ウルトラマンアーク
ついに、私の住んでいる地域でも放送が始まりました、『ウルトラマンアーク』!!
第一話「未来へ駆ける円弧」、掴みとしては、実にバッチリだ、と私は感じましたね。特撮に限らず、どんな作品にしてもそうですけど、一話目で、しっかりとインパクトを与えられないと勢いを付けられません。
この『ウルトラマンアーク』でウルトラマンアークに変身するのは、怪獣の調査や、避難する民間人の誘導などを主な任務としている「SKIP」の新人として、毎日、全力を出している青年・ユウマ。前作、『ウルトラマンブレーザー』で主役を張っていたゲントが渋さが良い感じに出てきている年齢で、なおかつ、部隊の隊長、また、夫や父の顔も持っていたので、ユウマのフレッシュさは実に眩しいですね。この純粋なユウマが、これから、どんな戦いを経て、己の力と向き合い、苦難や絶望に曇らされ、そして、己の弱さを乗り越え、強くなっていくのか、楽しみですね。
そんなユウマが変身するのが、ウルトラマンアーク。今回も、地球人と異星人であるウルトラマンが共に力を合わせるタイプのようです。もちろん、一話目ですから、ユウマに何らかの秘密がある可能性も否定は出来ません。この時点で、ユウマは巨人を、怪獣から人々を守る力を欲す自分の味方として認識しているようですが、この巨人が怪獣と戦うパートナーにユウマを選んだのか、そこも明らかにはなっていません。それでも、ユウマと巨人は思いを一つにして、怪獣と戦います。
見た感じ、ウルトラマンになった際は、ユウマが意志のメインを担って、怪獣と戦うのでしょうかね。怪獣に対する恐怖で動けなくなるって事はなく、ユウマは勇敢に立ち向かっていきますが、元々、戦いに向いていない性格なのか、もしくは、まだ戦闘経験が足りないのか、今回、街で暴れたシャゴンの馬鹿力と体の硬さ、また、体から発射する飛び道具に苦戦していました。しかし、どんだけ痛くても、ユウマは決して戦いを止めず、シャゴンにぶつかっていきます。良いですよね、こういう泥臭さ。まぁ、さすがに、攻撃を防ぐために発現させたバリアを鈍器に使うわ、膝蹴りで叩き割って出来た破片をシャゴンにブッ刺した時は、思わず、噴いちゃいましたが。ブレーザーとは違い、必殺技は最初から、光線系だったので、ちょっとホッとしたのは私だけでしょうか?
ウルトラマンアーク、”アーク”ってのは、てっきり、「聖櫃」を意味している単語なのかな、と思っていたんですが、何か違いますかね。「円弧」、これも、”アーク”です。一話目で、ウルトラマンの名前が地球人によって付けられ、認知されていくって展開も熱いですね。「SKIP」のメンバーは、ユウマを筆頭に、中々にアクが強めな感じですけど、逆に、その個性の強いキャラたちが力を合わせた時のパワーが凄そうだ。
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ24「届けたい歌」は、大也の甘酸っぱい初恋にグッと来る、程よい切なさが宿ったストーリーになっていましたね。
かつて、学童に通っていた大也は、コミュ能力お化けの今と大違いで、他者に心を開かず、一人で黙々と車の模型を作る事を楽しむタイプの子供だったようです。そんな大也少年の頑なな心を温かさで開き、同時に、大也少年の初恋の相手となったのが、まひろ先生だったようだ。初恋の相手が、学校関係者だった人は、大也がその思い出を大切にしている理由に共感できたんじゃないでしょうか?
大也が子供らの前で、アコースティックギターを華麗に弾きこなし、美声で歌ったモノも、まひろ先生から教わった大切な歌だった。世話になっている園長先生が、自分とまひろ先生の話を、今の仲間にしていると知り、珍しく、動揺してしまう大也。それは気恥ずかしさもあったんでしょうけど、まひろ先生に二度と会えない寂しさもあったからでしょうか?大也は「遠くへ行ってしまった」とボカした言い方をしてましたけど、これは、どういう意味なんでしょうね・・・穿った考え方をあえてしないのであれば、やはり、まひろ先生は何らかの理由で、もう、亡くなったんでしょうけど。
そんな中、ギャーソリン回収が芳しくなく、上から詰められ、プレッシャーで胃を痛くしているギャノンボーグが生み出したアコギグルマーが暴れ始める。これまで色々な特殊能力を持った怪人が登場してきた訳ですが、このアコギグルマーの能力は最強って言うよりも最低の部類に入りますね。攻撃を当てた者を強制的に眠らせ、その者にとって都合の良い夢の内に捕らえ、生命エネルギーを奪っていく・・・最低だな。
地球での生活に辟易し、宇宙に行く事を子供時代に決断した先斗は、自分を引き止めてくれる親友の姿を見せられましたが、自分の生き方を後悔していない先斗は自力で夢の束縛から脱しました。当然、親友を騙り、友情を愚弄された事で、先斗の怒りは煮え滾ります。怒りで攻撃パターンが単調にならないのは、さすがの一言です。一方で、大也はまひろ先生と会いたい気持ちが募っていた事もあってか、仲間たちが必死に起こそうとしても、夢の中から出てくる事が出来ません。
