我が家でも、昨夜、小さな「お月見」としゃれてみました。昼から近所の耕作されないで荒れ放題になっている場所にあるススキなど秋の草花を探します。
萩、尾花、葛はそこらあたりどこでも今を盛りと咲き誇っていますが、後の四草はこの辺りでは探すことは少々難しいです。そこで、芭蕉のように『「はなかつみ はなかつみ」と、尋ありきて、日は山の端にかかりぬ。・・・』ではないのですが
”萩の花 尾花葛花 撫子の花女郎花 又藤袴 朝貌の花”
と、「憶良の歌」でも口ずさみながら、荒れ地の中をあちらこちらと探します。
結局、見つけることはできません。そこで、その代わりの草花でもと思い立ち、
「アキノキリンソウ」「コスモス」「イネの穂」の三種の草花を取ります。後、もう一つです。荒れ地だけでなく、通りすがりの道にでも今一番と咲き誇っているヒガンバナでもとそっと手にした途端に遠い昔に祖母から聞いた話を思い出しました。
「りょうやのう、この花はなあ「しびとばな」とか「じごくばな」とかいうて大変縁起のわりい花じゃけえのう、家のなけえは持てえ、へえらんようにせにゃあおえんど」
という声がどこからともなく聞こえたような気になって、今年の「秋の六草」になったのです。
でも、この花は岡山出身(足守)の大詩人「木下利玄」は大変愛した花でもあるのです。その歌を・・・東京にいた利玄が終焉の時に故郷の足守の風景を思い出して読んだと伝わっています。
”曼珠沙華 一むら燃えて 秋陽つよし
そこを過ぎてゐる しづかなる径”
萩、尾花、葛はそこらあたりどこでも今を盛りと咲き誇っていますが、後の四草はこの辺りでは探すことは少々難しいです。そこで、芭蕉のように『「はなかつみ はなかつみ」と、尋ありきて、日は山の端にかかりぬ。・・・』ではないのですが
”萩の花 尾花葛花 撫子の花女郎花 又藤袴 朝貌の花”
と、「憶良の歌」でも口ずさみながら、荒れ地の中をあちらこちらと探します。
結局、見つけることはできません。そこで、その代わりの草花でもと思い立ち、
「アキノキリンソウ」「コスモス」「イネの穂」の三種の草花を取ります。後、もう一つです。荒れ地だけでなく、通りすがりの道にでも今一番と咲き誇っているヒガンバナでもとそっと手にした途端に遠い昔に祖母から聞いた話を思い出しました。
「りょうやのう、この花はなあ「しびとばな」とか「じごくばな」とかいうて大変縁起のわりい花じゃけえのう、家のなけえは持てえ、へえらんようにせにゃあおえんど」
という声がどこからともなく聞こえたような気になって、今年の「秋の六草」になったのです。
でも、この花は岡山出身(足守)の大詩人「木下利玄」は大変愛した花でもあるのです。その歌を・・・東京にいた利玄が終焉の時に故郷の足守の風景を思い出して読んだと伝わっています。
”曼珠沙華 一むら燃えて 秋陽つよし
そこを過ぎてゐる しづかなる径”