
 トヨタホーム:○ そつなくまとめていただきました。
 パナホーム:○ 家事楽ピットの提案が◎です。ただ耐力壁が窓の配置によく干渉します。
◆基礎
 ヘーベル:◎ 配筋のぜいたくさ、コンクリートの厚さ、どれも断突です。
 トヨタホーム:○ 妥当な内容です。 
 パナホーム:○ 部位別に深基礎を使い分けるこだわり。土間コン仕様で白蟻対策も○
◆耐震性
 ヘーベル:○ 揺れを特殊金属材で吸収する柔構造。耐震力計算内容は不明。
 トヨタホーム:○ フレームで揺れを押さえ込む剛構造。耐震力計算値も拝見しました。
 パナホーム:○ 耐力壁で揺れを押さえ込む剛構造。耐震力計算値も拝見しました。
◆耐火性
 ヘーベル:◎ さすがヘーベル版です。開口部にも配慮が行き届いています。
 トヨタホーム:○ よく考慮されています。
 パナホーム:△ 意外にも配慮が行き届いていない気がします。
◆メンテナンスコスト
 ヘーベル:△ 改善中ですが、ヘーベル板を守るコスト(塗装と防水)を相応に要します。
 トヨタホーム:△ すいません。あまり情報が。。。
 パナホーム:○ 防水への配慮が中心となりそうです。

これらをふまえ、パナホームに決定させていただきました。各社さんには、上記の理由をお伝えの上、これまでのご提案に感謝を申し上げ「ハウスメーカーめぐり」も完了しました。

みなさん、断った上でも私たちの判断を尊重していただき、決して他社への嫌味を言われることのない、すばらしい方たちでした。ありがとうございました。

ハウスメーカーめぐり④パナホーム編

2008年10月12日 | STEP5. ハウスメーカーめぐり
最後にご紹介するのがこのブログタイトルにあります「パナホーム」です。
旧ナショナル住宅産業、数年前に改名したそうです。

パナホームのイメージは、一言「松下グループの総合力」につきます。(ついに「パナソニックグループ」になりましたね)

こちらも「鉄骨系ひと筋」で工場集約生産により短納期を実現しています。

パナホーム店長Wさんとの第一印象は、気さくで陽気なイメージ。「とりあえず何でも相談してみよう」と思わせる、ナイスな方でした。(ちなみに我が家の次女は最初、失礼ながら怖がっておりましたが、今は「Wさーん!」と友達呼ばわりです。Wさん、スイマセン。。)

おそらくいくつかのハウスメーカーの中で、もっとも根気強く土地情報の案内をご連絡いただいたのではないでしょうか。「どれも帯に短し、たすきに長し」という煮え切らない私たち夫婦にも、時には不動産屋への知恵袋となっていただきながら、候補物件にもすばやくパースを準備いただきながら、楽しくお付き合いいただきました。

さて、パナホームではちょうど、松たか子さんをイメージキャラクターに「ソラーナユールキア」という仕様を売り出していました。「ソラーナ」という従来の軽量鉄骨シリーズに、キッチン・水周り系の家事導線の効率化と家族だんらんコンセプトを盛り込んだものです。

「ソラーナ・ユールキアシリーズイメージ」

パナホームで注目したポイントは、

◆キラテックタイル:光触媒効果で、白いタイルもいつまでもキレイさを持続。
◆キラテックガラス:光触媒効果で、汚れの吸着を予防
◆エコライフ換気システム「呼吸の道」:こんなものまで標準装備なんです。
◆パワテック(強固な耐震性):サブフレームで地震の揺れを押さえ込み、余震に
も耐え続ける持続性が特徴。さらに、軽量鉄骨でも予算に応じて「パネル工法」と「柱・梁ラーメン工法」の2つが選択できます。

さらに忘れてはいけないのが、
◆パナソニック(松下電工)との親和性
です。もちろん、他社設備も希望に応じて柔軟に対応してもらえますが、新製品をいち早く、というグループならではのメリットがあります。

そして、希望の仕様をお伝えし、何度かの修正をふまえ最終プランを作成いただきました。白タイル外壁に、建物をぐるりと取り囲むバルコニーが特徴です。


北東部からの外観案です。


東道路からの正面外観案です。


南東角からの外観案です。

ちなみに、外構は「仮置き」ですので、だいぶ変更なると思います。

ハウスメーカーめぐり③~トヨタホーム編~

2008年10月11日 | STEP5. ハウスメーカーめぐり
トヨタホームは箱型の鉄骨フレームを組み合わせて、レゴブロック(?)のように上棟を行う構造です。同種の構造には、ミサワホームやセキスイハイムがありますね。
トヨタホームは鉄骨系でも抜群のコストパフォーマンスを誇る、という点と、工場生産による徹底した品質管理と強固な耐震性が抜群、とのイメージがあります。

