嫁の思い。姑の思い。 どちらも重い。

 

怒涛の７日間が終わってから、ワシは台所に立つ気力を失っていた。

それでも腹が減るのが人間。　それでも料理したくないのがワシ。

 

どうも　´ω`)ノ こんぬづわ

外食＆インスタントンブヒ　以外は、

人参・梨・大根・きゅうり・・　素材だけで生きて来た　きなこ☆です　┏○ペコ

 

そんな訳で、お義母さんといっしょ♪シリーズ　最終話です。

７日目は、朝早くから空港に見送りに行って終わり。

見送った瞬間、ワシはお手洗いに駆け込みました。

 

お義母さんが来たその日から、ワシの腸の活動は停止し、

見送った瞬間から、再活動したんです。

 

体って正直だね☆

 

あれは２日目。　その日は夫は仕事だったので出社しまして・・

２人になった瞬間、

「　そういえばね、お義父さんがねー、　男の子の孫が欲しくてたまらないみたいなのよー！

　　弟夫婦のところ、２人とも女の子だし。。

　　だから男の子の孫は、きなちゃん家に託してるのよ！！！　」

 

という、ふんわり系から始まった、【私、孫欲しいアピール。】

 

ワシは、ある程度自分にキャラ設定を設けてる。

何か言われてもハキハキと冗談で言い返したり、ギャハギャハ笑って返したり・・

普段から　そういう設定をしていて、この時も　ギャハギャハで返した。　

 

だけど、、それだけで終わらないのが、【私、孫欲しいですアピール。】

憧れの魚ドルフィンのアフタヌーンティーの記事に、

ワシが一言も「美味しかったー！」って書いてないのは、ソレだよ・・

約３時間、ずっと　ずーーーっとっ、その話だった。

味も何も、あったもんじゃねえっ！！！！　

 

　ワシが何度、

　←彼をネタに話をすり替えようとした事か！！　そして失敗だ！！

 

まぁ、でもこの時は　ほんの少しだけ心に余裕があった。

お義母さんは、ワシと相談してるつもりなのだ。

夫婦関係・子どもに対する考え方・夫婦性生活の件・・

色々聞かれるわけだが、、子どもが欲しいワシの相談に乗ってあげてるんだろう、と思った。

友達親子みたいな、感覚で。　そういう風に考えれば、、悪意はないのだ！　と思えた。

 

３日目は、、ワシはどん底だった。

この日午前中ワシは出かけてるわけだが、、それは病院に行っていた。

１か月以上前から右胸が痛くて痛くて、オッパイが以上に張っていたのだ。

ネットで調べても、乳癌に痛みが無い　とあったし、分泌物も硬い異物もないし、、

(´ε｀；)ウーン…　と放置していた。　放置してたけど、ゾンビにゃんに何気にこの件を言ったら、

「チチは大事だから、病院に行きなはれ！！　ホレ(゜Д゜)ノ⌒」と病院の紹介ＵＲＬを送って来た。

 

せっかく紹介してもらったのに、行かないのはダメだな・・　と重い腰を上げ、

検査行き、オッパイを挟まれ・・　挟まれ過ぎて発狂しそうになり・・

 

まぁ、そんなこんなで。。　検査結果は、

お義母さんとの色々が終わった１０日に聞きに行く！と、予約してたのだが、

病院がわざわざ電話してきて、「結果を　もう少し早く聞きに来ませんか？」と。。

 

こりゃ、なんかあったな・・　と。

 

そんな不安を持ったまま、お義母さんを受け入れ・・

そんな中、孫欲しいオンパレード。。　　　言えなかった。

乳癌じゃない事は分かってたけど、私の体に不調がある事を言ったら、、

それこそ　子ども出来ないのはきなちゃんの・・　とかに輪をかけそうで。

 

お義母さんには、アレルギーの薬を貰いに行く　と言って、

１人検査結果を聞きに行った。。　ちっと涙が出た。。

 

