石灰沈着性腱板炎

　今まで四十肩、五十肩と言われる肩関節の炎症のある方を多く観てきましたが、先日、初めて石灰沈着性腱板炎という肩関節に石灰が溜まる症状の方を観ました。

　当院のホームページの「四十肩、五十肩」の頁にもあるように石灰沈着性腱板炎は適応外ということになっています。昔、学校でそう習ったので今までそうしていましたが、先日、病院でレントゲンを撮り、石灰沈着性腱板炎と診断された方が来院されました。

　主訴は腰痛でしたので、主にそちらを施術したのですが、肩の方も観させてもらいました。腕は９０度までしか上げられず、痛みも酷く、眠りも浅く、辛そうでした。

　肩そのものは痛くてあまり触れないので、それに関係する背骨の歪みを整え、その日は、腰の施術を中心にしました。

　2回目の1週間後に来院されたときは、驚いたことに手が真上に上がるようになっていました。痛みもほとんど無いそうです。

　そして背骨の湾曲もほとんど無くなっていました。病院では消炎鎮痛剤しかもらっていなかったそうなので、何故急に良くなったのか不思議です。

　背骨が整うと代謝が良くなり、石灰が無くなったのか？背骨を整えただけで、1週間で石灰が消えるのか？最初の施術後、痛みがなくなったので、病院に行ってないそうですので分かりません。

　人間の体に何故、石灰が溜まるのか？現代医学では分かりません。また、何で治るのかも分かりません。

　人間の体は分からないことばかりすが、石灰沈着性腱板炎の方も、これからは観てみようと思います。人間の体って本当に不思議ですねぇ。