「シンセ・レゾンシリーズイメージ」

いざ、モデルハウスを訪問すると若い営業の方(女性)が出ていらっしゃいました。正直大丈夫かな?とも思いましたが(すいません!)、親身に丁寧にこちらの質問に応えていただき、また途中からは店長さんも合流いただきました。

特徴を伺っていると、確かに規格型は相当なコストパフォーマンスであるほかに、また柱と梁の接合部に金属プレートを差し込んで、強度を更に高めたり、梁に振動吸収装置を標準装着するなど、鉄骨の扱いにこなれている印象を受けました。

そしてプランの要望をお伝えしたところ、「シンセレゾン」という注文設計タイプでご提案をいただくことになりました。そして完成したのがこのプランです。

建物外観です。

建物東正面図です。

一階間取りです。


二階間取りです。

設備や仕様のご説明をいただき、いざ見積もり価格を提示いただくと。。。。
た、高い・・・・ではありませんか。坪単価で想定の15万円高。水準としてはヘーベルハウスと同水準となりました。

どうやら、規格型と注文型とでは、価格ベースが大きく異なるようです。ただ、なかなか規格型でこれ、というタイプがあるかというと、地型や部屋数の関係から難しく、注文型で相談するしかないのが実情です。

ちなみに設備・仕様で良かったのは、防犯セキュリティ系の設備で、「エアリーガード」という電動ブラインドシャッターです。これは電動スイッチで「光と風をコントロールする」というもので、シャッターの上部3枚のみを開閉調整することができるため、通風と防犯をかなり高度に両立させています。トヨタホームオリジナルだそうです。

エアリーガード


また、「ピュア24システム」というオリジナル換気システムも、最終的には天井裏の熱気も外部に放出する仕組みに工夫されており、快適な室内環境づくりとして、期待できるものでした。

ピュア24換気システム

もう少し頑張っていただきたかった設備仕様は、キッチン・洗面台の二箇所と外壁タイルの提案です。ここは自信を持っておすすめいただいた箇所だけに、魅力ととれなかったのは痛かったです。

タイルについては、「パナホーム編」でじっくりとふれますが、トヨタホームのタイルはINAX製ということで、バリエーションは限られているものの、長期にわたり部材供給を行うため、いざというときの修復にも安心、ということでした。が、やはり、バリエーションが少ない中で「ホワイト系」にこだわりがあったため、白系一色、という選択肢は厳しいものでした。

また、タイルはオプションでも特に高額との位置づけで、施工例が限られているのか、外観の特徴として提案いただいたアクセントスリットがかえってマイナスに気になってしまいました。パースをご覧いただくとおり、なぜか茶系のタイルを強くおすすめいただいた点も、変更可能とはいえ、ギャップを感じてしまいました。

トヨタホームの強みと弱みをまとめてみます。

強み
 ◆強固な構造:鉄骨の使いこなしはさすがです。
 ◆安心の60年保証:ちなみに、オプション料金がかかります。
 ◆徹底した防犯:窓の防犯には徹底したこだわりがあります。
 ◆室内換気:大掛かりではないけど、ツボを抑えています。
 ◆営業力:親切、丁寧、かつスピーディにご対応いただきました。

弱み
 ◆注文型の価格:規格型とは一線を引きます。
 ◆外壁タイルづかい:好みかもしれませんが、素材の良さをシンプルに、が希望です。
 ◆法規制の確認:セットバック規制に伴う土留めやり直しが考慮漏れでした。また高低差に伴う部位別の斜線規制も考慮漏れでした。








ハウスメーカーめぐり②ヘーベルハウス編

2008年10月10日 | STEP5. ハウスメーカーめぐり
一番初めにお話を始めたのがへーベルハウスです。


「新大地」という寄棟屋根をベースにした量塊感あるシリーズがターゲットです。
生家がへーベルでしたので、ひとつ念頭においていたのが、「陸屋根の防水処理にはメンテナンスコストがかかる」点です。寄棟屋根仕様は願ったりです。もっとも寄棟でも防水シートには寿命がありますが、瓦で覆われる分、陸屋根よりずっともつように思います。


ご担当いただいた店長さんには、適確に仕様の解説や、候補の土地に対する建物提案などをいただきました。特にここに紹介させていただくパースは、土地が決まればこれで決定!という高いレベルの内容のもので、マンション売却のしんどい日々を乗り切る原動力でもありました。

これが一目ぼれした外観パースです。

こちらが1Fの間取り案です。二階リビングプランです。

2Fはリビングと水周りを集中させ、子供部屋をリビングアクセスにしています。

しかし、残念ながら、ねらい目の物件が建売業者に渡ったことで、このプランもなくなってしまい、風向きが変わっていってしまったようです。

期を同じくして、店長さんの展示場も、統廃合されてなくなってしまい、隣市の展示場へと異動されてしまったので土地情報のやりとりは続きましたが、途端に意思の疎通が取りにくくなってしまいました。

