必殺技、「遊ぼう!」のポーズ。
これを見てしまうと、どんなに忙しくても、
おう、遊ぼう!!
と言ってしまいます。
でも、ついこの間までは、そうではなかった私。
私の夕食中、じっとしている我が愛猫。
たまに近くに来て甘えるので、
「お食事終わったら、遊ぼうね」
と、いつも言っていました。
彼女はそれを理解しているのか、
私が食べ終わったと見るや、
冒頭のポーズで、
「じゃあ、遊ぼう!」
と、なるのですが…
「ごめんね、今ちょっと忙しいからあとでね」
とか、
「これが終わってからね」
とか、
食事が終わったら遊ぶ、
の約束は、いつも反故に。
私はお休みの日以外は夜、家事をします。
これをやらなきゃ、あれもしなきゃ、早く終わらせなきゃ、
限られた時間を無駄にしてはいけない、
と、夕食後に、せかせか動き回っていました。
遊ぶのは、いつも最後。後回し。
でも、それが当たり前だと思っていました。
きちんとしなくちゃいけない、
と思い込んでいたのです。
そんなある日、
西原理恵子さんの『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』を読みました。
内容は、主にご自身の娘さんへのアドバイスのような感じ。
その中に、
「子どもたちが小さいころ、かあしゃん、かあしゃん、
二人で私を取り合いしてくれた。
それなのに、私は家事に追われていた。
あれは何て幸せな時間だったのだろう。
もっとあの時間を楽しめばよかった。
部屋が汚くてもいい、洗い物なんて、ためてしまえばよかったのに」
というような記述がありました。
それを読んで、ハッとした私。
愛猫と家事、どっちが大事?
と聞かれたら、迷わず愛猫!と答えるのに、
普段の生活では、どうなのか?
私のことが大好きで、遊びたくてたまらない彼女を、
どうして放っておいたのだろう。
時間は限られているのに。
私は本当は家事なんて、ちっとも好きではないのに。
大切なことに気がつきました。
「今までごめんね。
大好きだよ、楽しく遊ぼうね!」
そして不思議なことに、
家事を後回しにしたところ、
なぜか家事に対する心の負担が減り、
以前よりも気軽に行えるようになりました。
自分の心の中で勝手に握っている、
「○○するべき」「~~せねば」
という不要な思い込みを手放すと、
楽になる。
気がつくことができてよかった。
人生、勉強です。
ホリエ