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一生の計は毎日にあり (その3)

ある人が、法然上人に尋ねました。

 

「わたしは 一生懸命 お念仏の修行をしたいと思っているのですが、

お念仏を唱え始めると つい 居眠りをしてしまうのです。

どうしたら 居眠りせずに 修行ができるでしょうか。」

 

法然上人は この人に対して

「寝て さめてから お念仏すればよいでしょう。」

と お答えになりました。

 

 

 

風邪をひいた時 お医者さんが

「暖かくして寝ていれば すぐ治りますよ。」

と やさしく言ってくださる姿に似ています。

 

 

 

 

 

不眠症で悩んでいる方が 

霊のせいかもしれないから 御祈祷して欲しい

と言って来られた時、

 

「ご先祖の霊魂はそんな悪さはしないだろうから、

 眠れないのなら 眠くなるまで 別の事をしていたらどうですか。

 

 そのうち きっと あなたの身体が あなたの心に 

 安眠を布施してくれますよ。」

 

と言ったら、その人は それっきり来なくなりました。

 

不眠症が治ったのか、私の話に呆れてしまったのか、

ちょっと心配しています。

 

 

 

 

 

ともあれ、

柳生宗矩(むねのり)が「新陰流」なら、

仏教は「南無自然流」とでも言いましょうか。

 

 

 

「一年の計は 元旦にあり」、

 

それでは

「一生の計は 毎日にあり」

にしましょうか。

 

とりあえず お正月には

一年の目標を立てても、

そのあと それを忘れないように、

 

また それに縛られずに

日々 前向きに生きていけるように、

 

毎日 気持ちを新たにして 

精進努力を怠らないようにしたいものです。

 

 

 

 

 

 

<仏道は、初発心のときも仏道なり。

 

 成正覚のときも 仏道なり。

 

 初中後 ともに 仏道なり。>

 

 

 

(心理の道は、

 その道を歩み始めようと決心したときも、

 修行中も、

 悟りを開いた後も

 すべて皆 心理の道である。

                                 道元禅師)

 

 

皆様の語勢安と 御健寿、御隆盛を 

重ねて 心から 祈念申し上げます。

 

 

 

 

毎日 精進を重ねてきた人たちが 熱戦を繰り広げたオリンピックが

閉会しました。

 

メダルを獲得した選手も 

自己ベストに及ばなかった選手も

これまで競技を続けて 努力を重ねてきて

晴れの舞台で頑張った経験から

きっと何かしら 得るものがあったに違いありません。

 

 

 

私たち凡人の人生には 彼らとは違った精進、違った評価、

違ったメダルが用意されているのかもしれません。

 

頑張ったら 

自分で 自分の首に メダルを掛けてあげてもいいでしょう。

 

その時 あなたのメダルは 

金メダル以上の輝きをもって 私たちを照らしてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

 

今日はここまで!

 

 

 

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