『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/8/6分)

2023-08-11 22:23:46 | 日記

ウルトラマンブレーザー

ついに、私が住んでいる地域でも、『ウルトラマンブレーザー』の放送が始まってくれました。第一話「ファースト・ウェイブ」、もう、のっけから面白いじゃないか、『ウルトラマンブレーザー』と心を震わせてくれるストーリー展開でした。他のウルトラマンも負けちゃいないけど、第一話での大当たり感は、こりゃ、断トツかも・・・

私に、そう感じさせる理由は色々とありますが、やはり、大きいのは、ウルトラマンブレーザーに変身するヒルマ・ゲントを演じる蕨野友也さんの存在ですね。もう、何か、こう、貫禄が凄い。特殊部隊の隊長って立場も相まって、大人の風格がゲントにはあるんだけど、それは、蕨野さんだからこそ出せるもの。ニュージェネ世代ウルトラマンに変身する主人公を演じてきた方々を貶す気は一切ないけど、やっぱり、蕨野さんには、『仮面ライダードライブ』でハートを演じた経験があって、それが良い武器になっているんだろうな。蕨野さんを主役に起用してくれた人には、ただただ、感謝だ。

ヒルマ・ゲントは、兵としても隊長としても有能で、責任感が強く、部下の命を重んじるキャラで、生粋の地球人である(多分)。なので、今回は、地球人がウルトラマンの力を宿し、変身するってパターンのようだ。また、怪獣の攻撃で一度、死んでってパターンじゃなく、自分と部下の命が危険に晒された状態で、いきなり、変身アイテムが出現し、戸惑うゲントを他所に、半ば強引に変身させられる感じだった。ただ、ウルトラマンブレーザーになった直後、自分の姿に戸惑いを見せている事から考えて、ゲントとしての自我と意識がしっかりとあり、ゲントが、これまでの知識や経験を活かした戦い方が出来る感じかな。

意見は人それぞれでしょうが、やはり、私としちゃ、ウルトラマンを含む特撮作品を楽しむ上で重きを置きたいのは、戦闘シーン。変身するまでのストーリーが良くても、戦闘で興奮できないのは、実に残念です。もちろん、この『ウルトラマンブレーザー』の戦闘シーンは、最高以上のものでしたが!!

ブレーザーの戦闘スタイルは、実に野性味が溢れまくっているものでしたが、決して、高いフィジカル任せのものではなく、怪獣の動きを冷静に見極め、無駄なく回避して、力の入った一撃を的確にぶち込んでいましたね。また、怪獣に関わらず、生物にとって弱点でもある口の中へ臆せず、打撃をぶち込んだり、関節技を極めて、破壊光弾を放つ器官を引き千切ってました。トドメとなる必殺技も、大雑把に言えば、光線系ではあるんですが、腕をクロスさせて、そこからビーム的なものを放つスタイルではなく、眩い光を纏った二重螺旋の鎗を全力で投擲する感じでした。この鎗はトドメでないと出せないのか、それとも、近接戦でも活躍するのか、気になりますね。

他に気になるのは、ウルトラマンブレーザーの名前の意味。ブレーザーっつーと、天体現象の用語だった気もするんですけど、特撮作品ですから、造語である可能性もあるのか。あと、ブレーザーがフォームチェンジするのか。体が銀ベースで、赤と青のラインが入っているから、パワー特化とスピード特化のフォームがあるのかな? いずれにしろ、これからの展開が楽しみだ。

 

王様戦隊キングオージャー

第23話「シュゴッダムの動く城」は、ついに、キングコーカサスカブト城が巨大ロボへと変形する展開だったので、実に大興奮でした。まぁ、このサブタイトルは、あの映画をオマージュしてるのかな、と少し、笑ってしまいましたが。

ダイゴーグがフルパワーになるまでの時間が迫ってきているのに、未だ、巨大ロボへ変形してくれない城。城を巨大ロボへ変形させるか、国が吹っ飛ばされるか、二つに一つの状況であるからこそ、余計な事はすべきではなく、巨大ロボ発動の為にだけ時間を割き、努力をすべきだ、と判断したヤンマ。この冷静さと判断力は、さすが、ギラの右腕だ。焦りを押し殺したギラたちがドゥーガに案内されて向かった研究所で、一人、倒れていたのは、『ラクレス王の秘密』にも登場していた研究者かつエンジニアでもあるコフキ。彼が復活したのは喜ばしいが、ヒメノ様、緊急事態だったとは言え、そんな物騒な手段を使いますか・・・それにしても、ラクレスは、城の秘密を知るコフキを始末していなかったのか。

