普通に泣いてしまった
自分も親父は小さいときに野垂れ死んでいるので親子ものには弱い。
特殊な仕事に関してもそう。
いつも邦画に多くを期待していないし、アカデミーとかで話題になったというフィルタは大抵ハードルをあげちゃってガッカリさせられることも多いんだけど、この映画は日本でしか撮れないし、日本人にしか作れない。
表情や、場を読むって表現が多く出てきて本当に邦画ならではの良さを久しぶりに観た。
理解できずに反発(軽蔑?)していた妻や友人が実際に大悟の納棺姿を見たことによって和解するところもセリフとしては出てこない。
強いていえば後日の妻のセリフ「夫は納棺師なんです」がそれに当たるけど。
その時点ではもう既に「誇り」にすらなっていて、もうあのシーンのずっと前に認めてるんだな。
これがハリウッドだと多分
「ごめんよマイケル、僕がバカだった」
「ダーリン、私が間違っていたわ」
ってハグしたりするんだろうな。
#これはこれでスポンサーとかの横やりで「いろんな人間が観るんだからもっとわかりやすくしろ」とか言われちゃったりしてるんだろうけど。
大悟の感情に関しても少しだけの表情の変化に押さえている。
その説明も風呂屋のおばちゃんが大悟の幼い頃の話をしてくれているけど、あのエピソードだけで必要十分なんだな。
一度だけ大きな声を出すけど、それがかえって気になったくらいだった。
IMDb の評価が 8.5/10 になってるんだけど、どんな風に観てるんだろう、おくりびとを観ているアメリカ人の表情を真横で観察してみたいw
あ、本木のドラマ、ブラックジャックがまた観たくなった