擬態

　人間は擬態、要するに真似をする生き物と言われています。人間に限らず動物はみんな擬態するものだと思いますが、人間の場合、各々の擬態の特徴が大きいというか、個性的だと思います。

　たいていの場合、親の真似を子供がします。悪いところも良いところも擬態します。

　「擬態＝真似」ですが、単なる真似というより意識しないでも自然に私たちは誰かの真似をしているものです。

　先日、子供が猫背でみっともないから何とか治らないか？と母親から相談されました。その母親は、やはり猫背でした。

　「子供は母親の真似をするから、子供の猫背を治したかったら、まず、自分の猫背を治されるとよいです。」と言うとそれから意識するようになったようです。施術に加え、子供への模範となるよう意識することで自分の猫背も改善してきました。たぶん子供もそれを真似して姿勢がよくなるでしょう。

　しかし、子供は必ずしも全て真似するというわけではありません。反発して逆に真似る場合もありますが、大抵は自然に真似しています。

　よく、「親を見て子供は育つ」といいますよね。また、「子を見ると親がわかる」、「親を見ると子がわかる」というのも納得できます。

　最近、オリンピックを見ていて感じることですが、出場している選手の努力はもちろんですが、それを陰でサポートしている親や家族も大変だと思います。親御さんにも少し労いの言葉をかけてあげたくなります。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院