きらくなたてものや2

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

基礎終わる

2015年12月21日 | 鎌倉稲村お邸
鎌倉稲村お邸にて。

お風呂部分の基礎工事が
ほぼ終わりました。





材料を運んだり、
限られた場所での作業だったり、
工事はがかなり
たいへんではありましたが、

これで長持ちするお風呂が
作れそうです。

コンクリートが固まれば、
これに絡む大工工事が一気に進み、
劇的に現場の様子は変化していきます。







コンクリートが
静かに固まるのを待つ横では、

大工が部屋の内装工事を
進めています。

今回は、
いわゆる「在来工法」で
屋根の仕上げがカラーベストの家の改修なので、
野地板に沿ってしっかりと断熱材を入れ直しました。












石と緑で地を覆う

2015年12月21日 | 鎌倉山崎お邸
鎌倉山崎お邸にて。

駐車場部分の
路面の工事が始まりました。

自然なかたちの石と
その隙間から生える緑で
地面を覆う予定です。

今回平面上も高さのうえでも、
斜めの部分が多いので(笑)、

直線にきった既製品などよりも
自然のかたちは、
かえってちょうどよいです。

竹でつながりみかんをつむ

2015年12月19日 | 今日のできごと
今日は一日鎌倉から4人、
小田原で代々続くミカン農家、
秋沢園さんで
ミカンの収穫の
お手伝いをしに行きました。

秋沢園さんとは、
最近竹小舞用の
竹を伐らせていただいている
ご縁でつながったのですが、

いつもおやつなどに
おいしいミカンをいただくので、
いつかこのミカンたちに
お礼を返したいと思い、
今日実現しました。

また私たちのほかに、
農大生のボランティアさんも
5~6名おられ、

しかも大半が女子だったので、
ミカン畑はお花畑のように
とてもにぎやかで華やかでした(笑)。

さて、
早速ミカンの木が連なる山を登り、
作業の要領を教わって
作業を始めました。

オレンジ色の玉が
鈴なりになっている木を
数人で取り囲み、

夢中になって手を進めると、
いつの間にか
緑の葉っぱだけになる瞬間の
小さな達成感がとても気持ちいい!

そしてたまに
そこに居合わせた
初対面の人たちと交わす会話が
更なる元気の素になって、

いつの間にかお昼、
そして夕暮れを迎えました。

しかしこれは、
お手伝いが今日だけだったので、
楽しかった!で帰ることが
できたのかもしれませんが、

とにかく他にも、
延々と広がるミカン畑、
膨大な手間がかかります。

しかもこの季節、
短期集中型で。

そして作業は
決して機械ではできず、
斜面に身体を支えながら、
人間の手で一つ一つていねいに
鋏で切り落としていかなければ
なりません。

少人数だったら、
途方に暮れてしまいそうです。

だけど大人数だったら、
不思議と楽しい作業に生まれ変わる。

そうこれは、
「現代版結」の仕組みで行う
竹小舞の時などに感じることと
同じだな、と思いました。

本来こうした農作業や建築の仕事は、
一時的に膨大な手間を要します。

これを家族や社員といった
枠組みだけで取り掛かろうと思ったら、
とてもたいへんなことで、

だからこの数十年の間に
私たちは他で楽に生計を得る手段を見つけては
この手仕事を手放してきてしまったのですが、

しかしそういった枠組みを超えて、
様々なご縁で「楽しそう」と思う人たちが
集まることができれば、

むしろえがおの溢れる
場所となる。

笑ってないとやってらんねえ、
とは違う(笑)、

心から楽しい、気持ちいい、
というえがお。

今日集まっていた大学生も、
なんだかとても楽しそうに
時折笑い声を響かせながら
手を動かしていました。

この手仕事に集う
えがおをもたらす
「枠組みを超えたご縁」作りが
世の中に浸透すれば、
世界は変わるかもしれない、

そう感じながら、
月が煌々と照り始めた頃、
お礼にいただいたミカンを
トランクに積んで、
家路へと向かいました。





みかんって、
こんなにたくさん
木に成るんだ、
と改めて感動。







途方に暮れるほど(笑)、
オレンジ色の玉が連なります。







お昼はロケットストーブを持ち込んで、
みぞ煮込みうどんを作りました。

野菜と燃料は0円!(笑)

数cm平米の中に

2015年12月18日 | 藤沢ひ邸
藤沢ひ邸にて。

玄関土間の
深草砂利洗い出しが
仕上がりました。

片隅に目を向けると、
なにやらかわいらしいものが
埋め込まれています。

聞くとやはり
建主さんご家族の仕業でした。

わずか数cm平米の中に、
溢れんばかりの愛を感じました。

生きもののような金属

2015年12月18日 | 改修の仕事2
戸塚の古民家改修現場にて。

先週初め、
破風板鼻隠しに巻いた銅版。

最初は
これでもかと言わんばかりの
輝きを発して、
とても目立っていましたが、

早くも色が落ち着いてきました。

そして昨日、
南面縁側の敷居に
銅版が巻かれました。

これもすぐ色がなじんで、
木と相性のよい色合いに
なることと思います。

銅は金属なのに、
生きもののような感じがするから、
好きというのもあります。








現場の柔と剛

2015年12月15日 | 鎌倉稲村お邸
鎌倉稲村お邸にて。

寝室となる部屋に
柔らかなサワラの板が
張られ始めました。

色も肌触りも
実に柔らかい板です。







一方でたてものの角では、
今日からお風呂を作るための
基礎工事が始まりました。

削岩機で
既存の基礎のハツリから開始。

すぐ近くの人の
言葉が届かないほどの
すごい音です。