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天台宗勤行儀 その1

今年の正月にお配りした『天台宗勤行儀』を載せます。



合掌

 平素、諸事ご教導いただきありがとうございます。

 さて、この程、住職を勤めさせていただいております
埼玉県深谷市吉祥寺・茨城県稲敷市西泉寺の檀信徒向けに、
『天台宗勤行儀 附 天台大師和讃・伝教大師和讃』
を作成いたしました。

なるべく簡便に短い時間でお勤めができるように、
敢えて必要最小限の経文にしぼった勤行儀にしました。

 構成は、①経文 ②書き下し文 ③意訳 ④天台大師和讃 ⑤伝教大師和讃
⑥跋文(解説) です。

書き下し文は、従来の例文を多少改定しました。

意訳は 従来伝わる訳文を 大幅に改定しました。

両大師和讃は、古来伝わる和讃の、意味を取り違えやすい文字 何字かを
思い切って改めてみました。

跋文は、本書の解説に加え、ほんの少し小衲の思いを記させていただきました。

 昨年の霜月会に、吉祥寺本尊宝前で 天台大師和讃をお唱えしていて、
天台大師が六十歳で遷化された事を改めて想いました。

そういえば、伝教大師が遷化された五十六歳の同じ年齢の折、
小衲 某所にて 最澄様の一生をお話する機会を持たせていただきました。

還暦を迎えて野衲、ここは是非 その記念に何かを
ということで思い立ったのが、極めて私的な本書作成のそもそもの動機です。



 拙文、種々誤謬もあろうかと畏れておりますが、
御尊台様よりの訂正ご指導をいただければ 恐悦に存ずる次第です。

 拙書 謹んで奉呈させていただきます。

                                 九拝


                               瀧川善海






『天台宗勤行儀   天台大師和讃
           伝教大師和讃

                         吉祥寺
                         西泉寺』



     

           〈東大寺誕生仏〉



     天上天下唯我独尊

世界中で一番大切にしなければならないのは
  自分自身のしっかりした心根です。






今日は、ここまで!


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お葬式とご法事 資料

葬儀セミナー お葬式とご法事(年忌供養)



A.人はなぜお葬式をするのだろう?

 1.生まれる事と死ぬ事を発見 → 哀惜の念・死の恐怖 
                → 死後の世界・神や悪魔や霊魂etc.
 
 2.愛情と恐怖

 3.ネアンデルタール人・天若日子



B.お葬式の文字の深~い意味

 1.葬 ~ 遺体の処理方法、離れて置く ⇒ 葬式、葬儀、葬祭etc.

 2.弔 ~ 供養の方法、共にある ⇒ 弔問、弔辞、弔電etc.

 3.寿命 ~ 命をことほぐ、死者との会話

 * 喪・柩・冥・甕・奠・樒・涙・泣etc.



C.臨終 ~ 葬儀

 1.枕経・通夜・告別式・荼毘・葬列(穴回り)・納骨(仏教的墓の意味)
  ・墓直し・忌中払い(道場払い)・清宴

 2.棺道具 ~ 本位牌と野位牌、紙位牌、卒塔婆(七本塔婆、六角塔婆、十三佛塔婆)、
   墓標、四華、松明、膳、奠湯 奠茶、四十九餅と枕団子、杖、起龕 鎖龕(釘打・石)、
   血脈、剃刀(守り刀)、袈裟(棺掛け)、祭壇(喪屋と花祭壇)、
   高張提灯、四龍旗、六地蔵、生花と常花、遺物etc.

 3.戒名 ~ 院号・道号・戒名・位号 = 法号・法名(㊟ 宗派の違い多し)

4.お布施 ~ 三輪清浄(三輪空寂)の布施・・・施者と受者と施物の三つが清らかで、
        執着しない。
        坊主丸儲けとサラリーマン坊主

5.菩提寺 ~ 檀家と菩提寺と宗教・宗派  信教の自由とご縁



D.初七日 ~ 四十九日忌

 1.三途の川、針の山、・・・だから忌中払い

 参考 ~ 明治7年太政官布告第180号「服忌令」



E.百箇日忌 ~ 三十三回忌

 1.追善供養

 2.数の7と名の7



F.三十七回忌

 1.報恩供養

 2.人から神へ ~ 虚空蔵菩薩に導かれて

 参考 ~ 荒御霊・和御霊・歳神様



G.人にとってお葬式って何だろう?

