マウス肘

　肘が痛くて曲げることも伸ばすことも出来ないといって４０代の男性が来院されました。テニス肘やゴルフ肘で来院される方はよくいますが、その方は全然スポーツをしていないそうです。

　体を観ると背中は亀のように丸く固まっています。そして上腕は細く筋肉がありませんが、前腕は非常に太いです。そして肘まわりは腫れているような感じですが熱は持っていません。

　肘の痛みを訴えて来院される人は、たいてい尺骨側か橈骨側のどちらかです。しかし、その方は内側も外側も両方でした。

　お話を伺うとパソコンでグラフィック関係の仕事をしていて１日１２時間くらいマウスを操作しているそうです。その肘はマウスが原因だと思いますが、それにしても酷いのでビックリです。「マウス肘」と命名してしまいました。

　そこまで酷くなくても最近、手首から肘にかけて硬くて、それが原因で肩凝りや四十肩、手首の腱鞘炎になる人が多いです。肘が悪いと隣の関節に負担が来ます。あまり酷くなる前に早めに対処することをお薦めします。

　施術法はストレッチの逆で筋肉を伸ばさず弛めます。自分で出来ることは腕をプラプラさせることです。水泳選手がスタート前に手足をプラプラさせているのを見たことがあると思います。それを真似してみてください。

　痛くないようにユックリと柔らかくプラプラさせてみてください。この運動は単純ですが、肘だけでなく、色々なことに効果があります。お試しください。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院