溜息（ためいき）呼吸法

　「溜息（ためいき）をつくと幸せが逃げる」と言われます。また、うつ病の初期のサインによく溜息をつくということを聞いたことがあります。

　溜息はあまり良いイメージがありません。確かに隣の人が「はぁ～」と疲れた表情で溜息をつくのを聞くのは気分良くありませんね。しかし、溜息は体内に溜まった悪い氣を出すということで本人には良いことです。溜息は腹式呼吸にもなります。

　東洋医学では体内に有るものを出すことが重要です。体内にある余分なものをしっかり出すのをデトックス（毒だし）といい、ちょっと前に流行ったことがありますね。

　溜息も同じ作用があります。普通に息を吐くよりも力が抜けるので当院では施術中に積極的に溜息をつくようにしてもらう場合もあります。すると不思議と心身共に弛みます。

　緊張している場合、多くの人は呼吸が浅くなり、体が硬くなっています。普通の呼吸を大きくしてもらうと返って硬くなる人もいます。そんなときに「溜息をつくように息を吐いてください」と言うと体の力が抜け、緊張も解けます。溜息も意識的に多く行えばそれだけで呼吸法になります。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院