2日目
ホテルに別れを告げて、外へ出た。
荒々しい玄界灘に向かって、
どうもお邪魔しました、と挨拶すると、
地層についての掲示が目に止まる。
福岡県指定天然記念物
岩屋・遠見ヶ鼻の芦屋層群
平成24年3月26日指定
このあたりの地層は、今から2,500~3,200万年前に日本列島が大陸から分かれて形成されていった根拠になるもので、それより前の化石が陸上のものであるのに、貝やエビやカニの仲間の甲殻類など海の生物に変わっている、とのことだ。
これまたはるか遠くの話だが、ブチっとちぎれて日本列島ができた早送り再生の想像をする。
こうして夫婦で全国の遺跡めぐりをしていて気がついたのは、歴史の世界のすぐとなりには
地学の世界があるということだ。
学生時代はまったく興味のなかった地学という分野に触れ、そして興味が湧いている自分がいる。
ひとつのことをずっと見ていると無意識のうちに他のジャンルにも足を踏み入れているんだ。
9:50 亀の井ホテル玄界灘を出発
雨の中、立派なキャベツがぎっしりと並んだ畑。
山鹿(やまが)貝塚
「本看板は防衛省の特定防衛施設周辺整備調整交付金を活用して設置しています。」
そういえば、ホテルの部屋の窓から空を見て
あ、軍用機じゃん、とダンナが言ってたな。
航空宇宙自衛隊 芦屋基地
が芦屋にはあるらしい。
が、ここは民家がある、何の変哲もないふつうの広場である。
ここからすぐ近くの
芦屋歴史民俗博物館
へ。10:05到着。
ひとり200円はらって入館。
ボタンを押すと、その地点が光る立体地図。
ポチポチする。
ここは言っちゃあなんだが、やや隠れ気味の展示も多く、見ているわたしの体が次第に斜めになってくる笑。
この所狭し感がまさに小さな街の資料館らしい。
続く。