黄金の羅針盤?ライラの冒険シリーズ〈1〉フィリップ・プルマン,大久保 寛,Philip Pullman新潮社このアイテムの詳細を見る |
どこまでをネタバレだと感じるのかは
読み手によって違うので、
事前の情報を知りたくないという人は
読まないほうがいいかもしれません。
昨日、映画の日で
鑑賞料金が1000円だったので
観てきました。
色々と気になる部分はあったのですが、
結局ソレは「原作でもこうなのかな?」とか
原作に対する興味がわいてきただけなので、特に問題なし。
CMでのキャッチコピー
「救うのか
滅ぼすのか
予言の少女」
は、ちょっと違うかなーと。
もしあるとすれば、これからの第2部・第3部で
そういう部分があるのかもしれません。
(自分は原作よんでないです)
今回、指輪物語を制作した会社ってことで
上映時間が長いと思い込む人も多いんじゃないかなーって
思うんですけど。……自分がそうだったんで。
2時間ないです。
なので、テンポ重視で原作の詳細な部分は
うまいこと省いたんじゃないかなと。
ここでも原作への興味がわきました。
「いや、このシーンは原作ではこんなにアッサリしてないはずだ」とか
「ここはもっとエピソード入れれば面白くできるし原作は違うだろうな」って。
内容なんですが、確かに冒険してます。
ファンタジー小説ってことなので
主人公が特別な存在って意味ではハリポタなんかと同じです。
でも阿呆みたいに強かったり、
魔法となえてドーン! って敵を倒したりってことはなくて。
おもに主人公のライラは知恵と喋りで切り抜けます。
切り抜けなきゃならない、ってことは追い詰められる場面が
けっこうあるわけですが
そこはやっぱり子供で短慮なところもしばしば見られます。
でも何より「こうしたい!」っていう強い意思があって
考える前に飛ぶ場面が少なくない。
んでヤヴァイ事態になっちまった、仕方ねえ
なんとかするっぺ、っていう……。
なんという乱暴なニュアンス表現w
おてんばで勇気あふれる少女の冒険、って感じでしょうか。
表現について。
異世界の話なのですが、
この世界ではどうこうっていう説明ったらしい台詞を
できるだけ入れないように構成されてます。
あとは、人間の魂になる部分が
動物の姿をして常によりそっているという設定なので
その人が死ぬとソレ……ダイモンは消滅します。
これが分かりやすい。
敵と味方がぶつかり合う
乱戦の場面があるのですが
ロードオブザリングみたいに大規模ではないんですね。
ってか、最近は映画でそういうの多すぎて
飽きてるんじゃね? っていう作り手の察しが
少なからず感じられた気が……。
で、そういう場面でファンタジーなので。
空を飛ぶヤツやら、素早く走り回るヤツやら居て
状況が分かりにくいハズ……なんです。
ところが、その人が死ぬと
ダイモンが消滅するので一目でわかる。
「お、死んだ。おお、死んだ。ジョワッと消えた」
って感じで、子供にも分かりやすいし
ハデに血を出さなくても伝えられる。
これはうまいなーと思いました。
三部作なので、きっと制作者はハリポタ状態にならないよう
何かしら考えてるんじゃないかなーと思う。
主人公の設定と配役の見た目が
大きく違ってしまわないように……。
って、既に週アスの表紙と
劇中のライラはけっこう違っちゃってましたけどねw