経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

今年の師走と来年の景気-その3

2012-12-17 | 話題のネタ
 今年の師走と来年の景気-その3
 来年の地元経済の状況について、全体的な好転への見方があるなかで、危惧される分野があるようです。
 「来年は、かなり愛媛の企業が倒産するでしょうね。その原因が、中小企業金融円滑化法の期限が3月末までということです。今年、愛媛県内の金融のトップが、相次ぎ交代したでしょ。これは、3月末の円滑化法の終了を見据えてです。各金融機関は、融資先の企業をシビアに評価します。もうダメなところは追加融資をストップするでしょう。すると融資を受けた企業は困ります。その際、金融トップは、どうしても取引先企業との今日までのつながりがありますから、なかなか切れない。けれど、トップの交代を理由に、そこをシビアに決断できる。そのための交代でもあるのです。来年は潰れる会社が増えますよ」。

今年の師走と来年の景気-その2

2012-12-16 | 話題のネタ
 来年の景気について、別の経営者に尋ねた。
 「来年は、恐らく良くなるでしょね。政権が変わるでしょ。だからです。現政権は、屁みたいな政権でしょ。政権は、確実に変わるから、株価も上がる。自民党が主体の政権だから、公共投資も増える。公共投資といっても、かつての自民党のようなことはないでしょうけど。民主政権がやっていた良い政策はそのまま残し、新たな投資が増えるのでしょうね」。

今年の師走と来年の景気-その一

2012-12-15 | 話題のネタ
 取材と称して、地元の経営者に、街中の様子や来年の景気について尋ねると、その人が実際に見たことや独自の視点を聞くことができるので、ついつい話に引き込まれる。
 先日は、12月半ばの松山市内の歓楽街の様子を聞くことが出来た。
 「山田さんね、夜の街中は全然、人が出ていませんよ。先日、行きつけの料理屋さんに夜の8時に予約していったのですが、カウンターに二人、そして私達のグループだけでした。去年でしたら、この店は美味しいから予約しないと席が取れませんでした。あの店でさえ、今年はこんな有様です。それだけじゃない。食事が終って10時頃、店を出ると、本当に通りに誰もいないのです。通常、12月のこの時期は、人であふれかえっています。それが、こんなでした。選挙のせいでしょうかね」。

話のネタ 「乙亥大相撲」開催中の野村町は、良き日本の姿を残している

2012-12-05 | 話題のネタ
話のネタ
「乙亥大相撲」開催中の野村町は

 「乙亥大相撲」が開催されている間の野村町は正に、『村あげての』お祭りだそうだ。
 今年の乙亥大相撲は、11月27・28日に開催。今回で161回を数え歴史ある大会というだけでなく、その会場となる「乙亥開館」では日本で唯一、プロアマ対決の取組みがあるなど独特の催しとなっていることは有名だ。
 主催者の関係者に聞くと、乙亥大相撲は、野村町の人達にとって特別で、その町の人々の習慣が面白いそうだ。
 その一番は、町内のいろんな家で家族・親せき関係なく料理やお酒がふるまわれるそうだ。全くの他人でも家に上がって料理を食べ、お酒を飲むことができる。もっといいのは、その家に乙亥大相撲に参加した関取が突然やってきて、一緒に食事をしながら話が出来る。リアルに関取を身近でみることができるのだそうだ。
 今年は町内の15、16軒がそうしてふるまったそうで、数年前なら30数軒もそうした家があり、町内の何処へ行っても飲んで食べて、乙亥の相撲を祝っていたそうだ。
 そんな光景をイメージしてみる。すると一昔前、子供の頃の記憶として残っている「その地区の大人も子供も、みんな知り合いで親しくしていた」時代のようである。それが野村町では今も残っているようだ。
 野村町では大相撲秋巡業「西予市野村場所」も開催され、横綱や大関など主要な関取が来町する。その町民との触れ合いのなかで多くの人が感服するのは横綱・白鵬だそうだ。「自分は未だ二十代、一般社会人でいうなら下のほうです」と大人に、子供に常に謙虚にふるまうそうだ。

五常の徳

2012-11-13 | 話題のネタ
 五常の徳という話を聞きました。紹介します。
 中国の思想家で儒学の祖、孔子の教えを徳目として説明したものだそうだ。
 中国を何度も訪れている経営者の話。

 「五常の徳」は「仁・義・礼・智・信」の五つの徳のことです。「仁」とは、思いやりの心もつこと。「義」とは、正しいおこないをすること。「礼」とは、豊かな心を示すこと。「智」とは、正しい判断をすること。「信」とは、周りの人から信頼されること。
 日本人が忘れてしまっているものの一つが「五常の徳」であると思う。もう一度、この徳について考えていかねばならない時期に来ているのではないだろうか。