コフキ曰く、2000年前の技術で作り出された城は壊れてしまっており、変形機能を発動させるのは不可能らしい。だが、今は、その不可能をぶっ壊さなきゃ、どうにもならない。ヤンマのアイディアとギラのお願いで、シュゴッドたちが自動修復機能を城へ同期してくれる。これでどうにかなるかと思ったが、そうは問屋が卸さない。今度は、城内部の歯車が次から次へと崩壊してしまったのだ。事態は悪化してしまうが、それで諦めるようじゃ、王様も戦隊もやってはいられない。ヤンマはンコソパの技術で、修復が必要な箇所を洗い出す。ギラは、邪悪の王ムーブをかまし、国民たちに新たな歯車を国中から搔き集めさせる。ヒメノ、リタ、カグラギは襲ってきたバグナラグと戦う。ジェラミーは出来た歯車を、糸で指示された場所へ嵌めていく。適材適所である。

国民が必死に働いてくれ、また、自国でバグナラクが暴れているのに、戦いを仲間に任せてしまっている事態に、一人、ジッとしているしかないギラは苦しむ。それでも、ヤンマは、動くな、と強く言い聞かせる。王であるからこそ、己にしか出来ない役割を忘れず、不用意に動かず、信じているしかない時もある、と。このタイミングで、ヤンマが、ギラと名前呼びするのはズルいっすわ。その上、普段、ブーンが遊び道具として使っていたオモチャの剣に付いていた歯車が、最後のパーツになるって展開もグッと来たぁ。ドゥーガたちが体を張ってくれたおかげで、懸命に走ったブーンだが、その道を阻んだのはカメジム。剣も弾き飛ばされてしまい、これにて一巻の終わりかと思われたが、ここでも、ジェラミーの糸が大活躍。

ついに、キングコーカサスカブトが、シュゴッダムの危機に立ち上がった。他の作品でも言える事ですけど、戦隊の基地がロボへ変形するってのは、どうしてこうも、ファンの気持ちを昂らせるんでしょうか。しかも、そういうロボのデカさは規格外!! 四つのソウルを喰らって巨大化したダイゴーグにも負けぬサイズとなったキングコーカサスカブトのパワーは、こちらも凄まじい。あれだけ、ギラたちを追い詰めたダイゴーグが、終始、圧倒される形に。そして、ギラは、ヘラクレスアックスで、ダイゴーグを一刀両断!! 良い意味で「民は歯車」と言い切ったギラと民の絆も、実に深まったようで良かった、良かった。

ラストは、映画「アドベンチャー・ヘブン」に繋がっていて、実にグッと来ました。映画は、とある点を除いて、満足の一言です。とある点ってのは、きっと、他の人も感じているんでしょうけど、時間が短すぎる。あのキャストとストーリーなら、もうちょっと、尺を取って欲しかった。ギーツと同じとまでは言いませんが、せめて、1時間弱。巨大ロボ戦も観たかったってのもあるか。

 

仮面ライダーギーツ

今週の『仮面ライダーギーツ』は、高校野球絡みでお休みです。

野球に青春を懸けている高校生を応援したくないって訳じゃないにしろ、私ら、特撮ファンの週に一回の楽しみと癒しを奪わんで欲しかった。何故に、『仮面ライダーギーツ』を潰すかね。10時からでもいいじゃないか。

まぁ、休みである以上は、仕方ない。とは言え、何を書かないってのも、モヤモヤするので、折角だから、『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』の感想を書きましょう。もちろん、まだ、観に行けていない人もいるでしょうから、全部は書きません。

ただ、ここが良かった、と書くのも芸がないように思えるから、個人的に、ちょっと足りない、と思った2点を挙げます。

一つは、この映画で、ギーツと激闘を繰り広げるダークライダーの仮面ライダークロスギーツ。黒いギーツで、「クロス=Ⅹ」で、仮面ライダーギーツ MarkⅨを超える戦闘力を持っていました。このクロスギーツ自体は良かったんですよ。ちょっとなぁ、と思ったのは、クロスギーツに変身するメラを、チョコレートプラネットの長田庄平さんだった事。いや、長田さんの演技が下手って訳じゃないんですよ。むしろ、良かったです。でも、『王様戦隊キングオージャー アドベンチャーヘブン』でライオニールを演じていたのが、中村獅童さんでしたから、長田さんだと、何か、こう、負けちゃってるなぁ、と感じてしまいました。個人的には、「黒過ぎ」って意味合いで、松崎しげるさんをボス役にしてほしかったかも。

もう一つが、戦闘シーン。こちらも決して悪くなかったな。ギーツワンネスとクロスギーツの最終バトル、そこは、実に大興奮だった。しかし、タイクーンとバッファの活躍が少なかったのは、残念だった。テレビ本編で激しい戦闘を繰り広げているってのもあるんだろうが、やはり、映画だと、個人的には、主役ライダー以外のライダーと幹部級怪人のバトルを楽しみたいのである。どうせなら、チョコレートプラネットを幹部ジャマトにし、タイクーン、バッファと戦わせても良かったんじゃなかろうか。メロもジャマトになって、ナーゴ、ロポと戦ってくれたら、熱かったのになぁ。

と、まぁ、ゴチャゴチャ言ってしまいましたが、全体的には、最高だったので、皆さん、映画、観て下さいね。

 

 


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