出不精きもこ、今日も元気で家にいます in上海 【封鎖】

2015年7月21日をもって、このブログは封鎖いたしました。ありがとうございました!

タイムマシーンとミルクティ ~人生を振り返る時・誕生日~

2012年06月03日 21時11分11秒 | ☆タイムマシーンとミルクティー

 

人はどんな時に自分の人生を振り返るのだろうか・・

そして死ぬまでに何度自分の人生を思い返すのだろう・・・

 

 

やっっべぇぇ!! 冒頭がなんだか哲学的にステキングだ!! (´⊙艸⊙`)

・・・・いや、こういうのを哲学的と言うのかね?? 科学的? 物理的??

まぁ、なんでもいいやっ!! 要するに知性が滲み出た冒頭ではじめてみた、きもこ☆です。 你好!

 

 

まぁ、、そんなこんなで・・・ 最近自分のブログを見つめ直していた。

昔は自分のブログに枠を設定してなくて、、思った事など好き放題書いていた。

最近は自分の中に枠を設定してしまっていて、色々考えすぎていた。 脱皮することにしたのだよ! 

 

よく意味がわからんポンチンだが、気にしないでくれ・・・

 

 

という事で、人は自分の人生を振り返る時・・ それは色々ある。

楽しい時も、悲しい時も、

それぞれの状況に合わせて、 記憶の中から甦る憶いと向き合ってみたりする。

ワシは今日少し気分が落ちていて、、ご乱心状態のブログだが・・ 

意味わからんポンチンアホの独り言だと気にしないでくれ・・・

 

 

 

ワシの名前は剛田きなこ。  もちろん仮名である。

遡ること34年前に、まだきっとラブラブだった父と母の間に生まれた。

産まれた時から、姉2人に囲まれ1人の淋しさを知らずに育ってきた。

 

だが、ちょっと特殊な環境で育った。  誕生日を祝うことも、祝われる事も禁止されていた。

いわゆる、、アレだ。 宗教人の子どもとして産まれ育ったのだ。 今は違う。みんな遠の昔にその宗教から離れている。

 

世間からはみ出た環境が好ましいという環境で育ったので、

ワシには未だにわからない世間の常識というものがたくさんある。

それと同時に、幼い頃から世間からはみ出てるので、

未だに世間からはみ出た性格だが、、気にならない。

協調性にはとにかく欠けている。 だがある意味鍛えられた部分でもある。

 

 

 

ワシは幼少期、、どうしても忘れられない出来事がある。

 

 

 

あの日、幼馴染の圭くんと、手をつなぎながら無言で帰った。 小学3年生の頃だった。

教室では誕生会が行われていた。

 

圭くんも、同じく宗教人の子どもとして産まれ育った。

ワシの大事な幼馴染であり、唯一同調できる仲間だった。

誕生会を禁止されていたワシらは、 先生から邪険にされるように教室を去った。

 

 

その日は、ワシの誕生会でもあった。 4月生まれの誕生会だったのだ。

 

黒板にはワシの名前も可愛く飾られていた。

 

「 ・・・・ケーキ食べるのかな? 」

『 ・・・・・・ケーキはないと思うよ。。プレゼント交換するんだよ。』

教室で行われる誕生会がどんなものか知らず、 恨めしそうに覗いたあと、2人静かに廊下を歩いた。

 

トボトボ歩き、靴を履いて帰りだそうとしたその時、

「 きなちゃんっ!!! きなこちゃん、待ってーー!! 」

そう言って、クラスメイトの優子ちゃんが走ってきた。

 

「 きなこちゃん、おウチの人の決まりで帰らなきゃいけないんでしょ?

 私ね、今日きなこちゃんの誕生会があるからってね、  お母さんと一緒にプレゼント作ったの!! 」

 

そう言って可愛い花柄の黄色い巾着を差し出してくれた。手紙もついていた。

 

 

だが、誕生日を祝われる事を禁止されているわけだから、 プレゼントなんて貰うわけにはいかない。。

 

でも、ワシは欲しかった。 

 

巾着なんて持っている。お母さんが作ってくれる。

だけど、ワシはどうしてもそれが欲しかった。

 

初めての誕生日プレゼントなのだ。

 

『 もらってもいいの? 』

「 うん! あげる!! きなこちゃん、お誕生日おめでとう (*´∀`*) 」

先生に怒られるからと、優子ちゃんは小走りで帰っていった。

 

ワシは、驚くほど大きな声を上げていた。

 

 

『 ありがとうっっ!!! 』

 

 

初めて、プレゼントをもらった!! 初めて、「おめでとう!」と言われた!