結果は、よく分からんのだけど、乳腺が結束していて　束になってて。。

痛みはそこから来たのだろう　と。　そして　また１つ　様子見の膿胞が増えていた。

 

とりあえずは安心。　だけど重い足を引きずって家に帰って、

お義母さんとお出かけ。　途中途中、に出てくる言葉一つ一つが重かった。

 

「　えーっ、じゃあ子ども出来たら大変だね！　」

「　こんなんじゃ、子ども産まれた時　どうするの？　」

「　子育てに　ここだと大変よねー！　」

 

ワシはどんどん口数が減っていった。

お義母さんの気持ちはわかってる。　ただただ息子の子どもを見たいだけだ。

それは、ワシの親だって一緒だ。　

ワシは末っ子、一番可愛い娘の子どもを、見たくてたまらんだろう。　(何気に自分を可愛いって言った？) Ｏｏ。．(´ー｀;)

プレッシャーを与えてる訳ではない。　何気に口から出てしまう願い　ってだけだ。

悪意が無い事は、百も承知だ。　悪意が無い事は本当に分かってる。

 

だがっ、悪意が無い事の方が、タチ悪いんだよっ！！！

 

悪意を持ってる方が、解決法がある事が多い。

持ってないってのは、無意識。　無意識を相手にするには　こちらも相当な根性が必要となる。

 

お義母さんは、ワシを本当の娘だと思ってる。　だから、ワシの相談相手になってくれてる。

そう言い聞かせて、寝た。　ワシの良い所は１晩寝たら忘れる所。　(悪い所でもあるよね・・) Ｏｏ。．(´ー｀;)

次の日は、杭州にツアーで行く日だった。　るんるーんと頑張ろうと思ってた。

 

バスは、お義母さんの隣には夫を座らせようと思った。　

約２時間隣。。そこまでは自信が無かったし、お義母さんにとっても息子が隣の方が嬉しい訳だ

 

夫を座らせようとした時、お義母さんは

「きなちゃんが隣座って！！　あの話もあるし！！　」　と言ってきた。

 

・・・この狭いバスの中、、何人の日本人がいると思う？？

全員日本人じゃわいっ！！　そんな中、その話だけはしたくねーよ！！！

ワシは無意識で無表情で、　『その話は、もう無理』と言って、夫を隣に座らせた。

 

お義母さんも、少し驚いていた。

ワシも、言ってしまった・・　と後悔した。　

杭州では、後悔と嫌悪感を繰り返しながら、葛藤しながら過ごした。

思い出せば、悔しさと悲しさが出てきて、涙が流れそうで。

この日　昼ごはんの時、ワシは『中華が食べれない』と言い訳して、トイレに駆け込んだ。

溢れる前に涙を拭いて、思い出さないように　考えないようにしよう！と思った。

 

ワシは、、外面がいいのが自慢だ。　(普通は自慢できる事じゃないよ) Ｏｏ。．(´ー｀;)

外面がいいのに、沢山の日本人の目があるそのツアーで、あからさまに嫌悪感を態度に出していた。

 

もう、こりゃダメだな、ワシ。。　

どうにかせねばならぬ。残り３日間もあるのだ。

 

杭州ツアーには、偶然夫の会社の上司夫婦も来ていた。　奥さんはＥ姉さん。

Ｅ姉さんとは仲良くさせて貰ってるし、飲みにも行くほどの中で、ワシはボソッとＥ姉さんにこぼした。

『　孫が欲しいアピールが凄いでふ。男の子でふ。銘柄指定でふ。。　』

Ｅ姉さんは、聞いた瞬間眉間にしわを寄せ、　ズコーっとこけるふりをした。

 

さすが関西のノリですな。

 

そしてＥ姉さんは言った。

 

「　天皇陛下を見て見なはれ！！　無理やって！！　愛子はんやで！　」

 

天皇陛下ともなれば　知恵も技術も集中する訳よ。　でも、子どもがなかなかできなかったやんか。

でも、どんなに頑張っても女の子やったやんか！！　あそここそ 男の子を！と、日本中から注目されるのよ！

でも、無理やって！！　それだけは、どーーにもならへんっ！！！

 

