経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

話題のネタ帳(1)「カルティエの世界戦略」

2009-08-25 | 日記
松山市内のホテルの管理職の人と雑談していると、こんな話をしてくれた。
「世界的企業は国によって商品戦略を変えているのだ」と。その例として、カルティエの世界戦略を話してくれた。国によって消費者、市場の性質を知ることが、市場に受け入れられる商品を生み出す戦略になるのだ。

 その管理職の話。
 カルティエは、時計を売る時に、中近東、アメリカ合衆国、ヨーロッパ、そして日本。それぞれの地域にあった商品づくりをしているそうです。

 まず、中近東。中近東で時計を売るときは、とにかく、ダイヤモンドを散りばめ、キラキラしたものを作って売る。
 アメリカでは、どうするか。アメリカで販売するモデルは、大きい文字盤で、ガッチリしたものをデザインする。
 ヨーロッパで販売する場合は、ヨーロッパの志向に合わせてシルバーを使って、シンプルで、デザイン性の高いもの作る。
 日本はどうか。もちろん限定品。200個限定プレミアとか、ビンテージもの、として売り出す。すると、あっという間に完売。
 こうした日本人の志向について、服飾の評論家は、どう見ているかというと、希少な商品に価値を見出すということは、いいことだと評価している。
希少価値を求める傾向が強い日本人には限定品を売る。大切なことは、市場に合わせて商品を開発すること。