歴女ピアニスト:ピアノコンサート&イベント日記

コンサートホール、社寺、博物館の歴史講座などで歴史トーク&演奏している珍し~い「歴女ピアニスト」のブログ。

ピアノ演奏には”感・根・鈍”が必要?

2021-08-01 15:57:11 | ピアノコンサート
7月も愛知県一宮市、小さな会場での
全体で30分のピアノミニコンサート、
先月に引き続き参加しました。

調律仕立て、よい響きのピアノです。
今回も落ち着いて演奏できました。

コロナ禍の前は、演奏が終わると
会場で、出演者とお客様と一緒に
ティータイム懇親会がありました。

ティータイム懇親会、そろそろ復活か?
…と思いましたが、また感染者が増え、
今回もティータイムなしになりました。

お菓子と飲み物のサービスは
ありませんでしたが、終了後、
お客様との話が盛り上がりました。
まぁ、ミニ懇親会みたいでした。





今日はお客様からこんな質問がありました。
「クラシック音楽の練習って、
毎日毎日、禅宗のお坊さんみたいな
厳しい修行を続けているのですよね。」

一人の出演者さんが答えました。
「そう、ある意味ではそれに近いかも。
でも子供の頃からずっとやってきたから、
”ま、そういうものだ”、”これが普通”、
と思っていますね。」

それに対して、お客様が続けます。
「ピアノを習っていた時、厳しい先生がいて、
”その音じゃない!”って10回ぐらい繰り返し
注意され、”音、あっているのになぜ?”、と
いやになっちゃったことがありました。
これって何が悪かったのでしょうか?」

出演者さんが答えました。
「この場合、”その音”が間違っていたのではなく、
”出した音のイメージ”が先生の思うイメージと
違っていたのでしょうね。」

「先生の説明がちょっと足りなくて、
生徒さんに、先生の思いが充分
伝わらなかったように思います。」

「”もっとゆっくり打鍵して
豊かな響きを感じて”とか、
”もっとキレのあるはっきりした音を
イメージして”とか、より具体的に
アドバイスされるとよかったかも。」

「昔の先生は今の先生に比べて、
あまり親切じゃなかった面があるかも。
これも時代の変化なんでしょうね。」
そんな話もありました。

またお客様からの質問です。
「レッスンでダメ出しばかりで
いやになったこと、打ちのめされたこと
そんな経験はありませんか?」

私が答えました。
「あります、あります! ショパンの
バラードの3番を弾いた時に、
先生にこんなことを言われました。」

「ここは水の精の優雅な舞いをイメージする所。
あんたの演奏は”かっぱのラジオ体操”みたい。
表現、幼すぎ。この曲演奏するのはまだ早い。
もっと大人になってからにしましょう。」

「あまりにドンピシャな厳しいお言葉に、
が~んと打ちのめされるのを通り越して
先生と二人で大笑いしてしまいした。」

「でもそこで諦めるような私じゃぁない!
もう一度タッチとか、間のとり方、
ペダルの踏み方など自分なりに工夫。
なんとか自力で、”かっぱのラジオ体操”から
脱出しました。先生の厳しいお言葉の
おかげだと思っています。」

お客様が言いました。
「そう、なんでもあきらめず、
プラスに捉えて努力するって大切ですね。」

「そう、いつも先生は、音楽には
”感・根・鈍”が必要と言っていました。
あなたは多少のことにも落ち込まない
”鈍感力”があることだけ”が取り柄です。

”鈍感力だけ”が取り柄と言われてしまって、
先生に褒められているのか、
けなされているのか微妙なところですが、
とりあえず、プラスにとらえて
前に進みました。」


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