そんな大也に、この夢が敵の能力だ、と気付かせたのが、まひろ先生との思い出である歌ってのが、これまた、気分を爆上げにしてくれました。子供達が気持ちを乗せた歌で、ヒーローがピンチを脱するって展開が嫌いな特撮ファンはいませんって。先斗に負けないくらい、思い出を穢された怒りを燃やす大也は119にパワーアップし、バイオレットと共に、最低な戦法を使ってきたアコギグルマーを撃破しました。実にスカッとしましたね。巨大化したアコギグルマーも、赤信号攻撃も、緊急車両である消防車をモデルにしたブンブンレオレスキューで突破し、アコギグルマーにアンコールを許さず、改めてぶっ倒しました。ラストで、大也たちが歌うシーンは切なさと共に、絆が強まったのを感じ、グッと来るものでしたね。
仮面ライダーガッチャード
第48話「黄昏にさよならを」は、アトロポスの最期に切なくなり、マジェードの最強フォームに興奮し、そして、グリオンの吐き気を催すほどの邪悪っぷりに慄くストーリー展開になっていましたね。
宝太郎との”喧嘩”で酷く傷ついたスパナは、風雅に看病されていた。あんなバカをやらかしちまった以上、スパナも鏡花さんのトコには戻れなかったんだな。そんな時、風雅の隠れ家にグリオンが血相を変えてやってきた。グリオンは告白する、アトロポスをりんねをモデルに作ったホムンクルスだ、と。ガエリヤは、りんねの命を奪い、アトロポスを自我無き殺戮兵器であるキマイラに変えようとしていた。りんねを心から愛する父親だからこそ、グリオンに対する感情に蓋をし、攫われたりんねとアトロポスの救出に向かう決断をする。
風雅とグリオンが共闘する事を予知していたガエリヤは、二人を殺し合わせるトラップを用意していた。娘を救いたい一心から、罠を見抜く冷静さを失っていた二人は、このトラップにまんまとハマってしまい、一挺の拳銃を互いに撃ち合う羽目に。そんな窮地の中だからか、風雅とグリオンはこれまで秘めていた感情を吐露する。そんな場に駆け付けた宝太郎は、ガエリヤの設けたルールを逆手に取って、侵入に成功する。この機転の利かせっぷりに、宝太郎の成長を感じる。
愛娘を救えた事に、グリオンは安堵する・・・と思っていた私が浅はかでした。コイツは、やはり、とことん、どクズだったわ。りんねをモデルにアトロポスを生み出したのは、風雅への嫌がらせでしかなく、グリオンはアトロポスを愛した事など、一度もなかったのである。アトロポスが、自分を父と慕い、娘として愛されている事に喜びを感じているのも解っていた上で、だ。ショックを受けるアトロポスを守って、りんねはマジェードに変身して必死に戦うが、拘束によるダメージが残っているのか、その動きは精彩を欠いていた。それでも諦めないりんねを見つめるアトロポスの中で、何かが動いた。
ガエリヤの放った凶弾から、りんねを守ったのは、宝太郎でもなく、風雅でもなく、アトロポスだった。本当に、自分が欲しかったのは、りんねのような友達だった、と気付けた喜びを噛み締めながら消えていったアトロポス。そんな彼女の最期を嘲笑したガエリヤに、りんねの怒りは頂点に。初めてなんじゃないだろうか、りんねがここまでブチぎれたのは。その感情に呼応するように、「ザ・サン」と「ユニコン」は再練成され、マジェードはトワイライトマジェードにパワーアップ。
確かに、ガエリヤの「予知」は強力。だが、高性能ゆえに、戦いの中で完全に動きを先読みできるのは、常に目の前の一人のみ。ゆえに、ガエリヤはりんねの攻撃を「予知」できても、彼女に宿ったアトロポスが、りんねの体を動かして繰り出す攻撃には対応が出来ない。自分は、ありとあらゆる事を予知している全能感に浸っている奴ほど、自分の能力を無効化されると、途端に脆くなるものだ。しかも、ガエリヤは、りんねと違って、自分の力で道を切り開き、辛い運命を変える戦いから逃げて、安易な「予知」に縋ったメンタル弱者。そりゃ、りんねとアトロポスの心が一つに合わさったトワイライトマジェードに勝てるはずがない。
これで、仮面ライダーvsグリオンvsギギストの三つ巴になった。グリオンに比べたら、ギギストの方が、まとも感はあるにしろ、敵の敵は味方って理屈で手を組めるかって言うと微妙だ。果たして、ラスボスはグリオンとギギスト、どちらになるのか。それとも、この両者を上回るラスボスが登場するのか。個人的には、どちらでも問題ない訳だが、一つ、ファンとして我儘を言っても構わないなら、そのラスボスに、ガッチャードがスチームホッパー、スーパー、ファイヤー、アイアン、プラチナ、レインボーの全員で必殺攻撃をぶちかまして、勝って欲しいなぁ。
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