公称している1号あたりの印刷部数が20万部を切っていて、広告も自社のものが増えている。返本率は公表されていないけど、かなり厳しいのではないかと昨年あたりから言われています。実際かなりヤバイです。 RT @takuramix: スピリッツは既に販売不振と言える状況だったのか。
この騒動に便乗した休刊の可能性がゼロではないんだよなあ。美味しんぼだけを排除すると角が立つけど、掲載誌そのものが無くなるならカリーも文句は言えない。先方(双葉町、福島県)には刊行停止をもって最上級の誠意を示せる。会社としては赤字垂れ流しの状態に終止符を打てる。一石三鳥ぐらいか。
デメリットとしては「現在、連載中の話にどう収拾つけるのか」とか、「連載している作家のケアはどうするのか」とか、その程度なんだよなあ。ヤングサンデーは休刊方針を示してから半年程度の猶予があった。今回は休刊するにしても時間猶予を設けられないだろうから、そこが難しいね。
美味しんぼ打ち切り→担当編集者と編集長の更迭等、懲罰人事の実施→刊行停止(休刊)の順に厳しくなる。カリーとしては「お咎めなし」を狙っているだろうけど、事態がここまでになっちゃうとそれはもうありえない。事態を看過すると小学館が企業としての姿勢を問われる最悪のケースに発展しちゃう。
現場の編集者はともかく、法務はドライに処理するからなあ。会社として「潰す方がメリット大きい」というのがまたねえ。今回の件に限らず、昨年あたりから「部数的に危ない」とは言われてきたけど、まさかこれで本当に危機を迎えてしまうとは。
双葉町は抗議文の中で相手に具体的な対処を要求していないけど、これは何も要求していないのではなく、「反省の態度と誠意の示し方はそっちで考えろ」という最上級のブチ切れだからね。センスが問われるので、これかなり厳しいよ。相手の心に届かないと意味が無いわけで。
要求に限度がないと同義だから、謝罪する側が最初から限界ギリギリのところを示さなきゃならない。ある意味、日本的というか、「空気を読め」的な怒りでもある。法務担当だとこの厳しさは理解できているだろうが、編集部レベルだと理解できていない危険性が高い。そしてまた火に油を注ぐ展開に。
通常は謝罪文だけど、先週の時点で謝罪にもならない自己弁護に終始した文面を発表しているから今さら出してもアウトだし、美味しんぼの連載を続けると風評被害をさらに加速させることになるのでそれは先方が認めないし、担当者と編集長の首を切っても美味しんぼがこのままならやっはりダメだし。
カリーが誤りを認めたり、改心することもありえないだろうから、この先の美味しんぼによる風評被害を抑制するには「排除」しかない。繰り返すが謝罪文を出したところで、連載を継続して被害を出したら何にもならない。謝罪文と「何か手土産」がセットで、その手土産は小学館のセンスに任されている。
謝罪文を出すとしたなら「作者には表現の自由があるが、事実と異なるものを事実として提示し、読者に誤認を与えるようなケースについては、表現であるとか、その手法に一定の制限が生じてしまうことは否めない」的な文章になるのかねえ。出版社として譲れないところを最大限に譲歩するというか。
前述しているように、小学館のできることとしては、(1)美味しんぼ打ち切り→(2)担当編集者と編集長の更迭等、懲罰人事の実施→(3)刊行停止(休刊)があり、左から右の順に厳しくなる。とりあえずは社としての謝罪文に加え、手土産として(1)と(2)のセットが妥当なところかな。
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