Crónica de los mudos

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リマ滞在

2019-04-03 | 天満放浪記

 7月15日と16日にペルーの首都リマのサンマルコス大学で開かれる国際学会に、結局 Algunos rasgos caracteríscos de la versión japonesa de Los heraldos negros.という題の発表をエントリーした。4月にプログラム決定、5月に読み上げ原稿提出をもって正式決定なので、就活でいえば内々定だが、せっかく来るなら日本語版を囲んだ mesa も設けようと友が言ってくれているので、もう行くことになったと考えていいと思う。主催者から日本語版を何冊か、いや「何冊も」持って来いと言われた。裁断処分か訳者(半額)買い上げの二択かでやむなく買い上げたまま寝室奥の段ボール箱で眠っている20冊を高額で売りさばいて……じゃなく、皆々様に差し上げてくることにしよう。日本に置いてても行き場所なんてないし。

 日本における西洋語の翻訳詩の伝統、漢詩と読み下し文とバジェホの中国語訳との関係、宮沢賢治との同時代性、ルビというツール、日本語版だけに導入した注釈などを中心に20分、おそらく他の非スペイン語圏の学者を合わせた翻訳がテーマのパネルで話すことになる。

 私がカトリック大にいた30年前はテロの拠点として実質閉鎖されていたサンマルコス大学が開催地というのも感慨深い。しかも14~17日の宿泊費を出してくれるということで、なんだか貧しい国から進んだ国に行くような気分かも。4日はリマに滞在するとして、せっかくなのでその前後をどうするかこれから検討する。出不精なので、結局1週間ほどリマに滞在するかもしれない。ペルーからはしばらく離れていて、本屋の様子が気になるところ。

 まずはビール飲んでアンティクーチョ食べたい。

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