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ヤマアラシのジレンマ(その3)

だからといって、

他人との距離を空けて

自分は自分で 利己主義になれ というのではありません。

 

 この点を 誤解しないでください。

 

私達のまわりの人々 一人一人には

各々の持ち場があり、

その中で 皆 懸命に生きていることを

認めてあげて、

自分もまた 懸命にいきなければならないのだ

ということを 誓いなさい というのです。

 

他人を思う気持ちは

自分自身から生れるのです。

 

親を大切にする気持ち、

子をかわいがる気持ち、

夫や妻を愛する気持ち、

友人知人を思いやる気持ちは

ずべて 自分個人の心の作用なのです。

 

 

 

 

 

そして、

そのような気持ちをもって対人関係を保つには、

「私は あなたに これをあげるから、

 あなたの持っているそれを 私にください。」

ではなく、

 「私は これを あなたにあげたい、

 貰ってもらえれば とてもうれしい。」

という気持ち、

 

「私は あなたが 好きだから、

 あなたも 私を好きになるべきだ」

ではなく、

「ワタシには あなたという 大好きな人がいて

 とても幸せです。」

という感謝の気持ちを持つことが 必要なのです。

 

 

 

実は、 この感謝の気持ちこそ、

観音様や地蔵様、文殊様などの 菩薩が行うべき六つの修行の

第一に挙げられる『布施行』なのです。

 

天台宗を 日本に伝えた伝教大師は、

大船「日本丸」を 

小乗ではなく 大乗であると言い、

乗組員を 菩薩の修行をする人々だと言いました。

 

現代社会に生きる私達も、

この お大師様の言葉にブライドを持って、

「自分を大切に、他人に優しく」 生活していきたいものです。

 

 

 

~他を利するとは、 即ち 自らを利するなり~ 

   (印度・竜樹菩薩の言葉)

 

 

 

皆様の御健勝と御繁栄を 重ねて心から祈念申し上げます。

 

 

 

 

  

「自分を大切に、他人に優しく」 。

 

私は、反省の意味も込めて、

そうしていきたい、と書いていますね。

 

今も その願いは 同じです。

 

(言い方を変えれば、向上していない、とも。)

 

 

 

ヤマアラシのジレンマ、

これは私の好きなご法話のひとつです(笑)。

 

 

 

 

 

この年には 

年回繰出表を 青い色つきの小さな別紙として付けています。

 

少しでも 皆様のお役に立つことができるようにと、

工夫をしながら 今に至っています。

 

ご意見、ご助言をいただければ 幸いです。

 

 

 

また、本日 8月4日は <平和の鐘>の日です。

 

午後3時30分に 吉祥寺の鐘楼で 梵鐘を鳴らします。

 

 ご一緒に平和を祈念したい方のご参加をお待ちしています。

 

 

 

 

 

今日は ここまで!

 

 

 

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