 1・遺体の処理(物理的)

 2.霊魂の処理(宗教的)

 3.死を認識し、哀惜(愛情)と恐怖(不安)を整理し自己にけじめをつける(心理的)

 4.死の確認と通知(社会的)

 5.死から生を再確認(道徳的・教育的)

 6.儀礼を通して先祖の思いや願いを知り、
   故人と自分を取り巻く人々との交流から、
   事故を再発見し、感謝の念を持つ(文化的・宗教的・道徳的・教育的)





          ※ 優しさの表現

          ※ 心理としての宗教との出会い

          ※ 自己確認と成長への契機

          ※ 文化の継承




ご提案 ・無意味とか不要という前に、そのものごとの意味を知ってください

    ・エンディングノートは あった方がよいでしょう






今日は、ここまで!


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お葬式とご法事 その12

④ 葬儀社に 絶対 言っちゃいけない二つの事を
 葬儀屋さんに内緒で教えます。

  ひとつ「おまかせします」、
  ひとつ「皆さん並みにお願いします」。

  ゆっくり考えていいから、いろんな事を 
 主体性を持って 決めて下さい。


⑤ 菩提寺には隠さず何でも相談する。

  言いたい事は ハッキリ言う。

  ダメなものはダメだって言うから、安心して相談して下さい。






だいぶ時間が超過してしまったようです。

皆さん、本日は 長々と私どもの拙いお話にお付き合いいただいて
ありがとうございました。

それから、本日 このようなご縁をいただきました、
JA葬祭アグリホールかごはらスタッフの皆さん
ありがとうございました。

大変 光栄に思います。






一期一会という言葉があります。

一度きりになるかもしれない出会いを大切にしましょう
という事ですが、
そうではなくて、
また何時か何処かで、元氣に皆さんとお会いしましょう。

どこかでお会いしたら お互い声を掛け合いましょう。

「元気ですかー、元気ですよー」って。

それまでお元気で。



皆さんが いつまでもお幸せでありますように。

今日は 本当にありがとうございました。






今日は、ここまで!

あと、資料編が続きます


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お葬式とご法事 その11

まとめのまとめ お葬式って 何だ? 


その1 人間が 本質的に持っている優しさが凝縮された儀式

その2 自分自身の生きる指針を見つける場

その3 自分というものを知って、心から懺悔、
    つまり 徹底的に反省し、
    さぁー 頑張るぞー と気持ちを新たにするきっかけになる儀式

その4 私たちの先祖が大事に大事に育んできた、
    儀礼とその考え方、
    つまり文化を受け継いでいく場




だから お葬式って 大事なんだと 私は思います。

皆さんはどうでしょうか?






追伸です。


① お葬式は 要らないとか 無意味だとか 言う前に、
 お葬式って何なのか よく勉強して下さい。

  私たちのご先祖の声、伝え継いで来た優しい言葉を
 耳を澄まして よく聞いてみて下さい。


② 自分のお葬式のために、エンディングノートというメモを
 残しておきましょう。

  残されるあなたの大切な子孫のためにです。

  エンディングノートについては 残念ですが 
 今詳しくお話する時間はないようです。

  ただ、ここでは言いにくいんですが、
 業者さんが配っている タダで手に入るエンディングノートは、
 どうしても商売っ気があるから、
 内容にくれぐれも気を付けて下さい。

③ お葬式のやり方 その他、
 それは故人の生前の希望か、あなた自身の希望か、
 ごまかさずに はっきり区分けして考えてみて下さい。
 
  自分の考えを故人のせいにしては いけません。

  喪主がこう言ったから、兄弟が皆こう言ったから、
 組合さんがこう言ったから、住職がこう言ったから、
 葬儀屋さんがこう言ったからなど、
 人のせいにしない事。

  大切な人のお葬式、しっかり自分で考えて下さい。

  それから、喪主だろうが、親兄弟だろうが、
 組合だろうが、住職だろうが、 葬儀屋さんだろうが、
 正しい事は正しいけど、
 間違っている事は間違っている、
 喪主が、親兄弟親戚が、組合が、住職が、葬儀社が
 すべてではありませんから。

 あなただけが すべてです。






今日は、ここまで!

もう少し続きます!


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