私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

雄略の命令を聞かざるをえません

2020-10-23 10:05:26 | 日記
 「雄略」は自分の考えを押し通すために「田狭」を海を渡った朝鮮の任那への国司に"拝<コトヨサ>して、単身赴任させます。それをにやにやしながら見ていたわけではないでしょうが雄略は、
      ”俄而天皇、幸稚媛<ニワカニ ワカヒメヲ メシタマヒツ>”
 「にわかに」ですから、田狭を朝鮮に追い遣ってすぐでしょうか稚媛を”メシタマヒツ”。
 簡単に書記には"幸”という字を充てていますが、その時に、既に、稚媛には田狭との間に「兄君」「弟君」二人の子供もあり、種々なる問題があったのではと考えられますが何も書かれてはいません。そこら辺りの策略は如何に!!・・・???????
 さて、任那の国司になって赴任した「田狭」ですが、すぐに雄略が妻の稚媛を女御にしたことを知って、うかうかしていると自分も殺されかねないと悟り、当時、倭国と仲違いしていた新羅に助けを求めます。その情報を、また、知った「雄略」は、これはいいチャンスだと思ったのでしょうか、田狭と新羅の両方を成敗しようと思い立ち、「田狭」と「稚媛」の子「弟君」と吉備直「赤尾」に命じて新羅を討たせるよう計画します。
 ここら辺りの記述は、当時の倭国と朝鮮半島、ひいては、それ以後の中国を含む東アジアとの関連がをよく物語っているのですが・・・

 これだけ書いて、ふと頭を横切ります。この日本の「雄略」と例のトランプとですが、ふっと思いついたことを余り深く考えないで、直ぐに実行に移すような傾向を二人とも持っており、周りのことを考えないでしゃにむに自分の意思を押し切ってしまうような独善的な性格がよく似ているのではないかと思えるのですが。
 これって、1500年前の雄略にはともかくも、現代のトランプは
 「そんなわけも分らんような昔の日本人と比べて要らん。」
 と怒りを露わにするでしょうがね????