新しい年が始まる。

2020-01-05 08:51:36 | 日記
 新しい年に向かって正月の帰省客の帰りの渋滞が新聞に載っている。遠距離は新幹線で近郊の帰省はクルマであろう。高速道路の完備で一般道のクルマの渋滞は緩和されているだろうか。昭和40年初頭だったか、JR大阪駅前には帰省客用のテント村ができて順番待ちの列ができた。そのままホームに向かい先着順に席を確保するのである。長時間の並びも別に苦痛は感じなかった。故郷に帰れるという楽しみと期待があったからだ。若かったあの頃、何も怖くなかった、ただ故郷に帰れるという楽しみがあった。身体の生理現象など毛頭頭になかった。
 少し下って昭和48年頃はマイカーでの帰省が中心になる。高速道路はまだない。まず宝塚辺りで最初の交通渋滞にかかる。池田から宝塚までほんの3~4キロだがなんと2時間もかかるのである。それを過ぎて176号線は比較的順調に進む。遠坂峠のクネクネ道を雪の心配をしながらやり過ごし、やがて和田山が近くなると播但方面からの帰省客との合流で第二の渋滞に出くわす。和田山から八鹿までの10キロほどにここでも2時間以上の渋滞だった経験をお持ちの諸氏も多いだろう。やがて円山川右岸道路が完成してこの9号線の渋滞は大きく緩和されたし最近では高速道路もできつつあり過ぎし昔の面影は次第に消えつつある。故郷に残した両親もいなくなり子供を乗せて帰省した親世代が都会に居をして帰省そのものがなくなりつつある。おおきく時代がうねった昭和という時期に生きた私たちだがこの記憶を後の世代に是非残しておきたい。今から始まる令和は果たしてどんな記憶を経験を残すだろうか。今年も元気にはつらつと毎日を有意義に過ごしてゆこうではないか。

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