 

嬉しく振り返ると、圭くんが複雑そうに笑っていた・・

「 ・・・見せて! 可愛いね・・ 良かったね! 」

『 うん! 可愛いね! 上手だね! 』 そう言って笑顔で歩き出した。

 

でも、ワシも圭くんもわかっている。 このプレゼントを持って帰れないことを・・・

頭の中では、このプレゼントを、どうごまかすかばかり考えてしまう・・・

いつの間にか圭くんもワシも無言になった。

 

そしてその内 2人手をつなぎ、、巾着を握り締めながらただひたすら歩いた。

 

しばらくたって圭くんを見ると、圭くんは・・・ 泣いていた。

 

圭くんが泣いたからじゃないけど、私も一気に色んな事が溢れて、、泣いた。

 

 

2人で、わんわん泣いた。 ぎゅーっとつないでいる手に力をいれ、大泣きした。

「  ひっく、、おっ、、大人になったら、ケーキあげるからね! 」

『  うん、圭くんの誕生日も一緒に、ケーッ、、ひっく、、ケーキ食べようね! 』  

そう言って、またわんわん泣いた。

 

 

「 その巾着どうするの? 」

『 ・・・・どうしよう。。今日持って帰ったら誕生日プレゼントってバレるかな? 』

「 ダメだよ・・、怒られちゃうよ。。 」

『 ・・・・でも、捨てたくないよ。。。 』

 

それから2人で、色んなアイデアを出し合って話したが、 どれもこれも解決策にはならず、、

結局捨てるしかないという事になった。

 

だけど、せっかく貰ったプレゼントを捨てることができなかった。

 

「 そうだっ!!隠そう! とりあえず埋めて隠しとこう!そして大人になったら取りに来ようよ! 」

『 そうだね! そうしよう!! 隠しとく!! 』  そう言って近くの空き地に2人で入った。

 

木を拾って穴を掘りはじめるんだが、、やっぱり涙が出てきた。。

 

2人でまた泣きながら、穴を掘った。

 

「 ごめんね、、優子ちゃんごめんね・・ 」 そう言いながら、私はそっと巾着を埋めた。

2人、、また手をつなぎ 大人になったらこうしよう!ああしよう!と言いながら ワシらは帰った。。

 

 

今から46年後、私は80歳。

白髪の似合う上品な お婆ちゃんになっているだろう。

 

紫色の髪の毛で、酒とタバコに溺れ  しゃがれた声のお婆ちゃんには・・・・、、なっていないはずだ。

 

46年後の今日、私はある知らせを待っている。

 

タイムマシーンの搭乗券 抽選結果のお知らせだ。

 

 

80歳になった私は財閥の一員になっていて、

高額なタイムマシーンの搭乗券にも手を出せるはずだ。

金は持っているが、裏の手は使わず律儀に抽選のルールに従うのだ。

 

そして私は搭乗券を持って、タイムマシーンに乗る。

 

そう、、私はあの日の私に会いにいく。

 

空き地についた私は、幼い私に言う。

【 その巾着、、お婆ちゃんが預かっておこうか? 】

 

この婆さん、、何言ってんだ? と不思議そうに私を見る少女に、

【 大丈夫、大事に預かっておくから! 】 そう言って微笑むだろう。

 

 

だってね、この空き地、、2年後くらいに駐車場になるのよ・・

その時、君たち2人してまたショックを受けるんだから・・・

 

 

【 お婆ちゃんね、小さい時にその巾着とよく似たものを、失くしてしまうの。  

 すごく大切なものだったんだけどね・・・。だから本当に大事に預かるから 】

 

幼い私は、このお婆ちゃんに託すように巾着を渡し、走り去るだろう・・

 

私はやっと手にした、その巾着を抱きしめ泣くのだろう・・・。

 

そして走り去る幼い私の背中を見つめ、私は言う・・

 

【 それからね、あなた、ケーキ、ケーキって夢見てるけどね、  

18歳の誕生日に、初めて自分の名前入りのケーキをもらうのよ!!    

 

 

嬉しくて嬉しくて、ぺろりとたいらげちゃうのよ!!    

 

 

そして家に帰る途中で、  

 

 

 

 っと吐くのよっ!!

 

 

 ケーキ、ケーキと、 夢見てんじゃないわよっ!!

 それと、 ワンホールのケーキ1人で食うなよ!  

 

 

 

 

 

本当、意味わからんポンチンで、すみま、せみません m( __ __ )m

 結局、、初めての誕生日ケーキで吐いたことを思い出したんですの。。