5月に今の土地を見つけた際、建物プランを出してもらうように依頼をしたところ、土地の価格が高いことに難色をしめされ、非常に提案しずらそうでした。以降は一週間程度でラフ案のお話がでてくると期待していたのですが、連絡を受けたところ、「何かお手伝いできることがあったら言ってください」って。。。。心の中で、「それはすでに言いました。」とすれ違いです。

他にも色々と案件を抱えられているようで、打合せ設定もままならず、たいてい夕食時間帯になったため、子供達にもしわよせが行ってしまいました。
ただ、当初から相談にのっていただき、家作りの夢を与えていただいた感謝もあるので、7月に土地購入決定となった際に、改めて建築プラン作成を申し入れることにしました。


それから1週間後、へーベルハウスの建築プランをご提示いただきました。

建築プランは一度目にしてはかなりのレベルのものでした。
他ハウスメーカーとの折衝で要件が整理できていたからかもしれないですが、外観・間取り・設備、どれもうまくまとまっていました。

東側正面外観案です。


北東側からの外観案です。


1F間取り図案です。


2F間取り図案です。

ただし、これは仕方がないのかもしれないですが、事前に予算上限をお伝えしているにもかかわらず、500万近いオーバー見積もりを提示され、予算オーバー対処としてローンの組み方で工夫を行えばよい、という内容でした。ローンの具体的なシミュレーションなどはさすがでしたが、もう少しこちらの都合というものをご理解いただいた、現実的な提案にしてほしかった、というのが夫婦共通の見解でした。
あとは、土地の高低差から生じる、斜線規制がプランに反映しきれていないので、提示パース通りには行かないだろうな、という点も気になりました。

やはり、5月の時点でプラン作成に動いていただけなかった、というのが、決定的に仕様詳細や見積もり細部を煮詰める時間不足となったようです。
それなりに協議すれば、建物形状や設備を工夫するなどで、相応の打開案まで到達できたのではないか、と思うだけに残念です。

予選で快調ながら、オリンピック本戦で実力を発揮することなく終わってしまった、日本野球と重なってしまいます。。。


へーベルの強み・弱みをまとめてみますと、

強み
◆構造と施工へのこだわり・・・おそらく世界No.1ではないかと思います。
◆へーベル板・・・床へーベルは特に防音効果絶大。
◆責任あるメンテナンス・・・コストはかかりますが、信頼感は随一と思います。
◆資産価値・・・建物は20年経つと価値ゼロ、といいますが、へーベルは残存価値が高いです。

弱み
◆価格・・・これは品質相応ともいえるかもしれません。むしろ「自分の弱み」でしょうか。。。
◆へーベル外壁塗装・・・最近の建物でも、日当たりの悪い箇所にコケがむしてしまうのが気になります。
◆室内換気・・・標準では壁に穴が空いているだけ。ここだけ進化していない気が。
◆防水処理・再塗装・・・へーベル板を守るためのメンテナンスコストが相応にかかります。
◆設備の基準グレードの不明記・・・仕様カタログは充実しているのですが、「コレが基準」というグレード明記がないため、自分の選択が高価なのかリーズナブルなのか、非常につかみにくいです。

いろいろとありましたが、今でもへーベルハウスは好きです。

ハウスメーカーめぐり①

2008年10月10日 | STEP5. ハウスメーカーめぐり
もともと近所の生家がへーベルハウスだったということもあり、ハウスメーカー選択にあたっては「軽量鉄骨造」を軸に検討をすすめました。

検討の中で、具体的にプランの相談を行ったのは

 ◆へーベルハウス(旭化成ホームズ)
 ◆トヨタホーム
 ◆パナホーム

の3社です。

他にも、同様の構造については「セキスイホーム」「セキスイハイム」「ダイワハウス」といった立派なハウスメーカーがありますが、「土地も決まっていない客の要望に、どこまで親身にご対応いただけるか?」という尺度でお付き合いを決めました。

何しろ、マンション売却、仮住まい引越し、土地探し、と一度に検討を進めていく中で、やはりハウスメーカーご担当との「呼吸」や「相性」といったものがとても重要なものと感じます。ですので、私の場合、家作りにまつわる経験の豊富な各展示場の店長さんに、ご対応を依頼させていただきました。

「いかにストレスなく要望を汲み取っていただけるか?」。これに要するお客の目に見えない企業側の努力というのは大変なものがあると思います。一般的には、「営業段階であれば、いくらでも頑張ります!」という企業は多いと思いますが、今回の住み替えは半年越しのコミュニケーションがありましたので、(失礼ながら)アラも散見されたり、言ったことをどこまできちんと実行されるのか、といったことをお付き合いを通じて確認させていただく時間がたっぷりあったので、ある程度の見極めができたかな、と思います。

建物構造については各社さんとも優劣を競い合っていますが、正直なところ、「軽量鉄骨造」ともなれば、どこもオーバースペックともいえるほど十分な内容と思います。あとはしっかりと施工をしてもらえれば、と捉えています。