そして、もう一つ付け加えて、

「　ウチも、息子に直接は言わんかも。　だって息子に言ったて、

　　”うるさいわー”とか不愛想な事しか返ってこんもん。　だからウチももし嫁が出来たら、

　　同じく　お嫁さんに言ってしまうかもだわー・・　」　と。

 

なるほど。　確かに　そうかも。

夫は、お義母さんと　あまり話さない。　軽い会話しかしない。　そんなもんだろう、男性は。

 

少し気持ちが軽くなった。　軽くなったと同時に、お義母さんが可哀想になって来た。

ワシは、お義母さんの事が好きだ。　ストレートで無邪気な方だと思ってる。

そして、何よりもワシを可愛がってくれる。

 

だからこそ、お義母さんに孫を抱かせたい！と、ワシだって、ずっと願っていた。

だけど、それが出来ていない現実。。　結婚５年目、今までよく我慢してくれてたんだ。。

 

だけど、やっぱり腹が立つ！！　だけど、、やっぱり申し訳ない。。

だけど、クソむかつく！から、夫に文句を言いたい！！

だけど、誰だって自分の親への文句を聞きたくない。。

 

色んな感情が混ざりに混ざって、どうすればいいのか分からなくなった時に、

ワシは簡単な、、この感情の持って行き場を見つけた。

 

 

キレイごとで自分を責める。

 

今までワシ達夫婦は、出会ってからずっと　一度も避妊をしたことが無い。

１度のＳＥＸで妊娠する人だって、この世にはいるんだ。

夫が普段なかなか帰ってこないのが、問題ではない。

 

妊娠できないワシの体が、問題なのだ。

 

夫に対しても、義両親に対しても、ワシの両親に対しても、

情けないほど申し訳ない。

 

ワシだって、ワシの赤ちゃんを抱っこして喜ぶ、母ちゃんの顔が見たいんだ！！

 

でも、出来ないんだよ・・・　ごめんね。。

 

そう思うと、不思議と乗り越えれた。

悪いのは私。　誰も責めなくていい　というキレイごとだ。

 

ちなみに、この考え方は、

後日　おさきオカンにケチョンケチョンに怒られた。　うん。

 

キレイごとを纏ったら、お義母さんの話もストレートに入って来た。

お義母さんには、お義母さんの思いがあるわけだ。

女は、自分の思いを聞いて貰えるだけでスッキリもするし、

ちゃんと聞いて受け止めてあげる必要もあると思えた。

夫が、聞いてあげないからワシに来るわけで、だからワシが聞く役目なのだ。

 

５日目の夜。　夫に【毛根撲滅】の呪いの儀式をやる前。

夫はテレビを見ていた。　ワシは寝室で作業をしていた。

お義母さんが、ちょっといい？と言って寝室に来た。　

ワシは　ちゃんと落ち着いて話を聞くことが出来た。

 

だけど、ある一言で、決壊はもろくも崩れた。

 

「　きなちゃん夫婦に、子どもが出来なくて　周りも気を使ってるし・・。　」

 

笑えた。　肩の力が抜けて笑えてきた。　そして冷静にワシは言い返した。

『　それって人として当然じゃない？　子ども出来ない・欲しくない　は人それぞれ。

　　人には”見えない事情”があって、欲しくない派だとしても、

　　この件に関しては、”聞く事だけで人を傷つける”事だってあるんだよ？　』

 

お義母さんだって、もちろん　そんな事は分かってる。

 

嫁と姑　静かにゴングが鳴りました。

 

最終話にするつもりが、、長くなったので　続きます。　ごめんなさい。

※ブログを楽しく読んでくださってた方には、こんなドロドロ記事、、ごめんなさい。

最終的に、お義母さんが来てくれて良かった　と解決はしています。

 

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　みんなそれぞれ色々あるよね・・　え？　あるよね？？　無いの??

　いやいやいやいや、無いと思ってるのは男だけで、女同士色々あるのよね。　水面下で。