ストレッチは体に悪い

　今日は大雪のためキャンセルが多いです。この雪では、まあ、仕方ないですね。しかし、こんな悪天候にも関わらず来院してくれる人がいます。そういう方は皆、体育会系の人です。(笑)　その中で股関節をストレッチで痛めた女性がいました。

　股関節のストレッチで代表的なものは開脚、いわゆる「股割」です。お相撲さんがよくやる稽古です。これはかなり股関節に負荷が掛かります。私も昔、空手をしていたとき、一番嫌いな稽古でした。股割をしているところを先輩に後ろから強く押されバキッと音を立てて痛めたことがあります。

　それ以来、暫くは脚を引きずって歩いていたことがあります。しかし、開脚が出来ないとカッコイイ回し蹴りが出来ないのですぐに治しました。どうやって治したかというと股関節周りの筋肉を付けて治しました。その時は均整術を知りませんでしたが結果的には一番良い治療法でした。

　大腿骨と骨盤を繋ぐ関節が股関節ですが、関節の周りには筋肉や靭帯があり、それらは関節がはずれないように守っている組織です。まずはその組織を強化してそれからストレッチを行うのが正しいやりかたです。

　しかし、日ごろ普段運動不足で股関節周りに筋肉がなく、しかも冷えていて血行も悪い状態でしたらストレッチよりも足踏みや足の屈伸、スロージョギング、スクワット等で筋肉を温めることです。

　お相撲さんの場合、股割と四股がセットだと思います。四股を踏むと分かりますが、腰や股関節の筋肉に負荷が掛かります。負荷を掛けて筋肉が温まってから股割をすると綺麗な開脚ができます。普段運動不足で筋肉があまりない人は無理にストレッチをされない方がよろしいと思います。

　股関節を痛めた女性の施術は股関節周りの筋肉や靭帯を縮める施術を行いましたところ１回でほぼ治りました。ストレッチは体に悪いですからと説明すると驚いていました。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院